2016年8月30日火曜日

スリランカ世界遺産巡りの旅ーその6(コロンボへ)


 いよいよスリランカの世界遺産巡りの旅の最後の投稿です。

 11時15分頃茶畑を後にし、一路スリランカの首都コロンボに向かいました。
キャンディの街の西南の角から国道1号線(A1)に入りました。

 写真は途中通過した鉄道駅に隣接する、列車の博物館です。


 キャーガッラと言う町の近くで、写真の巨象とすれ違いました。この象こそペラヘラ祭りで仏歯を運ぶ象で、徒歩でキャンディまでの長い道を運ばれているところでした。









 ワラカポラと言う街の近くのセイロン・ホテルというホテルで遅い昼食。ビュッフェだったのですが、トレイに殆ど料理が残っていませんでした。ただカニがおいしかったのが救いでした。
4人で約4,000円でした。
 この旅行を通して感じたのですが、食事が思っていたより口に合ったことです。ホテルでもランチを食べたローカルのレストランでも。
それに値段もリーズナブルでした。
 もう一つよかったのはトイレの清潔さです。
マレーシアとは比べものになりませんでした。


 国道1号線を走っていると、道端の商店で扱っている商品が地域によって違っていました。
写真は車のシートですが、この辺りは同じような店が並んでいます。
 車のフロントグリルばかりを売っている地域、楽器(打楽器)ばかりの地域、蔓細工、竹細工ばかりの地域、陶器ばかり売っている地域などなど。


 そろそろ長時間ドライブに疲れてきた、午後4時過ぎにやっとコロンボの街に入りました。

写真はゴールフェイスと呼ばれる、市民の憩いの場所となっているビーチです。

 この後このビーチの近くの宝石店に行ってスリランカの名産のサファイアで作った装飾品を妻たちにプレゼント。






宝石店でお土産選びに、時間を使ってしまったので後は駆け足で市内観光。

と言っても観光できたのは、小さい方のベイラ湖に浮かんでいる仏教寺院、シーマ・マラカヤ寺院だけでした。








 このお寺の仏像の上に止まっているカラスが印象的だったのでズームで撮ってみました。










ベイラ湖越しに見る夕暮れ時の高層ビル群です。













 写真は市内中心部のヴィハーラ・マハー・デウィ公園近くのイスラム教のモスクです。
写真を撮っている私の後ろ側は高級住宅地や各国の大使館が集まっているシナモン・ガーデンズと呼ばれている地区です。






そのシナモン・ガーデンズのはずれにあるのが写真の高級ショッピングモールのオディールです。
ここに本来のガイドがお土産を持って挨拶に来てくれていました。





 




ここで最後のお土産買い。写真はモール内のTシャツ専門店。

 私がここで買ったお土産は、シャツ1枚と象の糞をリサイクルして作ったメモ用紙でした。
匂いはありませんでした。

 夕食をきちんとしたレストランで取る時間が無くなってしまったのでこのモールの中のファーストフード店でサンドイッチで済ませました。
8時10分前にモールを出て、一路空港へ。


 スリランカには現在高速道路は2本しかありません。1本は空港線。もう1本は南部の世界遺産の街ゴール経由でスリランカ南端のマータラまで行っています。もう1本キャンディからコロンボの路線が工事中で、これが完成すればこの日私たちが経験した長時間ドライブは不要となります。



 45分ほどで空港着。写真はターミナルに向かう通路です。

 定刻を少し遅れてコロンボ空港を飛び立ち翌日午前4時半(マレーシア時間)にKLIA2に着陸。
ここから大変で、入国管理がこの時間なのに大混雑。抜けるのに1時間も掛かってしまいました。
バゲージテーブルは既に停まってしまっていて、私達の荷物がぽつねんと片隅に置かれていました。今回一番疲れたのがこの入国でした。


