2016年10月25日火曜日

マレーシアの象保護センターへ(NECC)

クアラルンプール市の南の端に在る我が家から、北東に車で2時間ほどのところに国立の象保護センター(National Elephant Conservation Center)があります。前から気になっていたのですが、ゲンティンハイランドと言うカジノで有名なリゾート地に宿泊するついでに行って来ました。
 マレーシアにはまだまだ野生の象が沢山いて、パーム椰子の農園などを荒らすなどの原因で時々捕獲されたりします。その捕獲した象を安全なところに保護するためこのような広大な保護区があります。この保護センターはクアラガンダー(Kuala Gandah)と言う地区に在る保護区の一部に在って、人々にその活動や象の生態等を紹介するために設けられています。

 当日は午前10時ごろ自宅を出発して中環状線(MRR)を北上。クアラルンプールの北東の角から、マレー半島の東海岸に向かう高速8号線(E8)に乗りました。ゲンティンハイランドの出口を過ぎて30分程で、カラッ(Karak)の出口で高速を降りました。象の保護センターに行くにはその先のランチャン(Lanchang)の出口を出て右折をすればよいのですが、そちらに出てしまうと昼食を取る場所がなさそうなので、ネットで見つけたカラッと言う街に在るレストランに向かいました。

 
このレストランはツアーなどで利用されここでしか食べられない、ちまきやドリアン饅頭(ドリアンボム)を提供しているらしいのですが、住所や地図がない上に店の名前もわかりません。2~3kmで通り抜けてしまうカラッの街を2往復しましたが見つかりません。諦めて何とか見つけた左の写真の中華のお店で昼食をとりました。経済飯と我々が呼ぶ、ブッフェスタイルの食事です。お皿に御飯を盛ってもらい、好きな料理を3~4品トレイからとります。お茶代と含めて2人で12.6リンギット(約320円)でした。
 


この店にたった一人だけ片言の英語を話せる兄ちゃんがいたので、ドリアンボムの店を聞いてみました。彼もよく知っていて、親切に私のナビ(WAZE)に目的地を入れてくれました。 
 









食後にその場所に行ってみたのですが、見つかりません。近くの屋台のおばさんに尋ねてやっと見つかりました。その店はネットで紹介されていた看板は変わってしまっている上にこの日(月曜日)はお休みでした。今回の旅行で一番がっかりしたのはこの件でした。
写真はその閉まっていた益記酒家です。左手のお店のさらに左手には大きな広場があります。

 



ここから15分弱でランチャンの町に到着。ところがナビに在った象の保護区は川の反対側で、そちらに渡るすべがありません。再度ネットで調べたところ、ランチャンからではなく、クアラガンダーに行かなければなりませんでした。E8の出口を通り越し、少し行ったところにある二股を右に入り約10kmでゲートに到着です。13時15分でした。少し手前にディアランドパークという鹿の公園がありましたが今回はパスです。

ゲートから道なりに進むと駐車場です。こんなところに、しかも平日に来る人はいるのかと、勝手に閑散としたイメージを持っていたのですが、大型バスを含むかなりの車が停まっていました。車を停めて虫よけスプレイを吹きかけて、まず目の前に在る管理事務所に向かいました。入って直ぐの右側には象の水浴体験の受付がありました。  
 一応水着は持参したのですが、シャワーなどの設備が不安だったので我々は、やらないことにしました。因みに値段は2人で70リンギット(1250円)とのことでした。入園受付はさらに奥の左手に在るカウンターで行います。

 
入園は無料ですが、ここで寄付を受け付けます。私たちは入園時にはしなかったのですが、出る前に管理のお役に立てればと気持ちだけですが寄付して来ました。
写真は入園パスです。

丁度13時半からビデオ鑑賞が始まるというので係員に誘導され劇場へ。ここで象の捕獲から運搬、そして保護区に移すまでの関係者の努力が紹介されました。おとなしそうな象たちが凶暴になるといかに恐ろしくなるか教えられました。

 





園内は清潔に保たれていて、動物園でよく経験する動物臭さはそれほど感じませんでした。











園内マップに従って象のショーが行われる、階段スタイルの観覧席のあるステージへ。(写真の地図の左上中央) 
 
14時15分からのショーを見るために既に多くの人達が集まっていました。左の写真は1日の予定表です。

 









 
5頭の象がそれぞれ象使いを乗せて入場です。
ネットに覆われシャワーミストの降るステージに上がった後1頭1頭紹介されます。どの象も結構な歳で40歳を超えている象もいました。










紹介が終わると手前のパドックの様なところに出てきて、観客による餌やりが始まります。一杯準備されていた餌のパパイヤがあっという間になくなりました。それでも一人当たり3~4個は食べさせることができました。
 









 
餌付けの後は写真タイムです。












中学生か高校生ぐらいの団体が楽しそうに写真を撮っていました。
 










 
その後観客は川沿いに移動し、この象たちの水浴びの見学です。








 
水の中に横たわり係員に洗われている象はとても気持ちよさそうでした。余りの気持ちの良さの為か、そのうちお尻の方から黄色の丸い塊が、ポカポカ浮いて来るではありませんか。ソフトボールより大きくサッカーボールより小さい塊を係員たちが、川の水を押して反対側の川岸方向に流していました。写真の象の後方に漂っている物体がその糞です。

 



 

写真はその象たちが水浴を終えて、ステージでお別れの挨拶をしているところです。











 次の写真は子象にミルクのようなものを飲ませているところです。この瓶で3~4杯飲むそうです。

 








 

 再び川岸に戻ると多くの方々が順番を待っていました。勿論ここの売り物の象の水浴に参加する人たちです。グループごと水の中に入って行き、2頭の象をそれぞれ洗ってあげます。洗うというより写真を撮ったり、水をかけあいながら遊んでいるようでした。





 
子供たちも安全に遊べるようです。みんな楽しそうだったので象の糞がなければやってもよかったな。

 









ブラブラ歩いて管理棟迄戻ってきました。4時少し前でした。2時間遊んで無料。それほど期待していなかったので、少し得した感がありました。そこで冒頭に触れましたように気持ちだけの寄付をした後、この保護センターを後にしました。