2017年2月18日土曜日

パンコール島とダマイ ラウトーその2

その1ではパンコール島観光をご紹介しました。今回は主にSwiss Garden  Resortのご紹介となります。
 
 ルムッの港を出て湾を大きく反時計回りに走って約30分。メインの通りから左折して海の方向に向かいます。更に左折した後マングローブの林を左手に見ながら5分程走るとホテルのゲートに到着しました。




ガードマンに宿泊の旨を告げゲートを開けてもらい、敷地内に。
 広大な敷地内には自然林とゴルフ場、そしてアパートメントやホテルが建っています。

 写真は最終日に展望ポイントから写したものですが、池が多く配置されたゴルフ場を望むことができます。


ゴルフ場のクラブハウス前を通り、いくつかのアパートメントを過ぎると、ホテルの玄関に到着です。

 久々のリゾートホテルです。それっぽいドアボーイがにこやかに出迎えてくれました。

 ウキウキしてチェックイン。ところがこの気持ちが吹っ飛んでしまいました。なんと大量のハエがまとわりついてきます。カウンターの中には1~2mごとにハエ取り紙が置いてあり、そのどの紙もすでに真っ黒に見えるほどハエがくっついていました。全くの興ざめです。幸いなことに部屋では数匹見つけただけで気になるほどではありませんでした。
 今回の教訓その2はハエの時期は外せでした。雨期の終わりの雨が上がって晴れ間が多くなった頃に大量発生するとのことでした。気温と湿度の関係かな。

夕食の前にプールサイドに集合して歓談。写真はプールサイドからホテルを見上げたものです。











パンコール島に沈む夕陽を見たかったのですが、残念ながら水平線上に雲が高く掛かっていたので、太陽は早々に見えなくなってしまいました。
 それでも来る前に見ていた天気予報では、パンコール島周辺は毎日曇り時々シャワーか雷だったので、この日の晴天はうれしい方に外れてくれていてとてもラッキーでした。




 
夕食はホテルのThe Garden Terraceというレストランでシーフードの盛り合わせをオーダーし、皆でつつきました。
 このホテルの欠点はレストランが2つしかなく、もう一つはタイ料理のレストランですが、宿泊中殆どお客が入っていませんでした。
 明日の天気を祈りつつ、この日はゴルフに備え早めにベッドへ。
 
翌日は昨夜夕食を食べたレストランでのビュッフェ。ゴルフの予約は8時。レストランが7時からなので急いで食べてゴルフ場へ。ところがゴルフ場は殆ど貸し切り状態。別に焦る必要は無かったようです。
 写真はクラブハウスから眺めたパターの練習場とその向こうに1番のティーグラウウドを望んだところです。





私たちの前にチェックインした組が1番ティーをスタートしたので私たちは10番ティーから。

 このゴルフ場はアウトの9ホールがLake Nineと呼ばれインの9ホールがHill Nineと呼ばれています。写真のように昨年”Most Scenic Golf Course Malaysia"を受賞しているように結構美しいゴルフ場でした。特にLake Nineは多くの池が絡みヤシの木でセパレートされた南国らしい造りになっていました。



写真は一つの名物ホールでまるでバンカーの海の中に浮かぶ浮島の様なグリーンを持つショートホールです。










こちらは海に向かってアプローチをするホールです。











青い空に白い雲。青い水に写るヤシの木々。いかにも南国らしいホールです。
 この池にボールを落としてしまい大たたきしたましたが、これもいい思い出になりそうです。









前の写真のグリーンが見えているホールの次のホールのティーグランドには展望ポイントへカート路が延びていました。そこからはパンコール島が写真のように望めました。コースの下は白いビーチです。








