2016年8月29日月曜日

スリランカ世界遺産巡りの旅ーその4(ポロンナルワ)

 今回は前回ご紹介しましたシーギリヤ観光を終えて、ポロンナルワ遺跡群に向かったところから始めたいと思います。

 ポロンナルワに向かう途中のレストランで、ビュッフェスタイルのランチを取りました。ビール込みで一人750円でした。

前の日に行ったミンネリア国立公園の入り口の前を通り、レストランから50分程のところにあるポロンナルワ博物館へ。ここで遺跡群を観光するための入場券を買いました。一人3,550ルピー(約2,700円)。

 この博物館でまずポロンナルワ遺跡群の概要を理解します。
写真は博物館の横にあった公園の遺跡です。
(宮殿跡?)




 この博物館に隣接して、パラークラマ・サムドラと呼ばれる巨大な貯水地に面して建てられている、ポロンナルワ・レストハウスが在ります。
このホテルにはエリザベス女王も宿泊されたとか。








博物館から南へ車で5分の所に、遺跡群01番の番号を振られた、ポトグル・ヴィハーラと言う遺跡が有ります。ここが南端でこれから北に向かって順次遺跡を訪ねていきます。
 この1番の遺跡は図書館跡と言われていましたが、最近では僧院だったという説が有力だそうです。


北に100m程向かったところにこの石像が建っています。
ポロンナルワは10世紀から12世紀にかけてシンハラ王朝の首都となっていました。
この立像はその時代で最も繁栄をもたらした王の立像だと言われていますが、他にもいろんな説が有り、誰なのかは定かではないそうです。






次に向かったのは、入場券を購入した博物館の近くに在る宮殿跡です。ここは上の立像の王が建てた宮殿だそうです。
元々は7階建てだったらしいのですが、今は3階部分までしか残っていません。
部屋数は50以上あったとか。








 この宮殿に隣接する沐浴場を訪れた後、13世紀に建てられたヒンドゥー教寺院へ。結構崩れていて昔の栄華を思わせるものは何もありませんでした。

ここからクワドラングル〈四辺形)と呼ばれる一帯に入って行きます。

 写真は11世紀に仏陀の歯を安置する仏歯寺として建てられたアタダーゲと言う遺跡です。脊柱の模様が印象的でした。

 スリランカは国民の7割が土着のシンハラ族で彼らは敬虔な仏教徒です。残りはインドから移って来たタミル人(ヒンドゥー教)やイスラム教徒です。
こちらの写真は12世紀に仏歯寺として建てられたハタダーゲという遺跡です。
因みに現在の仏歯寺は翌日訪問することになっているキャンディと言う街に在ります。
写真はこのクワドラングル内で最大の仏塔、ワタダーゲです。
仏像の見えている段には4体の仏像が東西南北それぞれの門に向かって鎮座しています。









これはお寺などの重要な建物に入る玄関口に必ず置かれているムーンストーンと呼ばれているものです。蓮の花を中心に馬や象、白鳥(❓)などが彫られています。
ここからは靴を脱いで裸足で入らなければなりません。
この遺跡を巡る場合はサンダルの方が楽です。何度靴を脱いだり履いたりしなければならなかったことか。





ラター・マンダパヤと呼ばれる仏塔です。王が僧侶の読経を聞いたそうです。

8本ある柱がユニークで蓮の花や茎の形に掘られています。










 このクワドラングルにはこれらの遺跡の他に石の本と呼ばれる、長さ9m、幅1.5m、厚さ40㎝以上もある石碑が有ったりします。

 写真は北の端にある、サトゥマハル・プラサーダと呼ばれる7階建ての塔です。これはタイにあるワット・クークットと言う寺院に酷似しているそうで、タイから来た建築士によって建てられたと言われています。





 クワドラングルを後にして次に向かったのが、金の尖塔と言う名前を持つ、巨大なダーガバ(仏塔)ランコトウ・ヴィハーラです。
写真を撮っていたら、係員に叱られました。写真がだめなのかと思ったら、なんと帽子を被っていたことでした。
靴は砂利道を歩くのがつらくても脱いでいたのに、帽子の方はすっかり忘れていました。
 中には入れないし、そろそろ陽も傾いてきたので、今日の最終目的地に向かいました。


途中にも幾つもの遺跡が有りますが、それは車窓から眺めるだけににして、最後に訪れたのがガル・ヴィハーラという、ポロンナルワ遺跡の最高傑作の3つの石像が有る所です。

奥から涅槃像、立像、坐像の3体の仏像が並んでいます。
涅槃像は14m、立像は7m、坐像は4.6mもある大きな石像です。
その坐像と立像の間に祠が有り、ここにも仏陀の座像が祀られていました。





これらの仏像はすべて見る者の心を穏やかにしてくれる傑作でした。






 ホテルへ向かう時間が遅くなっても、来て良かったと感じました。この日の観光はここまで。時間はやがて6時になろうとしていました。急いでホテル・シーギリヤへの帰路へ着きました。
ホテル着は午後7時。すっかり暗くなっていました。

 この夜は、同行したFさんのホールインワンを祝して乾杯をました。この場を借りて美味しいワインと食事のお礼を申し上げます。
 

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