朝4時半起きし準備してロビーへ。心配していたけどトゥクトゥクが待っていてくれました。真っ暗な街を走り抜け、アンコールワットの西参道へ。ここで懐中電灯を持ってこなかったことに気が付きましたが時すでに遅し。
前の人たちの後ろについて橋を渡り塔門から中へ。既に大勢の人が聖池方面に向かって歩いていました。
ようやく池の前に辿り着いたら、既に大勢の人垣ができていて写真を撮れるような場所がありません。何とか人と人の間に潜り込み、前の人が腰をかがめるたびにシャッターを押しました。
待つこと30分近く。ようやく東の空が色づいてきました。
朝日が雲に反射して、アンコールワットのシルエットが美しく池に映し出されてきました。その時のベストショットがこのページの一番最初の写真です。三脚を持って行けばよかったと後悔しました。
満足のいく写真を撮った後、駆け足でアンコールワットの第一回廊を抜けて東参道へ。
今度は東側から朝日を浴びたアンコールワットを見るためです。こちら側は先ほどまでいた西側と違い殆ど人がいませんでした。
メジャーではないので観光客の団体が皆無でした。私達も前日ガイドのソカーさんに教えていただくまで知りませんでした。でもこのシーンを見落としていたら相当後悔していたでしょう。中央祠堂と
南北の経堂の塔が徐々に黄金に輝いて行く様は必見です。
朝陽の差し込む第一回廊の東側を通り抜け西参道へ戻るころには、すっかり陽が昇っていました。待たせておいたトゥクトゥクでホテルへ戻り朝食。歩き回ったのでこの朝食のおいしかったこと。
今日は少し遠出してまず北に向かい「東洋のモナリザ」と呼ばれる壁画のあるバンティアイ・スレイへ。そこからさらに北に向かい「天空の城ラピタ」のモチーフになったと言われるベン・メリアへ。昼食後南に戻ってきてシェムリアップ東郊外にあるロリュオス遺跡群と回ります。
9時に車でホテルを出発。シェムリアップ郊外の田園地帯を抜け行く途中、いたるところに屋台が
出ていて、大きな鍋でヤシ砂糖を造って売っていました。ヤシの木に竹をくくり付け梯子として、木の上部に咲くヤシの花に切り目を入れてその下につるした竹筒に蜜を溜めるとのことでした。その蜜を煮詰めて砂糖やヤシ酒を造るそうです。子供にはおやつ、大人にはお酒。うまくできていますね。またこのあたりの農家は農閑期には木を切り出し炭を焼いたり、芋を乾燥させエタノールの原料ととして中国やタイに輸出して生計を立てているそうです。
約1時間で最初の目的地、バンティアイ・スレイに到着です。
アンコールワットより150年ほど前に建てられたこの遺跡の特徴は他に比べ硬い砂岩を使って壁にしているため、崩れが少なく非常に保存状態の良い壁画が数多く残っていることです。また細工も精巧で美しいようです。
この日は空が青く晴れ上がり、気温もうなぎ上りに上がって非常に暑かったのには参りました。それでも写真を撮るには最高でした。
バンティアイ・スレイとは「女の砦」と言う意味を持つそうで、ヒンズー教の三神のうちシバ神とビィシェヌ神を祀っているそうです。
第一周壁の東門の上のまぐさにはカーラ(時の神又は死者の王、仏教では閻魔大王に当たるらしい)の上の座るビィシェヌ神が非常に細かく描かれていました。
その他にも色々の神話が描かれており、一つ一つ見ていくだけでも楽しい。ただしガイドがなければ何の場面かわからないので、ここではガイドは必須でした。
第一周壁から参道を歩き第二周壁をくぐると中央祠堂です。
第二周壁、第三周壁それに内部の経蔵や中央祠堂にも様々な壁画が描かれています。
特に有名なのが中央祠堂の北塔東面に描かれたデバター(女官)の壁画です。その柔和な顔立ちから東洋のモナリザと呼ばれています。近づけないので遠くからズームを最大にしてやっとこれだけの大きさに撮れました。
またここの壁画の保存状態がどれだけ良いかは蛇神ナーガの歯がきれいに残っていることでも証明できますね。
蛇の次の写真は妻を膝の上に抱くシバ神です。
1時間強かけて西門に抜けました。
遺跡入り口の休憩所でトイレ休憩を取り、車でベン・メリアに向かいました。
ここからは次の(6)ーベン・メリアでご紹介します。
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