ファンシパン山からの展望 |
ハノイから一晩かけ、夜行寝台列車とシャトルバスを使ってサパ(Sapa)に着いたのは早朝6時50分でした。夜行寝台とシャトルバスの様子は「ベトナム北部の旅_1」でご紹介しました。
写真はバスを降りたところから見た、私達がこの日から2泊するホテル「Sapa BB Hotel」です。
未だ早いので部屋には入れません。一応チェックインの手続きと列車の駅「ラオカイ」までの帰りのシャトルバスの手配をしました。
写真はホテルのロビーです。
荷物をフロントで預かってもらい、トイレや洗顔を済ませた後、隣の「Sun Plaza」ビルに在るケーブルカー(フニクラー)のチケット売り場へ。
この日はこれからインドシナ最高峰のファンシパン山(Fanxipan-列車と同名)へ登ります。
フニクラーとロープウェイを乗り継いでいくのですが、このフニクラーができるまではロープウェイ駅まで歩くかタクシーだったそうです。
フニクラーとロープウェイ両方の往復セットで1人750,000ドン(3,750円)でした。結構高い。それもそのはずこのロープウェイはギネスもので全長6,292mで1,410mの高さを上るそうです。
先ず新しくできたフニクラーへ。上の写真のSun Plazaの建物の一番奥(左手に行ったところ)から発車します。
写真の様なパンチ式のカード型乗車券でした。
朝早い(7時40分頃)ので車内はまだ空いていました。
途中の車窓から眺めた風景です。手前の小山の上に見えるのは水牛です。
のどか~
谷の向こうにはサパ観光の目玉である棚田が見渡せます。棚田に関しては次々回で予定しているトレッキングの紹介の回でお伝えします。
10分足らずでロープウェイ駅に到着です。
写真は下山時に撮ったものですが、右手の建物群の一番奥にあるのがフニクラーの到着駅です。そこから廊下を歩いて手前のビルディングに行きます。
このビルがロープウェイ駅となっています。
ピークシーズンはこんなに並ぶほど観光客が来るのでしょうね。
写真の左手奥から乗車です。
2~3分おきに1台やって来るようです。いよいよ発車です。
全長6,292mのロープウェイは発車駅と山頂駅の標高差は1,410mあり、ギネスブックに載っているそうです。
早速皆さん写真撮りです。
頂上駅まで20分程かかります。
それにしても支柱の数が極端に少ない。この距離で途中4本だけでした。
単純計算すると支柱と支柱の間が1,200m以上あることになります。
これが山頂駅です。結構涼しい。5℃くらいかな?
この広場の下が乗降口や大きなお土産屋さんや飲食コーナーになっています。
上の写真の左手方向を撮ったものです。
反対方向(おそらく西向き)の山並みが見渡せます。
ここから更に山頂を目指します。
ロープウェイ駅を出て山頂方面を目指すにはまずこの山門をくぐります。
その上のお寺を左に観て進むともう一つのフニクラ―の乗り場が見えてきます。
写真の下部にある建物が駅です。右手の階段を上って上に見える大仏像を回り、更に上るとフニクラ―の到着駅近くに歩いて行くこともできます。
但しここは既に標高3,000m以上です。高山病に要注意です。若い人は結構歩いて上っていましたが年寄りの私達は勿論フニクラ―に乗ります。
改札で下で買ったカードを渡したら、これは使えないとの事。なんてこった。パンチする番号が1~6までだったので当然3つの乗り物すべてこれで乗れると思っていたら大違い。
結局1人70,000ドン(350円)払って片道のみ購入。下りは歩くことに。
結構急なのが車両の傾斜から分かりますね。
車両は1両だけでこれが往復しています。タイムテーブルもなくお客が集まったら出発です。
写真は下車後に撮ったものです。
乗っていた車両が戻って行くところです。それにしてもフニクラ―とロープウェイの駅舎、その間の大仏像と見下ろす山並みの組み合わせが何とも面白いですね。
さてこれから頂上へ向かいます。
左手には稜線を削り取って建てたような寺院が見えます。
やがて展望が開けると左手に水墨画のような山々が見えてきました。
こんな風景が殆ど歩かずに見られる所ってそんなにないですよね。
しばらくカメラのシャッターを切り続けました。
こちらがファンシパン(Fanxipan)山の山頂です。
岩の上に記念碑が建てられていました。標高3,143mです。
この横に記念碑が2か所に建っています。記念撮影用かな。確かに上の写真の場所では狭すぎるので観光客用にこちらの写真の様なテラスが造ってありました。
もう一つはこちらです。塔の先は3,160m?