 6回に渡ってスリランカの世界遺産巡りの旅をご紹介いたしました。写真の地図に全行程を記してみました。

 コロンボ空港(実際は隣町のニコンボに近い)→空港近くのホテルに宿泊→ダンブッラへ→石窟寺院観光→ミンネリア国立公園でサファリ・ツアー→ホテル・シーギリヤ泊→シーギリヤ・ロック登頂→ポロンナルワ観光→ホテル・シーギリヤ泊→ダンブッラの街を通過→スパイス・ガーデン→アルヴィハーラ石窟寺院→マータレー→キャンディ→仏歯寺→ホテル・トゥリーオブライフ泊→ヌワラエリア→キャンディを経てキャーガッラ→コロンボ→空港

 旅行期間中を通して天候にも恵まれ、事前に計画していた殆どの旅程を無事こなすことができました。 ミスったのはピンナワラの象の孤児園とキャンディアン・ダンスだけでした。象は孤児園に行かなくても、予定になかったサファリ・ツアーで野生の象の群れを間近に見ることができたので、問題ありませんでした。


長くなってしまいましたが、少しでも皆さんのお役に立てばと思います。
 
最後にこの旅程の計画に際し、色々相談に乗って頂いたり参考資料を頂きましたHさんに感謝いたします。

スリランカ世界遺産巡りの旅ーその5(キャンディとアーユルヴェーダ)

 2泊したホテル・シーギリヤをチェックアウトし、4日目は午前8時過ぎにホテルを出発。この日の目的地キャンディに向かいました。2日目に寄ったダンブッラの街を通過し、車は南に向かって走ります。
1時間半ほど走るとマータレーという地区に入りました。このあたりは道の両側に多くのスパイス・ガーデンが並んでいました。
我々もその内の1軒に立ち寄りました。

 ここでは日本語を話せる係員が園内を案内してくれます。園内にはシナモン、クローヴ、ナツメグ、アロエヴェラ、ペッパー、ジンジャーやウコン、そのほか名前を覚えきれな色々な香辛料やハーブが育っています。
 これらを見終えると、ハーブティーをごちそうになりながらアーユルヴェーダに使用される様々な薬品やオイルの説明を受けます。最後はオイルを使った簡単なマッサージをしてくれます。


 入園は無料ですが、結局は入り口近くに在る売店で商品を買うことになるので結構高いものになりました。
私たちは、関節痛や腰痛、筋肉痛に効くオイル(写真のようにオイルとクリームがセットになっている)と私の持病の静脈瘤に効くと言うオイルセットを購入しました。両方で13,400ルピー(約10,000円)の出費でした。効くかな???



 このスパイスガーデンから車で10分程のところにあるアルヴィハーラと言う石窟寺院に向かいました。
 紀元前1世紀に建てられたそうで、スリランカで4番目に古い寺院です。因みに前々日に行ったダンブッラの石窟寺院は2番目に古いそうです。
 寺院内は撮影禁止の為、残念ながら写真はありません。特徴的だったのは石窟寺院内のフレスコ画です。極彩色で描かれた地獄絵巻はおどろおどろしく、妻などは直視できないくらい恐ろしいものでした。

 写真の階段上にある赤い屋根の建物は図書館で、昔の経典などが保存されています。入場料は一人250ルピー、4人で1,000ルピーなので約750円位です。この図書館で200ルピー(約150円)ほど寄付するとヤシの製紙の紙パピラに2,000年前の経典と同じ方法で私達の名前を書いていただけました。現在の紙よりはるかに丈夫だそうなので、2,000年後にこの紙を残すにはどこにしまって置けばいいのかなといらない心配をしてしまいました。

 アルヴィハーラからマータレーの中心部を過ぎて、1時間程で、大きな街に入って来ました。
ここがこの日の目的地キャンディです。
 街に入って渋滞の中を30分程走ると、仏陀の犬歯(仏歯)を祀った仏歯寺に到着です。
写真は仏歯寺前から走ってきた道路方面を写したものです。

