2015年4月26日日曜日

Kampong Bharuウォーキングツアーに参加しました。

こちらの日本語新聞で、「ガイド付きで無料のウォーキングツアーでKL(クアラルンプールの略)を巡ってみませんか」という見出しを見つけ、早速そのうちの一つのツアーに予約をいれました。
私達夫婦が参加したのは、ジャラン‐ジャラン@カンポンバル カルチュアルガイデッド ウォーキングツアーと言うコースです。

カンポンバルと言うのは、直訳すると「新しい村」と呼ばれる地域です。120年前に開発されたので、今はとても古い街並みとなっています。Kampong Bharuと表記されていますが、現在のマレー語ではKampung Baruとなります。位置的にはKLのシンボルである、ツインタワーやKLタワーの北西になります。

 





集合時間の4時15分前に、カンポンバルにある最古の英国式クラブ「Kelab Sultan Sulaiman」で受け付け開始。参加者は私たちのほか、オーストラリア人の男性と中国系の若い女性の4人だけでした。ガイドはJaneさん。とても分かりやすい英語を話す方です。

 カンポンバルは今から120年ほど前にクアラルンプールにマレー人を増やすために、220エーカーの土地をマレー人に分け与えて作られた地域で、7つの村からなっています。ここに住む資格は、マレー語を話すこととイスラム教徒であることだけだったので、マラッカやペナンは勿論のこと、スマトラやジャワからの入植者も多かったそうです。正式にはマレー農業入植地で英国によって管理されていました。

 
そんな説明を受けながらクラブを出た私たちは、まず近くの高床式の伝統的マレースタイルの家に行きました。この家は1921年にKLの一つの英国学校の校長によって建てられました。写真のように青色の壁は色々な撮影の為に後で塗られたそうです。マレー風家屋の特徴は高床式のため玄関には階段があること、窓の高さがご夫人が座った時の肩の高さに合わせてあること、通風孔が屋根に設けられていることなどだそうです。元々KLは2つの川の合流するところに作られた街なので、昔から洪水が多く、高床にする必要があったそうです。

 



次に出発点のクラブの北側に回り、クラブ付属の競技場に行きました。ここには以前のクラブハウスが再現されています。中はギャラリーになっていて当時の写真の数々が展示されています。



ここで初めて気が付いたのですが、ここからはKLタワーやツインタワーが間近に見えました。この競技場の東側には、男子校があったそうですが、今は産婦人科の病院になっているそうです。

 

向かいの中学校の壁面に描かれた落書きを横目に見て、フードストリートへ向かいました。












Jalan Raja Muda Musaと呼ばれる通りの両側には、ホーカーズと呼ばれるフードコートやいろいろなマレー料理の店が軒を連ねています。

魚を焼いている写真は、この通りに西から入って直ぐのところにあるホーカーズです。奥には40種以上の料理が入った容器が並んでいます。緑(種々の野菜)や黄色(カレー味?)、そして赤(唐辛子)と色とりどりです。ここから好きなものを選び料金を支払います。

nasi lemakと書かれた看板のお店はスマトラから入植してきた女性が、ここから流行らせたとされているマレーの代表的な料理のナシレマ(Nasi Lemak)のお店です。






夕方の5時過ぎとあってまだ閑散としてしていましたが、ガイドのJaneさんは我々に色々なものを試食させてくれました。写真の赤いジャケットを着たのがガイドのJaneさんで、試食を交渉中。


この写真で揚げているのはバナナです。これも食べてみました。街角でよく見かけますが食べたのは初めて。でも味は想像した通りのバナナの天ぷらでした。






こちらはJaneさんの出身地であるクアンタン州の料理を出すお店のデザートコーナーです。ここでも色々試食。
 

途中の横町にあったマレー建築のなかでも大きい部類に入る建物は、1913年に建てられたものを第二次大戦後の1949年に改築したものです。マレー人は大家族なのでこのような家は横に拡張されていくそうです。
よってこの家も横に長くなっています。
 








 
カンポンバルの土地は入植した時に登記されていて代々受け継がれていきます。家族が増えるとそれだけ利権者が増えるため、再開発するにも全員の同意を得ることが難しく、なかなか近代化できないそうです。
 唯一今着工されているが元々ナイトマーケットの有った区画で、大きな商住複合の施設が建てられるそうです。更地になった建設用地に入れてもらいツインタワーの写真を撮りました。このアングルでツインタワーを取れるのはここだけかな?それも工事の始まる前の今だけかもしれませんね。

 

この時間あたりから、空が急に黒くなり始め雷雨の予感。このところ毎日夕方に激しい雷雨が来るので一応傘は持っていますが、本降りになると傘など何の役にも立たないので、急ぎ足で次の目的地へ。住宅地の庭になっている色々なフルーツを無断でもぎ取って試食しながら、カンポンバルのイスラム教のモスク 、Masjid Jamek Kampong Bharuへ。残念ながらこのモスクは目下改装中で中に入れず、外からの見学だけでした。

 


このモスクへを過ぎると色々なハーブ製品の店が続きます。その先に今度はヒンズー教の一派、シーク教のモスク, Gurdwara Tatt Khalsaがあります。これは1922年に建てられたKLでは最古のシーク教寺院で、東南アジアでは最大だそうです。日曜日には、自身の宗教に関係なく参観ができ、ベジタリアンフーズのランチが振る舞われるそうです。
ここから先はRaja Bod ウェットマーケーットです。夕方から多くの屋台が店を開き、種々の野菜、果物、肉、お菓子などを売っています。

 お菓子の試食やココナッツジュースの試飲などをしながら散策後、ホテルThe Regencyでアンケートを記入して散会。午後7時30分過ぎでした。

 






これだけのツァーが無料で体験できるなんて驚きです。スポンサーはKL City HallとVisit KL。




英語が分からないとチョットつらいかもしれませんが、先日は20人ほどの日本人の団体も来たそうです。KLに住んでいるマレーシア国籍の方よりKL通になるかも。このブログを読んで是非行ってみたいと思った方は、03-2698-0322に予約を入れてみてください。

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