 ゴルフは池に入れたりOBを打ったりして散々でしたが、前後に他のゴルファーはなくこうして沢山の写真を撮ったりビデオを撮ったりして十分に楽しめました。ところが上がってきたらバギー乗り場は満員。午後から大きなコンペがあるようでした。ラッキー! 
 シャワーを浴びて町まで遅いお昼を食べに行くことにしました。2時を過ぎるのでホーカーズなどは無理ということで、昨日ルムッからホテルへ来る途中に見かけたAEONに行くことにしました。

Manjungと言う町に在るこのAEONの入っているモールは結構大きく、駐車場も外ですがすべてに屋根がついていました。2時間ほどの駐車で1リンギット(約26円)でした。









館内を歩いているとタイ料理を出している店があり、4人で41リンギットと言うセットに引かれ入ってみました。Black Canyonと言うお店です。因みに食後に飲んだ店の名前の付いたコーヒーは食事代と同じぐらいしました。
 それでも値段の割に料理はまずまず。今度KLで見つけて行ってみようと思っています。














ホテルに食べたい物がないので、AEONでお寿司を買って帰りました。夕方ビーチに出て夕焼けを見ながら日が暮れるまでビールを飲んだりつまみを食べたりしてお喋り。

 この日も前日と同じく島の向こうに沈んでいく夕陽は見ることはできませんでしたが楽しい歓談の時を過ごすことができました。

 部屋に戻って買って置いたお寿司と持ち込みの白ワインで夕食。


 最終日は別に何の予定も入れていなかったので、ゆっくり朝食をとり数杯のコーヒーを飲んでからチェックアウト。10時半頃ホテルを出発しました。
 WAZEを頼りに走ったのですが、メインの道路に出て右折と思っていたのにWAZEは左折するように指示。気にはなったものの信頼して指示通りに走りました。ところがなんと真っ直ぐ北上。気が付けばイポーを通り越してタイピンの近くの146番からE1に乗る羽目になってしまいました。来た道を帰れば130番でE1に乗る訳ですから、抜けてる番号があったとしても10以上の入り口分北に来てしまったわけです。おそらく60km以上の遠回り。時間にして40分近くのロス。おまけに高速料金も余分にかかるし。何でWAZEがこちらのルートを選んだかは全く不明でした。おそらく高速道路優先になっていたものと思われます。
 ここで今回の教訓その3です。WAZEは絶対的信頼性があるものではないと言うことです。使用時は必ず他ルートの検索をし、多少の時間違いの場合は、自分の勘を信ずるべし。

 132番出口と130番出口の間にあるTaparのサービスエリア(R&R)で昼食を取り、いつもここに寄った時は買っている食パンを買いました。ここからTさんに運転を代わっていただき彼のコンド迄。我が家に着いたのは午後4時でした。

 期待以上に楽しく天気もついていた旅行でした。ハエがいなければもっと良かったかな。








パンコール島とダマイ ラウトーその1

 昨年10月にGrouponで見つけ、購入していたバウチャー(2泊3日朝食付き、ガーデンビュー、デラックス ダブルルーム、2人分で380リンギット、日本円で約1万円)を使い、同バウチャーを購入していた友人のT夫妻とDamai Laut(ダマイ・ラウト)に在るSwiss Garden Beech Resortに2泊して来ました。本来の目的はこのホテルのゴルフ場でプレイすることでしたが、時間があるので近くのパンコール島にも行ってみました。 
 
  2月14日(火曜日)の早朝6時半にT夫妻をピックアップし、E35(高速35号線)経由でE1(高速1号線)の115番出口へ。ここからE1を北上。130番出口手前のパーキングでトイレ休憩後 130番出口を出て一般道の58号線へ。30分程走ったあたりでガソリンが少なくなっていることに気が付いたのですが、行けども行けども周りはパーム椰子畑でガソリンスタンドらしきものが全く見えません。燃料計の針がEmptyに近づいて行くのでハラハラしていた頃にやっと1軒のスタンドが。何とかガス欠にならずに済みました。
 今回の教訓1は給油はマメにしましょうでした。余談ですがこの後Manjung(マンジュン)やLumut(ルムッ)の街を通過するのですが、この辺にはこれでもかというほどスタンドがありました。必要な時になくて不要な時に在るという典型的な例ですね。
 パンコール島に渡るにはルムッと言う、湾に面した街に在るJetti(船着き場ーターミナル)からフェリーに乗ります。
 駐車スペースはこの船着き場周辺の路上にも沢山あるのですが、安全性と暑さ対策を考えて近くのパーキングビルに入れました。 結果的には大正解で駐車料金も6時間停めて2.8リンギット(約70円)でした。このパーキングビルから屋根の付いた通路を通って約100mでターミナルです。島に宿泊するならここに停めるべきかな。






