元々このブログは今回のベトナム世界遺産巡りの紹介の最後に持ってくる予定でしたが、怠け者の私がなかなか最終日までたどり着けないので、とりあえず感激の薄れないうちにこちらを先にご紹介することにしました。
外国でタクシーに置き忘れたカメラが無事に戻ってくることを信じられますか?日本でなら考えられますよね。ところが実際に有ったんですよ。それにはちょっとしたラッキーと数多くの方々の好意と誠意が有ったからでこそでした。
所はベトナムの首都ハノイ。ガイドブックには推奨タクシー会社のネームリストが記載されているほどタクシーでのトラブルが多い街です。
旅行客の多いホアンキエム湖湖畔(写真左手の噴水の辺り)からホテル近くまで乗ったタクシーの中に、それまでの5日間の写真が記録されているカメラ(SONY R100M3-結構高価なコンパクトカメラ)を置き忘れてしまいました。
ホテル(Hilton Garden Inn Hanoi)にチェックインするときに、ダメもとでフロントの方にこの件をお話ししました。すると至急調べてみるので、次の事を教えてくれとのこと。
1.タクシー会社の名前
2.乗車時間
3.乗車場所と降車場所
まず1に関しては記憶が定かではありませんでした。ドアを開けた時にNgaという文字が有ったのを思い出しました。外に出て走っているタクシーを見ていたら NGA CONGと書いたタクシーが走っていました。字面に違和感はあったのですが多分これだと言うことを伝えました。2と3に関しては正確に伝えることができました。夕方だったこともあり、調べておくと言われたので先に夕食に行きました。
夕食後ホテルに帰って同じスタッフの方に尋ねたら、このタクシー会社がGPSの記録を調べたところ、その時間にその場所でお客を乗せた車は1台もいないとのこと。諦めようと思っていたら、まだもう一社Ngaで始まるタクシー会社が有るので調べてみるので時間を下さいとのこと。
翌朝一旦チェックアウトしてハロン湾の1泊クルーズに出かけました。このホテルにはクルーズが終わってからもう1泊する予定でした。
カメラの件は気にはなっていたのですが、クルーズは十分楽しめました。
残念だったのは写真の様な明かりの十分でない場所での写真撮影でした。失くしたカメラはコンパクトながらF1.8の明るいレンズなので、もっと良く撮れたはずでした。
クルーズ船で1泊後ハノイに帰り同じHilton Garden Inn Hanoiにチェックインした時には違うスタッフでしたが、きちんと連絡が取れており、まだ見つかってないとの報告を頂きました。
どうしても諦めきれない私は、できることはやっておこうと、警察署に遺失物届を出しに行きました。この警察署でも担当警察官、署長さんと日本語が少し話せるその甥っ子さん、そして通訳に呼ばれたけどあまり役に立たなかった隣のあんちゃん、そして警察官から詳細を尋ねるために呼び出されてしまったり遺失物届の作成を手伝ってくださったホテルのスタッフと本当に大勢の方々に大変お世話になってしまいましたが、何とかその夜の内に届を受理してもらい警察署のスタンプの入った書類を頂きました。
翌日の14時45分の飛行機でマレーシアに帰るので見つかったとしても、手元に返ってくる可能性は極端に低いのですが、気休めと保険で処理することも視野に入れての処置でした。
この夜したことがもう一つありました。警察署を往復していた時に偶然にNGAで始まりCONGでないタクシーが走っていました。それが左の写真のThank Ngaと言う会社です。Ngaは頭でなく2番目でした。この名前をずっと面倒を見ていただいているホテルのスタッフの方に、伝えたところこれから連絡してみるとの事。でもすでに50時間以上経っているので、レコードが残っているかどうか疑問でした。それともう一つの心配は後から乗った乗客が持って行ってしまった可能性もあるということです。
翌朝、8時過ぎにフロントから電話。何事かと思ったら、なんとカメラが見つかったとのこと。「じぇじぇじぇ!(ちょっと古いかな)」。 ホテルの依頼により私が前夜伝えたタクシー会社が調査したところ該当の車が見つかり、ドライバーが保管していたそうです。
ところが不運なことに、このドライバーは週末(この日は日曜日でした)の為昨日から田舎の方に行っているので、自分では届けられないとのこと。そこでホテルはドライバーの電話番号を聞いて輸送方法を指示したので、11時半にはホテルに届くと思うので午前中は観光に行かないでホテルで待っていて欲しいと言われました。
その方法はドライバーがハノイ行のバスの運転手に預け、ハノイ市内のバスターミナルにホテルからタクシーを送りピックアップするというものでした。
11時半少し過ぎ、もう間に合わないかと諦めかけたころ無事到着。無傷で返ってきました。タクシーとバス料金合わせて750円位。このカメラを取ってきてくれたタクシーで急いで空港へ。予定通りマレーシアに帰ってくることができました。このカメラが無かったら、現在進行中のベトナム世界遺産巡りのブログの写真が半減するところでした。
勿論お世話になったホテルのスタッフの方とカメラを保管していたタクシーのドライバーには十分でないにしろ一応謝礼は渡しましたが、そのほかの多くの方々にも感謝感謝でした。
今回の教訓は、「ベトナムには親切な方が沢山いる。」と「異国でタクシーに乗る時はタクシー会社名を記録しておこう。」でした。勿論忘れ物をしないというのが一番ですが。
またこの後フエ観光や、ミーソン・ホイアン観光そしてハロン湾1泊クルーズと続いて行きますので読んでみて下さい。
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