2018年5月11日金曜日

台湾の台中観光-その5 霧峰と逢甲夜市

ゴルフ2日目のこの日は台中駅から見て南南西に直線距離で10km程のところにある霧峰ゴルフ場でした。

この日はゴルフ場から山を下ったところの霧峰の町の中に在るレストランで昼食を取ることになりました。午後2時がラストオーダーと言うことでしたが、到着したのが午後1時58分。一度断られたのですが、何とか押し切り無事食べられることに。但し限られた料理しかできないと言うので「お任せメニュー」にしました。

写真の看板が店の名前ですが私には読めません。これはこのお店の名物料理の名前でもあるそうで、3つ目の文字が鶏とあるように柔らかくローストしたチキンの料理だそうです。



こちらがその料理です。

肉はジューシーで皮は香ばしくとっても美味しかった。その他にも周りに写っているように6種類もの料理が出てきました。








左は今が旬の筍の煮物。
右はねぎと豚肉の炒め物。その奥にモヤシの炒め物に卵料理が写っています。

「お任せ」の割には素晴らしいランチでした。


お腹が一杯になった私達は二手に分かれることになりました。
一組はホテルに戻りマッサージに行きもう一組はこの近くの観光スポットを訪れることになりました。
 
私達はN氏と近くに在る「霧峰林家花園」というこの地の富豪林(Lin)家が住んでいた旧跡を訪れました。写真はその入り口付近です。写真左手奥にチケット売り場があります。

丁度3時からのガイドツアー(中国語でしたが、時間が合えば英語もありました。)が始まるというので申し込みました。入場料は1人250NT$(950円)但しシニアは200NT$(760円)で、離れていてもガイドの声が聞こえるレシーバーを貸してくれます。ガイド料は無料の様でした。

林家代々の紹介がこのようになされています。その末裔の方がまだこの邸宅の一角にお住まいだとか。


この邸宅は2つの区域に分かれていて入り口に向かって左側が宮保第、もう一方が将軍府(又は大花廳)と呼ばれています。

宮保第は住居跡、大花廳はお客をもてなすために在ったようです。













まずは宮保第から回りました。

写真はその入り口にかかる「宮保第」という名前の掲げられた門です。









この最初の建物内部の両側にはこの家の繁栄を願った絵が描かれています。

左の額は19世紀の清の著名な政治家李鴻章によって書かれたものです。

描かれた動物のそれぞれには意味があって、色々聞いたのですが良く理解できませんでした。いづれにしても繁栄を祈るものです。



最初の建物をくぐると中庭の先に第2の建物が有ります。












この建物には「春秋又八千」という額が掛かっていて何代目かの奥さんが81歳になったのを祝って、当時の台中の著名な書法家が書いたそうです。

これは第3の建物で娘さんが花婿を選ぶときに使う部屋の様です。入口の両側に中から外が透けて見える格子戸が有って、花婿が部屋に入るのを横から盗み見をするそうです。

これを過ぎると広い中庭がありもっとも奥の建物へと続きます。





これが一番奥にある建物(第五落)です。

この庭では嫁入り前で外には簡単に出られなかった娘たちが遊んでいたそうです。
石畳は六角の石で亀甲の形に敷かれています。これも長寿の願いです。

この庭の右側は休憩所になっていてお茶のサービスがありました。





この休憩所を抜けると隣の建物大花廳に移動できます。間の通路を箭道と呼んでいます。

向こうが奥の方で、隣への入り口はこの写真を撮っている辺りです。













この大花廳の中央に在るのが大戯台と呼ばれる舞台です。

この写真は大戯台に向かう入り口です。方形と円形が見事に調和しています。両側に在ってこの写真のくぐって右側が舞台です。












これがその大戯台の全景です。

写真を撮っている所が正面席で左右からも観劇できるようになっています。

この建物が細部まで細工が施された素晴らしい建築物でした。
写真は舞台の天井部です。

外回りは八角形、その内側は円形そして頂頭部は球形となっています。建物全体は中国式なのですがこの部分はなんとなくヨーロッパ的です。






このキリンは舞台の欄干の部分に掘られています。
キリンはお客を歓迎すると言う意味で飾られています。










他にも写真の様な獅子など、見事な彫り物が舞台を引き立てています。











梁には龍の様な鰲魚(本来は伝説の大亀)がにらみをこかせています。

この伝説上の魚は頭は龍、胴は魚で火を呑みこみ雨を呼ぶとされ、天井の梁に飾ることで火災を防ぐ祈りが込められています。



舞台の足の部分は桃眼獅と言って額は牡丹の花、眼は桃の種、口の中には蓮の花、下あごは如意(仏具)を表しています。

牡丹は富貴をもたらし、桃は良い人間関係を築き舌の上の蓮の花は良い話が沢山あり、この一家の幸運が意のままになることを願っているそうです。(紹介パンフレットの中国語を訳したので、多少ニュアンスが違うかもしれません。)



こちらは舞台裏です。












こちらが応接室?