  写真の建物がフェリー乗り場の入り口です。この写真には写っていませんが、建物手前の広場の右手に在る乗船券売り場で乗船券を購入しました。往復で1人14リンギット(約360円)です。最近までは10リンギットだったようで、券に印刷されている10リンギットの文字をマーカーで削除し、14リンギットのスタンプが押されていました。10:30のフェリーに乗船しました。






ルムッの港を出たフェリーは湾内を西に向かいます。写真はフェリーの客室です。左手には大きな造船所があり多くの軍用艦が停泊していました。右手の岬の北側にはその夜の宿泊予定のSwiss Gardenがあるはずですが気が付きませんでした。20分程で湾を出ると針路を南に取ります。右手一杯にパンコール島が広がっています。客室の窓が汚れていて写真をうまくとることができませんでしたが、島のこちら側にはビーチも平野もなく、民家の多くは海上に立ち並び、多数の中型漁船が直付けされていました。

ルムッを出て30分で最初の寄港地のSungai Pinangに到着しました。たくさんの乗客が下船するので心配になり、尋ねたところ、私達の目的地は次の港でした。そこから5分でPangkor Village(パンコール村)に着岸。


 ターミナルの出口には大勢の客引きが待っていて、声をかけてきます。私達の当初の選択にはタクシーの利用が入ってなく、自転車かバイクで島を一周することにしていたので、客引きは無視しました。


余談ですがこの島のタクシーはすべて写真のようにピンク色しています。分かりやすくていいですね。ガイドブックによると料金は初乗り10リンギット(約260円)で決して安くありません。









ターミナルの正面の道を挟んだ反対側にレンタ・バイクの店がありそこの店員が声をかけてきました。彼が言うには自転車で一周なんて坂が多くてとんでもないとのこと。Tさんは日本ではバイクに乗っていられたので不安はないのですが、私と家内が二の足を踏んでいると、私の車を貸してあげるとのこと。
 勿論保険は入っていないし、オンボロでマニュアル車。心配でしたが結局その好意をお受けすることに。勿論お礼にバイク2台レンタル分差し上げました。因みにバイク1台のレンタルは1日30リンギット(約800円)です。

 この14万キロ走っている車でのドライブは心配ではありましたが、マニュアル車歴の長かったTさんの運転で島内観光スタートです。心配だったクーラーも思いのほか効いてきて炎天下の中、快適に移動できました。
まずパンコール村から南に細い道を走り、5分ほどのところにあるガイドブックにも紹介されていた歴史の岩に向かったのですが、その先の海岸に見えていたモスクが気になり、まずそちらに寄りました。

 干潮だったので陸地に立っているようですが、潮が満ちれば水上モスクとなるようです。陸地側のゲートをくぐると写真の様な橋がモスクまで伸びています。橋の右手の岩では島の女性が岩ノリを取っているのか、黙々と岩を引っ搔いていました。












 中に入ると海に抜ける風が涼しく、外の熱気が嘘のような空間でした。まだ建築中で未使用なのか、内部はとって美しく、この中にいるとまるで時間が止まってしまったかのようでした。











ここから先ほど通過した歴史の岩へ。ここもそうですが次のオランダ要塞も1690年頃に征服者のオランダにPerak(Ipohが州都のPerak州)が反乱を起こしたことを記念して1743年に作られたようです。

