2015年1月11日日曜日

アンコール遺跡群へ(4)ータ・プローム他

午前中の観光をプレ・ループで終え、直ぐ近くの王の沐浴場だったと言われている池、スリ・スランに面したレストランでランチ。風通しが良く、池が良く見える2階での食事でした。勿論一番先に頼んだのはビール。そしてエビカレー、揚春巻き、サティー、野菜のオイスターソース炒め等をオーダー。4人で40ドルでした。ゆっくりと昼食を楽しんだ後、今日のハイライト、映画トゥーム・レーダーにも出てくる、タ・プローム寺院へ向かいました。
スリ・スランの池を左手に見ながら西に5分、東バライの貯水池跡の西南の角にあります。(写真はスリ・スランの池で、水草を取っているところ。)

東塔門前で車から降り、今にも倒れそうな塔門から内部へ入りました。多くのアンコールの寺院と同様に、ここも元々は仏教の僧院だったものが後にヒンズー教の寺院に改造されたようです。 

以前は荒れ放題になっていたらしいのですが、近年修復されつつありますが、それでも多くの建物が、巨大に成長したガジュマルの樹(本当はスポアンー榕樹)によって押しつぶされそうになっています。

タ・プロームは12世紀にアンコールトムを造ったジャヤバルマン七世によって建てられたました。一番外側を東西約1、000m、南北700mの周壁で囲まれ、その内側にもう一つの周壁。そしてその中に中央祠堂を囲むように第一回廊が巡らされています。

その周壁や回廊、経堂や中央祠堂の建物の多くがスポアンの樹の根が、あるものはすっぽりと包まれ、あるものは血管のように壁に這っていたりして自然の力に圧倒させられます。ここでは寺院を見るよりこの木々の作り出す芸術を楽しむことになりました。
樹の根の間に顔が見える仏像はその前の写真の一部を拡大したものです。どこにあるか分かりますか。

一つ一つ見て回ると一日かかりそうでした。



















もっともっと色々な樹と建物が織りなす風景があるのですがこのあたりにしておきます。







約1時間かけてようやく中央祠堂の西塔門に出てきました。

そこからさらに
第一回廊、内側の周壁をくぐり、ようやく外側周壁の西塔門へ出てきました。入って来た東の塔門とは違い門の上に乗った四面観音はかなり修復されていました。




ここから車に乗って、今日最後の遺跡アンコールトムの南西、アンコールワットの北西にあるプノン・バケンへ向かいました。
この途中、アンコールトムのバイヨンの横を通過したとき、車を一時停めていただき、水面に写るバイヨンを撮ったものがこの「アンコール遺跡群へ(1)ーアンコールトム」の最初に貼り付けた写真です。

プノン・バケン山は、南のプノン・クロム山そして北のプノン・クーレン山とともにアンコール三聖山と呼ばれています。プノンは山と言う意味です。山頂に登ると分かるのですが、この三山は一直線に並んでいます。
60mの高さの丘を20分程かけて登るのですが、聖なる山なので女性は極端な肌の露出は禁じられていました。
プノン・バケンはこのあたりにはここより高いところはないので、夕焼けの展望場所として有名ですが、我々は夕方の予定があったので、すこし早めに到着しました。
途中西側には空港、そして干上がってしまっている東バライと違い水を湛えた西バライが望めます。


山頂は広い台地になっていて、6層のピラミッド型に石が積まれています。

その頂上が広場になっていて中央祠堂が建てられています。周りには多くの塔が中央祠堂を囲むように建っていますが、その多くは既に崩れかけています。正確には108塔あるそうです。


また山頂からは東側の眼下にアンコールワットの中央祠堂が望めました。上から見るアンコールワットはとても壮観でした。遠く東の地平線にはプノン・クーレンが望めます。その向こうはタイです。
当然南にはプノン・クローム山そしてシェムリアップの街が望め、その向こうにはトレンサップ湖が広がっているはずです。
急な階段を下りて参道に戻り、下山。この頃には陽もかなり西に傾き、夕焼けを見るために登ってくる大勢の観光客とすれ違いました。






ホテルに戻りシャワーを浴びた後、ガイドさんお勧めのマッサージへ行きました。1時間15ドルとチップ。やや高めだけど、前の日のマッサージ店よりはましでした。軽くなった体で、ホテル近くのレストラン「クーレンII」でディナーショウ。数百人入れる観光客用レストランです。アンコールの神話を踊りにしたショウです。食事はビュッフェスタイル。料理を取るのが大変でした。踊り・食事の質とも、こんなものでしょうって感じでした。
食後は少し買い物をして、歩いてホテルへ。翌日はアンコールワットに登る朝陽を見るので、朝5時にトゥクトゥクが迎えに来るよう予約し部屋に戻りました。第2日目はこうして終わりました。

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