 ポロンナルワの紹介のところでも触れましたが、スリランカでは仏歯は王権の象徴とされていて、この仏歯があるところが首都とされてきました。
キャンディには1590年に運ばれてきたそうです。(最初は4世紀にインドから王子が髪の中に隠してセイロンに持ち込んだと言われています。その時の都はアヌラーダプラでした。)
キャンディに安置されて以来も、キリスト教徒であるポルトガル人に奪われたり、イギリス人に奪われたりしましたが、何とか難を逃れ今でもここに安置されています。


 仏歯の部屋は1日3回扉が開けられるそうですが、実際の歯は箱の中に入っているので見ることは難しいそうです。写真中央の光が当たっているところがその部屋です。
多くの人が扉が開くのを待っていました。
(仏歯寺の入場料は1,000ルピー約750円です)

 写真の部屋の壁には時計回りで仏歯の歴史が順次紹介されています。

 セイロン土着のシンハラ人は、信仰する神々を祀って1年に1回大きな祭りを行います。これをペラヘラ祭りと言います。
特にキャンディではエハラ月(7月・8月)の新月から満月までの2週間行うので、エハラ・ペラヘラと呼ばれています。祭りの最後の日には華麗な衣装をまとった象の背中の上に仏歯を収めた仏舎利を載せて市内を練り歩きます。
私たちが訪れたのはエハラ月でしたが、ほんの数日早かったようです。

 仏歯寺を後にして、遅いランチを取りに、キャンディ湖を挟んで仏歯寺の対岸の丘の上にあるレストランへ。
このレストランからキャンディの街が一望できました。








 食事を終えて、今夜の宿に向かったのが午後3時でした。
キャンディの街を通り抜け、山道を登ること約50分。途中ガイドも何度も車を停めて道を確かめなければなりませんでした。
こんなところにホテルが有るのかいなと心配し始めたころやっと到着。


 緑に取り囲まれた隠れ家のようなこのホテルは、「Hotel Tree of Life」と呼ばれる、日本にある「生活の木」社が運営している、アーユルヴェーダで有名なホテルで、数々のガイドブックにも紹介されています。

 写真は我々のベッドルーム。ホテルと言うより山荘でした。深い森の中から時々リスが目の前の枝を足早に通り過ぎていきます。
環境はいいのですが、残念ながら部屋はセキュリティボックスが無いなど今一でした。


 アーユルヴェーダとは「生きる知恵」と言う意味だそうです。薬草やハーブを使うインド発祥の伝統医療です。

写真は「るるぶ」より。
ここからは実際に体験した妻に書いてもらいます。

 アーユルヴェーダは治療目的なら最低2週間、リラックス目的でも1週間は必要と言われ、トリートメント、食事療法、薬、ヨガ、瞑想などを組み合わせてておこなわれます。そのため最低3泊からしか受け付けない所もあるようですが、今回私達は治療目的ではなくあくまでも経験してみたいだけだったので1回だけの治療です。

 まずドクターによる診断です。
アーユルヴェーダでは、Vata(風)とPitta(火)とKahpa(水)の3つのドーシャ(体質)があると考えられています。自分がどのドーシャに属するかドクターに診断してもらうのです。
 チェックシートは性格に対するものと体調に対するものの2種類。聴診、脈診、血圧測定などがあり私はPittaタイプと診断されました。

 診断の後は個室でトリートメントです。オイルを使ったヘッドマッサージ、フェイスマッサージ、ボデイマッサージ。シロダーラと言われる温めたオイルを額に垂らすトリートメントはとても気持ちよく途中から眠ってしまいました。  ハーバルスチームバスは一人用のサウナです。蒸したハーブの蒸気で体が気持ち良く温められ、これまた眠ってしまいました。その後ハーブのお風呂につかりリラックス。最後は部屋を移り30分ほど瞑想しました。