色々な展示物もあり、ちょっとした博物館でした。

結構楽しくて1時間半近くの滞在となりました。








午後5時過ぎにホテルに戻ってきました。近くのコインランドリーに行き洗濯。時間が無かったので乾燥は20分程で切り上げました。











ホテルでコインランドリーの場所を聞いた時にもらった周辺の地図です。南北が逆になっています。

黄色の矢印がホテル7で白い矢印がコインランドリーのある場所。

青い線で囲った広いエリアが逢甲夜市です。中央の縦に伸びている福星路から左手のグレーで四角く描かれている逢甲大学方向に伸びる何本かの道とそれを縦に結ぶ道沿い、逢甲大学の前から上に向かい右に曲がって延びている文華路沿いが特ににぎやかになっています。

数日前に訪れた一中夜市と比べものにならないぐらい広大なエリアが、夜の訪れとともに新宿の様な賑わいを見せてきます。

洗濯を終えた後、他の4人と合流して夜市に向かいました。


ここから夜市に入って行きました。地図で説明しますと逢甲大学の下辺(北側)から右に伸びている通りです。

写真はまだ7時前なので、夜はこれからって時ですね。








先ず引っかかったのが飴屋さんです。飴と言ってもヌガーの様なものです。台湾 ヌガーで引くとネットでもいろいろ紹介されています。漢字では牛軋糖と書きます。今人気の台湾土産だそうです。

色々なナッツやフルーツが混ぜ込んだものが有って早速試食。

私には甘すぎたので買いませんでしたが、友人たちは結構お土産に買っていました。



通りを冷かしながら奥へと進みます。最初に入ったのがお団子の店。メニューの最後の文字の圓は丸いという意味で、湯に圓でお団子のことです。











中身は胡麻餡かピーナッツ餡です。スープに入ったものとカキ氷の上に乗ったものがありました。

70~80NT$(266円~304円)です。
地元生まれのMs. Aが向かいの店からイカの酸辛湯(スワンラータン)の様なものを買ってきてこの店で食べました。いいのかな?彼女の好物らしい。

ちょっと辛いけど甘い団子との食い合わせが絶妙?微妙?





先程団子屋の有った道を今度は前出の地図では上(方向では南下)の方に向かいました。
こちらには写真の様な屋台が続いています。

手前が小さな巻貝の酒蒸し、その向こうがイカ焼きです。この巻貝は私が子供の頃よく食べたものに似ています。ペンチなどで尻の部分を切って口の方から吸い取って食べていました。

確か私の故郷の倉敷の方ではヅボと呼んでいた記憶があります。



写真の店は台湾名物の臭豆腐を売っています。
最初に台湾に出張で来た時に、鍋にこの豆腐を入れられ風下に座っていた私は、呼吸困難で死にそうになりました(?)。それ以来何度も台湾に出張で来たのですが、避けて通っていました。
ところがこの日はほぼ強制的に食べさせられました。 このお店の物は揚げていたためか何とか胃に落とし込むことが出来ました。
妻も初めて食したのですが、もういいそうです。




こういった屋台を冷かしながら歩いて行くと、道はやがて大通りの福星路に戻ってきます。左折(南)に向かって少し歩いたところにある大きな十字路の反対側に長い行列が出来ていました。

左がたこ焼きのお店、右がパンケーキのお店です。

興味はありましたが、この列に並ぶ気もなくこの福星路と文華路の交差点を左折(東)に入って行きました。


ここも先ほどの逢甲大学西部のエリアと同じように多くのお店や屋台で賑わっていました。

この写真の左に文華路が延びているのですが、私達は右折して横丁に入って行きました。









このお店でまたもや引っ掛かりました。胡椒餅の店です。

店の前は写真のように行列が出来ていました。

















店の前の窯で餅を焼いていました。写真を撮っていたらお兄ちゃんが蓋を開けて中を見せてくれました。
インド料理のナンを焼くようにお餅がうまく窯に張り付いていました。落ちないものですね。

10分以上待つことに。

1個40NT$(152円)でした。

意外と美味しかった。待った甲斐が有ったかも。

こちらも10分以上待たされた鶏の店です。














按摩の字があるように「あんま」をした様に柔らかなチキンらしい。

確かに柔らかくておいしかった。






通りにはこんなサンドイッチマンも。
こんな可愛い日本式のお団子を売っている店も。

まだまだ面白いお店が沢山あったのですが紹介しきれません。2時間近くがアッと言う間に過ぎてゆきました。台中に来たら又行ってみたい夜市でした。


今回はこの辺りで。次回は国立オペラ劇場見学を中心にお伝えします。



(追記)この日は私達の35回目の結婚記念日だったのをうっかりしていて、妻に冷ややかな目でにらまれてしまいました。この場を借りて妻に35年分の感謝です。



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