2017年8月21日月曜日

ジャワ島の世界遺産を訪ねて その4 - ジョグジャカルタ

公開したつもりが、まだ下書きとして残っていました。かなり時間がたってしまいましたが参考までに上げておきます。
 
今回の旅行のベースキャンプ地となったのは、こちらの人々にはJogja(ジョグジャ)として呼ばれているジョグジャカルタです。表記はYogyakarutaとなります。
人口40万ほどのジョグジャカルタは、古くは都として栄え、仏教やヒンズー教そしてイスラム教が入り混じった独特の歴史の匂いのする街です。今ではほとんどの住民はイスラム教徒ですが、元々はヒンズー教が主流でバリ島のヒンズー教のルーツとなった所です。

ボロブドゥールからジョグジャに戻って来た私達は、メインストリートのマリオボロ通りから少し入ったところにある、メリア・プロサニと言うホテルにチェックインしました。この日から3泊の予定です。

プールビューの部屋でした。値段の割に良い部屋でした。





部屋から見下ろしたプールと中庭です。












12時半にホテルからタクシーでクラトン(王宮)へ。10分程で到着。代金は30,000ルピー(255円)。面白そうなドライバーだったので、代金を支払う時に翌日のプランバナン遺跡群観光の交渉。プランバナン編でご紹介しましたように400,000ルピー(3,400円)で交渉成立しました。

さてクラトンですが開館時間は13時30分まで。入館料は2人で30,000ルピー(255円)。この時間にチケットを買った他の観光客もまとめて、1人のガイドが案内を始めました。私達が最後のお客だったようです。

今回の旅行は丁度イスラム教の断食月(ラマダン)で有名な謁見室などを見ることが出来ませんでした。
写真はスルタンの住居。



こちらは展示室です。

この他にも幾つもの展示室があり、オランダから独立した時の覚書やスルタンが各国からもらった勲章(中には日本の物も)、そして使用していた家具や調度品が展示されていました。
その中にはなんと味の素の瓶もありました。






時間が来たので、追い出されるように見学終了です。本当はガイドにチップをあげるらしいのですが、いつの間にか散会したので誰もチップはあげ無かったようです。

次に近くのソノブドヨ博物館へ行くために、ベチャ(自転車の前に座席をつけた自転車タクシー)を捕まえ20,000ルピー(170円)で交渉。ところがなんとこの博物館。その日のみ休館でした。

写真がその休館だった博物館。






がっかりしたのとお腹が空いて来たので、再度同じベチャでマリオボロ・モールに今度は30,000ルピー(255円)で行ってもらいました。
写真はベチャから見た風景。目線がかなり下の方にあるのが分かります。








こちらがマルオボロ通りで客待ちをするベチャです。


小さい方の写真は私達が乗ったベチャの運ちゃん。









お昼は通りの中ほどにある、ガイドブックに載っていたイブ・ユリというローカルフードのお店に。ベチャで降ろされたところが、思っていたところでなく方向感覚を失い結構歩かされました。



ルンピア・アヤム(鶏肉の春巻き)、ミー・バッソ(肉団子そば)に飲み物で66,000ルピー(560円)でした。蕎麦はインスタントヌードルでガッカリ。量も少なめ。春巻きがまずまずで救われた。食レポだとすかさず「リピ無し!」の感じでした。










食後近くに在る、買い物客で賑わうブリンハルジョ市場を抜けてホテルまで歩いて帰りました。

夕方ルームサービスがバッピアと言う地元のお菓子を持ってきてくれました。なかなか美味しい。お土産に決定。ところがこれが色々種類があるらしい。結局帰りの空港まで決断が付かず、空港のショップで買う羽目になりました。
夕食に出かけようとしたら雷雨。とても外に出られないので今夜はホテルで食べることにしました。

この旅行中サティを食べたところはサティを注文すると必ずライスもついてきました。2人でそのサティとソトアヤムにビールとグリーンティーで十分でした。ホテルのレストランの割にお手軽で250,000ルピー(2100円)ほどでした。余りお客もいなくて静かに夕食を楽しむことが出来ました。



ところがここで大失敗。翌朝6時半に、プランバナン観光に出かけるので、簡単なサンドイッチか何かを箱に詰めて部屋まで持ってきて欲しいと頼みました。翌朝来たものを見てビックリ。
とても簡単に食べきれる量ではありません。
取り敢えず卵とパン一つを食べて残りは冷蔵庫へ。写真のパンの下にドーナツと菓子パンがあります。
後でレシートを見たらなんと1人分140,000ルピー(1,190円)、写真のボックス2つで2,380円でした。昨夜の夕食より高い。コンビニで何か買って置けば良かった。


プランバナン観光の最後にカラサン寺院に寄ったところまで書きましたが、その後ドライバーの提案でluwakコーヒーの直売店に行きました。住宅地の一角に車が数台泊まれる駐車場がありその奥に店があります。細い路地を通る間は騙され感が非常に強かったのですが、後でH.I.Sの観光客も来たので、チョット安心しました。