360度の展望は最高です。気温も天候もベストでした。とにかくハノイに来た日から発つまで雲を見たことは1回だけでした。それもすぐに消えてしまったほどです。
写真は北東向きなので、遠くの山々は既に中国です。
写真の中央に、拡大しないと分かりませんが小さくサパの街が写っています。
15分程景色をゆっくり楽しみロープウェイ駅を目指しました。
下りだからとタカをくくっていたら、これが結構きつい。転がり落ちそうな階段ではカメラのフードを落とし大変な目に会ったりしました。
写真はロープウェイ駅近くの鐘楼です。屋根の下と一番上の窓がある部屋に鐘が吊ってありました。
ここだけ見ていると何故か三国志か水滸伝を思い出してしまいました。
でもきっとこれらはそれほど歴史のあるものではないのでしょうね。
地下に下りてお土産屋さんをブラブラした後コーヒータイムです。
久しぶりに普通のコーヒー。これは妻が頼んだカプチーノです。65,000ドン(325円)でベトナムにしては高い。
さて下山です。上って来た時と光の加減が違うので、眼下に棚田が広がる風景が楽しめました。
小さい方の写真は気圧の違いによりひしゃげてしまったペットボトルです。確かに耳抜きしないと耳が痛い。
こちらの方がロープウェイが写っているので高度感があります。
一体何メートル上空を走っているのですかね。
下車するとそのままお土産屋さんの店内を通過するようになっています。その気は無かったのですがついつい衝動買いで小物を買ってしまいました。
フニクラ―に乗り換える前に上の階に上がってみました。2階はレストラン。
最上階から外に出ると左手に展望台。奥に写っている山の中央のV字の左肩がロープウェイの到着駅でその左側に上がって行った最高点が、先ほどまでいたファンシパン山の頂です。
真正面に何故かお寺が在りました。
右に向かうとテーマパークのようなお花畑や建物が有ったり、民俗村のような少数民族のお店が並んでいました。
左手が少数民族の市場の入り口です。
中では色鮮やかな民族衣装が売られていました。
朝早いのでガラガラ。 小さい写真は民族衣装?を纏った売り子さん。
何と焼き芋を見つけました。一つ15,000ドン(75円)。結構いい値段でしたが味は全く日本の焼き芋と同じでした。
焼いたものを置いてあったのですが、BBQコンロで温め直し、皮を剥いで輪切りにしたのをパックに入れて出してくれました。
葡萄を試食しましたがこれもなかなか甘くておいしかった。豆や何かの実や根っこの乾物等いろいろなものを売っていて見るだけでも結構楽しめました。
しばらくブラブラした後フニクラ―でサパの町まで戻りました。
丁度12時。ホテル前の広場の奥に建つ教会からチャイムの音が流れてきました。
この広場の右手がホテルです。
ホテルに戻ると部屋に入れるようになっていました。
写真の建物がBBホテルです。
右手が正面玄関です。左手はレストランになっています。
部屋に入って荷物の整理。
2階の部屋で、窓の外に道路を隔てて隣のSun Plaza(フニクラ―駅のあるビル)があり、道路もかなりの通行人なので、最後まで窓を開けませんでした。
朝食は寝台列車に置いてあったバナナやクラッカーで済ませていたので、ランチに向かいました。
ガイドブックにも載っていたレッド・ザオ・ハウスへ行くことに。レッド・ザオとは赤ザオ族と言う少数民族の名前です。別に彼らのホームメードの料理が食べれるわけではなく、サパ料理のお店でした。
サパの町は高原の街らしく空気の澄んだいい街なのですが、一つ欠点が。この時期はまだいいのですが雨期には道路が泥沼化してしまうらしいことです。今の時期でも風が吹くと土ぼこりが舞い上がるエリアがある事です。
レッド・ザオ・ハウスもその一角にあり、雰囲気はいいのですがテラス席のテーブルは埃が積もっていました。
写真は1階のテラス席。砂埃が酷そうなので2階に行きました。
丁度団体が入りスタッフはてんてこ舞い。
室内には空席がないので私達は2階のテラス席へ。
先ずテーブルをきれい拭きました。
かなり待たされ切れかかりました。15分程してやっとオーダーを取りに来る始末。チョットガッカリでした。
オーダーしたのはサパ名物のトラウト。こちらではサパ・サーモンと言っていますがニジマスだと思います。それにフライドポテトがついてきます。
もう1品はビーフとタマネギの串焼き。これもフライドポテト付き。食べて分かったのですが、ポテトではなくサツマイモでした。
どちらも結構美味しかった。これにビールとお茶で450,000ドン(2,250円)でした。ビーフは750円位なのですがサーモンが1,200円ぐらいと少しお高めでした。
満腹になったので一旦ホテルに戻り、部屋で小休憩。
そのあと街の南部にハムロンの丘という公園があり、展望台から街が一望に見渡せるというので3時前に出かけることに。その模様は次回にご紹介いたします。
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