 本来のアーユルヴェーダの目的である治療とは少し違うかも知れませんが旅の疲れがすっかり取れとても気持ちの良い時間でした。お値段は2時間15分で約1万円でした。
 妻たちがアーユルヴェーダを受けている間、私はホテル内の散策。
ちょっと残念だったのは、有名なキャンディアンダンスのショウを見られなかったことです。
アーユルヴェーダを組み入れた為、日程的にキャンディの町までショウを見に行くことが不可能でした。
 私達の取ったルートを取るなら、もう1日欲しいところですね。(又はキャンディの街中のホテルに宿泊するかです。)



 部屋は少し残念でしたが、夕食のビュッフェは満足のいくものでした。特にサラダコーナーが充実していました。今まで色々な5つ星や中には7つ星ホテルにも宿泊しましたが、ここのサラダコーナーはその中でも1,2を争うものでした。流石アーユルヴェーダを売り物にしているホテルだけのことはありました。
 でも中国人の団体が滞在していたのには驚きました。なぜこのホテルに宿泊したのかは不明でしたが。



 翌日は最も長い一日となりました。
7時45分にホテルを出てキャンディの街を通り過ぎ南に向かいました。
9時を少し過ぎたあたりから車は坂道を上り始めます。このあたりから、セイロンティーの産地として有名なヌワラ・エリアです。
道路の上下には茶畑が見え始めます。
9時半、写真のティー・ファクトリーに到着です。
 この工場の案内係が工場内を、英語で案内してくれます。
 まず最初に入ったところは茶葉の乾燥室でした。
 この長いトレイの上に1.2トンの茶葉が乗っています。このトレイの下を送風機で風を送り下から茶葉を乾燥させます。1日で約半分の600㎏になるそうです。(数字の記憶は定かではありませんがとにかく半分になるそうです。)
 その後発酵、乾燥、選別等の行程を順次案内してくれました。機械の多くは100年以上前に作られたものだそうです。最新のものは日本製のカラー識別で紅茶の葉の部分と幹の部分を選別する機械でした。
 最後に紅茶の等級を教えてくれました。 OP、BOP, BOPF、BOPF Goldなどです。後になるほど香りも味も濃くなってきます。工場見学の後試飲させてくれます。1杯は無料です。


 その隣が売店となっていて、お土産に紅茶を購入。写真は新芽と一番目の葉を使った高級紅茶です。









 この辺りはマレーシアのキャメロン・ハイランドのように、眼前に茶畑が一面に広がっていると言った風景は少ないようです。山の稜線が畑になっているので、かなり高台に行かないと良い写真を撮ることができないようです。

 ヌワラ・エリアを後にして一路最後の目的地であるスリランカの首都、コロンボに向かいました。
その模様は次の「その6」をお待ちください。

2016年8月29日月曜日

スリランカ世界遺産巡りの旅ーその4(ポロンナルワ)

 今回は前回ご紹介しましたシーギリヤ観光を終えて、ポロンナルワ遺跡群に向かったところから始めたいと思います。

 ポロンナルワに向かう途中のレストランで、ビュッフェスタイルのランチを取りました。ビール込みで一人750円でした。

前の日に行ったミンネリア国立公園の入り口の前を通り、レストランから50分程のところにあるポロンナルワ博物館へ。ここで遺跡群を観光するための入場券を買いました。一人3,550ルピー(約2,700円)。

 この博物館でまずポロンナルワ遺跡群の概要を理解します。
写真は博物館の横にあった公園の遺跡です。
(宮殿跡?)




 この博物館に隣接して、パラークラマ・サムドラと呼ばれる巨大な貯水地に面して建てられている、ポロンナルワ・レストハウスが在ります。
このホテルにはエリザベス女王も宿泊されたとか。








博物館から南へ車で5分の所に、遺跡群01番の番号を振られた、ポトグル・ヴィハーラと言う遺跡が有ります。ここが南端でこれから北に向かって順次遺跡を訪ねていきます。
 この1番の遺跡は図書館跡と言われていましたが、最近では僧院だったという説が有力だそうです。


北に100m程向かったところにこの石像が建っています。
ポロンナルワは10世紀から12世紀にかけてシンハラ王朝の首都となっていました。
この立像はその時代で最も繁栄をもたらした王の立像だと言われていますが、他にもいろんな説が有り、誰なのかは定かではないそうです。