日本語を話せる女性の店員がジャコウネコを見せてくれたり、ジャコウネコが食べたコーヒー豆が体内で発酵され排出された豆をかがせてくれたり、Luwakコーヒーができるまでの過程を説明してくれます。

写真がその排出されて間もないコーヒー豆です。





これが2週間程するとこの写真のようになります。これを手作業で一つ一つ甘皮を剥いて行きます。それから焙煎します。

30,000ルピー(255円)で試飲ができます。飲んでいる間はタブレットで日本のテレビで一杯1,800円と紹介している番組を見ることに。
つまみにピーナッツと焙煎したコーヒー豆を出してくれました。
前回ハノイでも買っていてそれが美味しかったので、豆と粉を買いました。100gが30ドルでした。

この後ルンバヤンガン駅によりソロ行の切符を買ってホテルに着いたのが午後3時でした。
昼食は朝の弁当の残りとビール。食後少し昼寝。

午後6時半に迎えのバスでプラウィサタ(PURAWISATA)劇場へジャワの伝統舞踊を見に行きました。演目はラーマナヤです。料金は食事込みで420,000ルピー(3,570円)でした。
15分ほどで到着。席に案内されまず夕食です。

ビュッフェスタイルの食事が用意されていました。





8時15分程前になるとスタッフが劇場の方に案内してくれました。小さい方の写真は演奏スタッフと司会者です。











ラーマナヤはヒンズー教の物語で主人公のラーマ王子(ヴィシュヌ神の化身とされている。)が悪の王ラフワナを倒す物語で、色んな風に脚色されているようです。この劇場ではラーマ王子が弟のラクスマナや神猿のハヌマーン等の助けを借り、ラフワナに連れ去られた恋人のシンタ姫を助け出しますが、貞操を疑われたシンタ姫が火に飛び込み身の潔白を示すまでが、演じられています。
写真は王子と弟、その間に姫です。



こちらは王子から姫に伝言を託された、神猿ハヌマーンが敵の襲撃で炎に包まれているところです。この猿、大活躍します。










ラフワナと戦うラーマ王子です。何度か弓を射る場面があるのですが、舞台の端から端に射てそれを射られた方があたかも刺さったかのように受けるのですが、外すことなくすべて成功でした。上手いものだと感心させられました。








王子と救出された姫の再会の場面です。







約1時間20分の公演です。眠くなるかと思っていましたが、大丈夫でした。物語がもっとしっかり分かっていたら、もっと面白かったかな。

写真が総キャストです。

迎えに来てもらった車でホテルまで送ってくれました。





ソロから帰ってきた夜は、トゥグ駅からベチャでマリオボロ通り迄、30,000ルピー(255円)で。
マリオボロ・モール横のLegianと言うレストランで夕食。

写真は店内の様子です。







こちらはテーブルから見下ろす夜のマリオボロ通りです。











ガド・ガド、ルンピア、ナシ・グドゥッの3品とビールにアイスティを注文しました。ビール大瓶が28,000ルピー(240円)で今回最もビールの安いお店でした。
料理を合わせて135,000ルピー(1,150円)でした。

写真はガド・ガド(Gado-gado)とルンピア(Lumpia)です。




こちらがナシ・グドゥッ(Nasi Gudek)です。ジャックフルーツと鶏肉を砂糖と香辛料で煮込んだ、ジョグジャカルタ定番の料理です。










食後マルオボロ通りをぶらつきました。

モールの前で若者たちによる路上ライブです。










バティックを買おうとブランドショップのダナル・ハディに行きましたが9時前なのにすでに閉店でした。1軒隣にある、これも有名なバティック・クリスがまだ開いていたのでそちらで買い物。気にいったシャツが有ったので、自分のお土産にしました。支払いが終わると同時に閉店です。最後のお客だったようです。

最終日の朝は今回の旅行で初めてゆっくりできました。ホテルで朝食。












9時にタクシーで空港へ向かいました。30分で到着。70,000ルピー(600円)です。
懸案のお土産用バッピア(Bakpia)を数種類販売していました。人気の#25が有ったので購入。

空港待合室は国内・国際兼用でした。国際線の時間になると、左手のゲートが開いて出国審査となります。国際線のゲートはその先に在ります。ゲートの番号は4です。
写真の一番奥が国際線用ゲートの入り口になります。

ほぼ定刻より少し早目の離陸でした。
最後の写真は帰りの機内で写した、ブロッケン現象です。自分たちの乗った機体の影が雲に映りその周りを虹が囲んでいます。登山中に雲に映った自分の頭の陰にこのように虹が巻くことがあります。歩くと一緒について来る面白い現象です。
これで今回のジャワ島世界遺産巡りを終わります。