チャンアンにて |
これは行かない手はないと早速ガイドブックを開けてみたら、ニンビンはハノイから南へ100kmの所に在りました。
またこのチャンアンと反対のハノイの北250km程の中国国境近くにサパという棚田と少数民族で有名な街が在る事を知りました。
イーリンホーの棚田の一部 |
1日目:クアラルンプールからハノイへ。ハノイのホテルで1泊
2日目:ハノイから列車でニンビンへ。ホテルに荷物を置いてタクシーで古都ホアルーを見学し昼食後チャンアンでボートツアー。時間が有ったらチャンアンと同じようなタムコックへ。
3日目:前日タムコックに行かなかったらこの日行くか、又はニンビンから南へ30kmほど行ったところに在るファッジエム教会へ。ニンビンに戻りドン・ハン・ムアで山頂からタムコックを眺める。昼食後列車でハノイへ。夜行寝台列車でラオカイへ。
4日目:ラオカイ駅からバスでサパへ(40km弱の距離)。ホテルに荷物を置きインドシナ半島最高峰のファンシーパン山の山頂へ。チェックイン後ランチをとり街の南にあるハムロン丘の展望台へ行きサパの街と夕陽の展望。
5日目:棚田と少数民族の村を訪ねるトレッキングに参加。最もポピュラーらしいイーリンホーの棚田・黒モン族の村ラオチャイとザイ族や赤ザオ族の住むタヴァンを尋ねるコースを予定。
6日目:チェックアウトし北東110kmほど(ラオカイから70kmほど)に在るバックハーで開かれる日曜市へ。昼食後ラオカイに戻り夜行寝台列車でハノイへ。
7日目:早朝ハノイ駅から空港へ。朝の便でクアラルンプールへ。
本当はニンビンの西方50kmの辺りに胡朝城跡という世界遺産があるのですが計画に盛り込み辛く今回は諦めました。
この計画に沿ってフライト、列車そしてホテルの予約を取りました。一番の心配は列車の予約でしたが無事すべて完了し10月30日に出発。前日チェックしたハノイの天気予報はこの期間中すべて快晴でした。途中色々ありましたがこうして無事に帰って来てこのブログを起こしています。
先ず最初に今回体験したベトナムの列車事情をお伝えします。
ニンビンに行くための列車は前日ハノイのホテル(The Lapis - 後程紹介します)に到着時フロントで予約できるとのことで頼みました。
これが失敗で旅行社を通しての予約だったらしく、結構吹っ掛けられました。2人で往復1,000,000ドン(円に変換はドンの下2桁を取って半分です。このケースは約5,000円です)。
2時間半の距離で一人片道1,250円は日本では安いですがこの国では相当高い。
交渉してもらったらなんと25%オフの750,000ドン(3,750円)一人約930円になりました。
当日駅のチケットカウンターで尋ねたら片道一人100,000ドン(500円)とのことでした。だまされた! でも流石に当日は満席の可能性もあるので、時間が有れば事前に駅で直接買っておくこととをお勧めします。
写真は私達が乗ったサイゴン行きSE5列車のソフトシート車両です。スーツケースは上の棚に上げないとならないので、大きさと重さは考えなければなりません。
チケットはEチケットでQRコードがついていますが、改札ではチラッと係員が見るだけ。乗車時に乗務員が確認しますがこれも視認のみでした。
因みにこちらがハードシートです。こちらの値段は聞き損ねましたがおそらく半分以下?
ソフトシートはリクライニングでオットマン(足のせ台)までありました。
定刻9時ピッタリに発車。ニンビンは
3つ目の停車駅で11時18分着予定です。このSE5の他1日4
本の列車がニンビン(Ninh Binhと綴ります)に停車します。
尚時刻表はAPTトラベルのサイトから利用させてもらいました。この他には6時、13時10分、19時30分、22時にハノイ発車です。
途中15分程おきにトウモロコシやクッキー等の食べ物や、ビールやジュースなどの飲み物を売りにやってきます。話のタネにトウモロコシを1本10000ドン(50円)で購入。味が薄い。
翌日ハノイに戻りました。
閑散とした感じのニンビン駅です。新しい駅で以前の街中に在った旧駅より数キロ南に在るようです。
サイゴン発ハノイ行のSE8は車両も古く同じ値段かとガッカリしましたが。
このSE8は13時11分発です。因みにニンビンに停車するハノイ行は他に01時01分、02時27分、03時18分、17時24分発です。
ところが定刻を過ぎても改札が開きません。あアナウンスがあり列車の到着が14時ごろになるとの事。
写真はニンビン駅に約50分遅れで到着したSE8ハノイ行の先頭車です。
結局発車が丁度14時となりました。
私達は急いでいる旅ではなかったので問題はありませんでしたが、サイゴンからニンビンまで31時間走ってくるわけですから遅れは覚悟してないといけませんね。
この日のうちにハノイ駅より夜行寝台でラオカイに向かいました。
実はニンビンからハノイに帰ってきた後、最初の夜に泊まったホテルで無料でシャワーを利用させてもらい、近くで夕食を済ませていました。
