ルンビニ園・平和の火 |
チトワンから次の目的地で世界遺産のルンビニ、仏陀生誕の地に向かいました。予定では約4時間の車移動。到着後ルンビニ園の見学、そして時間が有ればもう一つの仏教遺跡で、仏陀が29歳まで過ごした王宮跡の有るティラウコットに行く予定でした。
結論から言うとチトワンからルンビニ迄、何と12時間かかってしまいこの日の予定は全滅でした。
午前7時にチトワンのホテルを出発。この時はルンルン気分で、ホテルのスタッフに笑顔で挨拶。
大きな牛の像が道路の真ん中に。
写真の辺りはまだ舗装もきれいでしたが、大きな町なのに所々道路がガタガタ。
インドへの主要道の為、大型トラックやバスがひっきりなしに通るのと雨期の雨で道路の痛みが酷い。
そのままマヘンドラ・ハイウェイで川沿いを西進。
CG Shashwat Dhamと言う寺院でした。
この写真の白いパネルに人生の教訓が書かれています。
例えば、「あなたの物、私の物、大きい、小さいと言う考えは消し去りなさい。すべてはあなたの物であり、そのすべては皆の物です。」
大きくて立派な寺院ですが、レストランやお土産ショップも有り、新しい感じでした。こちらは裏側から見た本堂です。
ここでトイレを済ませたのが後々大いに助かることになろうとは。
この辺りで、すでに道路の舗装はかなり荒れていました。
ネパールは海外留学が盛んで、こんな小さな町でも日本やアメリカ、カナダ、オーストラリア、韓国などへの留学をサポートする組織が有ります。
今回の旅行中に何十軒もありました。
さあ~、これからが大変です。10分止まって2分走る。ひどい時には20分以上止まって3分しか走らないことも。
バスが故障して、代わりのバスを待つ乗客。一体何時間待つことになるのでしょう。
この写真は11時15分頃撮ったものです。
既に出発して4時間以上。
朝食用にホテルが用意してくれたお弁当の一つをドライバーのシバさんに。妻は乗り物酔いの薬を飲んで寝ているので、もう一つを私が頂きました。
左側が通れないので、この先で交互通行になっていました。
これが最後の渋滞箇所と何回思ったことでしょうか。
この時既に12時15分。
何故なら交通整理をする警官がいない事の方が多いから。
上の写真の箇所を抜けるとやっと下り坂になり、車が動き始めました。この写真は12時50分。
この写真は16時50分です。
途中トイレにも寄っていません。
バスの乗客は、暑いバスの中で茹るのを避けて前へ前へと歩いています。後からバスが来て追いつくとピックアップしてました。
この写真は坂を下っている途中振り返って上って行く車の渋滞を見たものです。
その反対側を悠々と歩く牛が。
既に暗くなっていたので、ホテルの入り口が見当たらず右往左往してしまいましが無事到着。今日の宿の「法華ホテル」です。
到着後チェックインの前に先ずトイレへ。
こちらが私たちの部屋です。
ネパール料理の連続に多少飽きが来ていたので、うれしい日本食でした。
てんぷら、揚げ豆腐、大根のなます、もやしのあんかけ、チキンの照り焼き、お蕎麦、味噌汁、ごはん。
お風呂に入って明日の観光に備えました。
本格的にお米から焚いた美味しいお粥でした。
自分が日本人だという事を再確認できました。
7時にガイドが来てシバさんの車でルンビニ園に向かいました。
ルンビニ園は丹下健三がデザインしたマスタープランに従って各国の寺院が今も建造され続けています。
写真の平和の火から北に伸びる運河沿いに各国の寺院が並んでいます。
この平和の火は1986年11月1日の国際平和の日を記念して点火されて以来、一度も消えていないそうです。
反対側は聖園と呼ばれる丸く堀で囲われた地域で、中心に仏陀が生まれたとされるマーヤー聖堂があります。
この黄金の像は誕生仏と呼ばれています
ネパール人はRs.20, 外国人はRs.1000です。ここ格差凄い。
姫路城も格差を作るべき!?
もう一つゲートが有り保安検査。バッグ等はロッカーに置いて行きます。ビデオは不可。カメラはOKでした。
こちらがマーヤ聖堂。
この石塔が見つかったことにより、ここが仏陀の生誕地であったと認定(?)されたらしい。
600年代、この地に三蔵法師も訪れたそうです。
マーヤー聖堂の中は撮影禁止。
厳粛な建物内にはマークストーン(ここで仏陀が生まれたという印)が安置されています。但しこれは発見時には別の場所にあったそうです。
私達もお祈りを。
裏口から出ると貯水池とその向こうに大きな菩提樹が有ります。
この菩提樹は仏陀とは全く関係ないのですが、周りでは多くの出家僧が瞑想していました。
仏陀を生んだマーヤーは懐妊を夢で知り、夫のもとに向かう途中、この地で休息をとりました。
写真の貯水池の場所には、もともと池がありました。
その畔で陣痛がきたマーヤーは28歩歩いて大きな木に右手を掛け、立ったまま仏陀を生んだそうです。
その姿から右手の脇の下から仏陀が生まれたという通説が生まれています。
マークストーンは池から28歩の所に安置されています。
少しばかりのお布施を渡したら、写真の撮影を許可してくれました。
マーヤーは痛みをこらえる為右手を上げて木の枝を握りしめています。
写真はミャンマー寺です。ヤンゴンにあるシッタゴン・パゴダにどことなく似ています。
ランチボックスを受け取り、シバさんの車でポカラに向かいました。
このルートがチトワンールンビニ間のような悪路でないことを祈りつつ出発しました。
この続きは次回お伝えします。
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