次に向かったのは、入場券を購入した博物館の近くに在る宮殿跡です。ここは上の立像の王が建てた宮殿だそうです。
元々は7階建てだったらしいのですが、今は3階部分までしか残っていません。
部屋数は50以上あったとか。








 この宮殿に隣接する沐浴場を訪れた後、13世紀に建てられたヒンドゥー教寺院へ。結構崩れていて昔の栄華を思わせるものは何もありませんでした。

ここからクワドラングル〈四辺形)と呼ばれる一帯に入って行きます。

 写真は11世紀に仏陀の歯を安置する仏歯寺として建てられたアタダーゲと言う遺跡です。脊柱の模様が印象的でした。

 スリランカは国民の7割が土着のシンハラ族で彼らは敬虔な仏教徒です。残りはインドから移って来たタミル人(ヒンドゥー教)やイスラム教徒です。
こちらの写真は12世紀に仏歯寺として建てられたハタダーゲという遺跡です。
因みに現在の仏歯寺は翌日訪問することになっているキャンディと言う街に在ります。
写真はこのクワドラングル内で最大の仏塔、ワタダーゲです。
仏像の見えている段には4体の仏像が東西南北それぞれの門に向かって鎮座しています。









これはお寺などの重要な建物に入る玄関口に必ず置かれているムーンストーンと呼ばれているものです。蓮の花を中心に馬や象、白鳥(❓)などが彫られています。
ここからは靴を脱いで裸足で入らなければなりません。
この遺跡を巡る場合はサンダルの方が楽です。何度靴を脱いだり履いたりしなければならなかったことか。





ラター・マンダパヤと呼ばれる仏塔です。王が僧侶の読経を聞いたそうです。

8本ある柱がユニークで蓮の花や茎の形に掘られています。










 このクワドラングルにはこれらの遺跡の他に石の本と呼ばれる、長さ9m、幅1.5m、厚さ40㎝以上もある石碑が有ったりします。

 写真は北の端にある、サトゥマハル・プラサーダと呼ばれる7階建ての塔です。これはタイにあるワット・クークットと言う寺院に酷似しているそうで、タイから来た建築士によって建てられたと言われています。





 クワドラングルを後にして次に向かったのが、金の尖塔と言う名前を持つ、巨大なダーガバ(仏塔)ランコトウ・ヴィハーラです。
写真を撮っていたら、係員に叱られました。写真がだめなのかと思ったら、なんと帽子を被っていたことでした。
靴は砂利道を歩くのがつらくても脱いでいたのに、帽子の方はすっかり忘れていました。
 中には入れないし、そろそろ陽も傾いてきたので、今日の最終目的地に向かいました。


途中にも幾つもの遺跡が有りますが、それは車窓から眺めるだけににして、最後に訪れたのがガル・ヴィハーラという、ポロンナルワ遺跡の最高傑作の3つの石像が有る所です。

奥から涅槃像、立像、坐像の3体の仏像が並んでいます。
涅槃像は14m、立像は7m、坐像は4.6mもある大きな石像です。
その坐像と立像の間に祠が有り、ここにも仏陀の座像が祀られていました。





これらの仏像はすべて見る者の心を穏やかにしてくれる傑作でした。






 ホテルへ向かう時間が遅くなっても、来て良かったと感じました。この日の観光はここまで。時間はやがて6時になろうとしていました。急いでホテル・シーギリヤへの帰路へ着きました。
ホテル着は午後7時。すっかり暗くなっていました。

 この夜は、同行したFさんのホールインワンを祝して乾杯をました。この場を借りて美味しいワインと食事のお礼を申し上げます。
 

2016年8月28日日曜日

スリランカ世界遺産巡りの旅ーその2(ミンネリア国立公園)