そこからハノイB駅と言ってハノイ中央駅の裏手に在る北行き列車専用の駅に向かいました。駅内を通過することは出来ないので、タクシーにHanoi B station又はチャンクイカップ駅(Ga Tran Quy Cap)に行ってもらいます。
ハノイよりラオカイヘは1日5本の列車が走っています。SP1,SP3,PS7,PS5,LC3です。その内SP1,SP3,PS7が夜行寝台の様です。
それぞれの列車にはホテルなどのスポンサーが有する車両がついています。
因みに最も高額な料金のVictoria Expressはサパに在る同名のヴィクトリアホテルが所有していて、この車両はSP3列車に連結されています。
私達は当初Sapa Trainと言うサイトでChapaと言う車両を取ろうとしたのですが、予約した翌日に満席なので車両を変更して欲しいと言われました。結局10ドル余分に払わされFanxipanと言う列車になりました。往きはVIPルーム(4ベッドの個室を2ベッドで使用)返りは4ベッド部屋にしました。予約はSapa Train経由で行いました。料金はVIPルームが1部屋160USドル。4人部屋は1人42USドルでした。このFanxipanはSP1に連結されています。
Fanxipanとは翌日上る予定のインドシナの最高峰の名前です。
それぞれの車両は待合室を駅の近くに持っているようです。
Fanxipanの待合室はこのB駅の真ん前に在りました。
ここで予約票を見せてチケットを受け取ります。定刻が21時35分なので21時ごろまで待ちます。時間になるとスタッフが乗客を案内して改札を通過しホームに入っている列車のFanxipanの車両まで案内してくれます
写真がFanxipanの車両です。
これがVIPルームです。他の人を気にする必要なく快適でしたが160ドルは今回宿泊したどのホテルよりも高い。
スーツケースはベッドの下に収納可能です。
いろいろなブログに有った様な虫もいなかったし押し売りもありませんでした。洗面所やトイレも清潔でした。
乗車してすぐに飲み物を配ってきました。なんとVIPルームは1人1本ビールかコーラが無料です。
その他にも窓際のテーブルにこんなセットが置いてありました。(ビールは1缶飲んでしまったので1缶しか写っていません。)
朝到着の30分前の5時にドアのノックで起こされました。そのあと温かいコーヒーか紅茶のサービスがありました。これも無料サービスです。
ラオカイの駅には事前に1人5USドルで頼んでおいたシャトルバスのスタッフが名前を書いたカードを持って待っていてくれました。
近くのレストランの前まで連れて行かれバスが来るのを待ちました。
待つこと15分。やって来た14~5人乗りのバンにギュウギュウ詰めです。急峻な坂道を上る事50分でサパ(Sapa)に到着です。因みに個人用の車を利用すると1台40USドルと言うことでした。
返りはラオカイ駅に向かって左側の331番ビルに在る写真のレストランでFanxipanの切符を受け取りました。定刻20時55分なのに着いたのは16時15分。4時間半以上も待ち時間が有りました。ここはホテルもやっていて、シャワー用に部屋を貸してくれました。1人50,000ドン(250円)なので2人分100,000ドン(500円)払って階上の部屋へ。バスタオルは用意してくれましたがベッド等は使わないよう念を押されました。
それでもお湯もしっかり出たので、汗を流し着換えることが出来ました。
ハノイ行の列車は4人部屋にしてみました。これで1人42ドルでした。2人で84ドル。ほぼVIPルームの半額です。
妻の感想だと上の段は結構揺れたようです。
同室はスペインから北京そしてハノイからサパへと旅行している若いカップルでした。勿論スペイン人です。最初はお互いに少し気まずいムードが有ったのですがしばらくしてからスペインや東京そして北京の話などで寝るまでの30分程楽しく時間を過ごせました。
発車するとすぐにコーヒーかお茶のサービスがありましたが、寝る前なので私達4人は全員断りました。ビールのサービスはないのでお好きな方は寝酒を用意しておいた方がいいですね。
4時32分着なので4時を少し過ぎた辺りにドアをノックされました。起きて顔を洗っている間に到着。あわただしく荷物を持ってホームへ。なんと到着はB駅側ではなく中央駅側に出る事になりました。
GRABを呼んで空港へ向かいました。
列車は南行きと北行きの2本に乗りましたが、どちらも快適でした。確かにバスの方が安いのでしょうが、列車の方が安全性と時間を予測できるのが強みですね。
サパにも高速道路を利用してバスで5時間ほどで行けるそうですが、知り合った観光客から2度と乗らないとの声も聞かれましたし、おそらくハノイから来たバスでしょうが写真の様に右側の車輪が側溝に取られ傾いた状況になっていました。乗客にけがは無かったのでしょうか。(偶然に私達の利用した列車と同会社のバスでした。)
列車事情はこのくらいにして、次回はホアルーとチャンアン観光をご紹介します。
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