 この岩にはオランダの高官の子供が虎に食べられてしまったという悲劇を絵と字で刻んでいます。実際には反抗した住民の犯行ではないかと言うことらしいです。



  100メートルほどパンコール村に戻ったところにオランダ要塞があります。写真奥の要塞からは間近に海を臨めることができます。手前に見える大砲は模型か、海に向かって据え付けられていました。
 要塞の建物自体は建造と破壊が繰り返されたようで、今では2面のレンガの壁の一部が残っているだけです。





 一度パンコール村まで戻りそこから西へ向かい、5分ほどで反対側の海岸に突き当たります。その少し手前で道は大きく右(北)に向かいます。この辺りから左手に高級ホテル宿泊者のみ訪れることができるプライベート・アイランドのラウ島を望みながらテロッ・ニパー(Teluk Nipah-ニッパー湾)に向かいました。パンコール島の西側はその東側と違って広いビーチが連なっています。とはいえビーチとビーチの間にはかなりの坂があり、自転車で来なかったことに感謝でした。

途中には写真の様な展望台が所々にあるのですが、別に特別な展望が開けるわけではなく、意味不明でした。その上階段の幅が足より狭く上り下りが大変でした。
 またその横にはシンガポールやインドネシアそしてクアラルンプールなどと書かれた方向を示す標識が立っているのですが、その方向も?です。







二パー湾の手前のトータスベイです。きれいなビーチなのですが平日とあって誰もいません。
 私たちはここでしばらく童心に帰って、木陰につってあるロープのブランコや、その樹に登って遊びました。








お昼になったのでニパー村に在る、Trip Advisorで人気のお店を探しましたが、なかなか見つかりません。もう直ぐニパー湾を過ぎてしまうところ、つまりニパー村の北のはずれにその店はありました。写真の手前が3位のNipah Deli Steamboatでその向こうにあるのが1位のDaddy's Cafeです。






当然1位のDaddy's Cafeへ。
写真はビーチ側からDaddy's Cafeを見ています。写真の左には屋根で覆われた席があります。私たちはその日陰の席に陣取りました。


 何はともあれビールで乾杯。日陰から光輝くビーチと青い海、涼しい風にあたりながら飲むビールのおいしいこと。まさに至福の時です。




写真左の島はメンタンゴール島です。右の小さな島はギアム島です。干潮時にはビーチの一部からそのギアム島に歩いて渡れる浅瀬があります。写真を拡大してみれば左奥の方に2人で歩いている様子が見られます。








写真は我々の頼んだ食事の一部です。左がチキンチョップ、右がシーフードチャーハンです。











このビーチは先ほど紹介したタートルビーチよりかなり広く、また人出も多くありました。特に欧米人が多いようで、炎天下で体を焼いていました。やけどしなければ良いけどなどと勝手に思いました。










 2時間ほどここでまったりした後、時計回りに島内観光を続けました。島の東側は急な坂が多く、ここでも自転車やバイクでなかったことに感謝。

最後に訪れたのはフーリンコンと言うお寺です。漢字で書くと福臨宮です。こんな小さな島にこんな立派な中国式のお寺が在るのにびっくりです。この島の住民はランカウイ島などと違ってほとんどが中国系の人々だからです。ヨーロッパの列強の植民地政策で中国本土から連れてこられた人々の末裔なので、祖国への思いがこんな立派な寺院を建てさせたとガイドブックに書かれていました。
屋根の突端には十二支が飾ってあります。



また寺院の周りにはミニチュアの万里の長城が造られています。流石に暑いので登頂は諦めました。

 これでこの島の殆どを見て回ったので、パンコール村に戻り車を返却しました。フェリーは30分ごとに出ているので、時間まで商店街を見て歩き、15時30分のフェリーでルムッへ。

ルムッの港から今回の宿のSwiss Gardenまでは車で30分程でした。 ここから先はその2で紹介します。