今回は「その1」でご紹介しましたダンブッラ観光を終えた後の行程をご紹介します。

 3時近くなってやっと遅いランチを、石窟寺院からほど近いJ C Villege と言うホテル(と言うより宿泊施設)も併設したレストランで取りました。
写真はカレーセット。これを2人分と、シーフードチャーハンを2人分オーダーしたのですが、量が多く4人では食べきれませんでした。
初めて口にする食材も有りましたが、味は問題なく美味しく頂けました。


 本来なら、この後今夜の宿のあるシーギリヤに向かうはずでしたが、ガイドが突然「象さんを見たいですか?」と聞いてきました。
時間はまだあるので、予定変更です。
 30分程車で走ったところにあるホテル(?)の駐車場で写真の様なジープに乗り換えることになりました。ところが値段を聞いてビックリ。なんと4人で22,000ルピー〈約16,500円)。時間は既に午後4時半。
このツアーの内容が気になりましたが、今更後には引けずジープに乗り移りました。
 荷台に据え付けられた椅子に座っていると前方が全く見えません。このジープが公道をとんでもないスピードで走って行きます。片道1車線の道にはオートバイやリキシャ(トライショー?3輪のオートバイに客室を乗せたこちらの廉価版タクシー)がひっきりなしに走っているわけですから生きた心地がしませんでした。15分程走って公園入口に到着です。ここはミンネリア国立公園でした。
ガイドブック(るるぶ)にもダンブッラの項でジープサファリの体験ができると紹介されていました。

公園入口からはオフロードを砂埃を舞い上げながら走ります。16時からと少し遅い開園ですが、これは象の食事の習性に合わせたもののようです。公園内では揺れるジープに立ちあがって動物探しです。10分程で森林地帯を抜けると、広々とした草原と湖が目の前に広がっていました。数十台のジープが走り回っていて、お互いに象の群れの位置の情報を交換しているそうです。



早速最初の象の群れが目の前に現れました。小さな子象を取り囲むように数頭の像が餌を食みながら移動していました。










次の群れは、この公園内で1頭しかいない牙をつけた巨象が率いる群れでした。ガイドブックには運が良いと出会えると紹介されていましたが、本当に幸運でした。
牙は右側1本しかないのですが、他の象と比べても格段に大きく、草を何度も何度も丸めて大きくして口に運ぶ姿は、優雅と言えるものでした。






右の小さな写真は、1頭のオスの象が自分の群れに向かって走って行くところです。象の走る姿を見るのは初めてでしたが、そのスピードに驚きました。近づくと危険なため距離を取って眺めていました。




この公園には象の他にも色々な野生動物がいます。
写真の中でこちらを伺っているのは、アカマングースらしいです。インドとスリランカの固有種だそうです。








こちらはインドクジャクです。公園内のあちこちで見られました。





コウノトリの仲間やサギの仲間と思われる沢山の水鳥もいました。






この小さな鳥はインドトサカゲリという攻撃的な性格を持つ水鳥です。





こちらの写真はインド水牛の群れの一部です。
数百頭の巨大な群れでした。






まだまだ見たかったのですが、夕陽が落ち象たちも自分の寝床(?)に帰り始めたので、我々も帰路に着きました。
草原から森に入ったところでサルたちが見送ってくれました。





ミンネリア国立公園を後にして、今日の宿ホテル・シーギリヤに向かいました。
シーギリヤロックの近くに在るこのホテルは森に囲まれた平屋のホテルです。欧米からの観光客が多く、食事もスリランカ料理だけでなく我々の口にあった料理も沢山ありました。

夕食はビュッフェで1人約1200円とホテルのレストランにしては格安でした。但しこれに25%くらいのサービスチャージと税金がかかっていました。

写真は我々が泊まった部屋です。



こちらはレストラン横にあるプールです。
夕食後に撮ったものですが、この夜は晴れていて、星がとてもきれいに眺めら、流れ星も見ることができました。

次回からの投稿では3日目の世界遺産シーギリヤロックの登頂、そしてこれも世界遺産のポロンナルワ観光をご紹介します。