2016年8月28日日曜日

スリランカ世界遺産巡りの旅ーその1(ダンブッラ)

8月の上旬に、我々夫婦とF氏ご夫妻の4人でスリランカの中央部に点在する幾つかの世界遺産を巡ってきました。4泊6日の駆け足旅行でしたが、予定になかったサファリツアーで野生の象が餌を食んでいるのを見たり、妻たちはアーユルヴェーダの体験もしました。これから6回に分けてその模様をお伝えします。

 出発日、KLIA2空港は夏休みの為か、出国検査は大混雑。1時間かけてやっとゲートに。21時00分発のエアアジアのAK47便はその混雑の為か15分程遅れて離陸。スリランカとマレーシアは時差2時間半と少し半端。3時間15分ほどのフライドで到着は22時でした。
 
 事前にインターネットでETA(Electronic Travel Authorization)というインターネットで取得することができるビザを取っていたにもかかわらず、空港のインフォメーション・センターで間違ったガイドを受け、空港で到着時にビザを取得する列に並ばされてしまい10分程ロスしてしまいました。
因みにこのETAはネットで”スリランカ_ビザ”で検索するとスリランカ出入国管理局の日本語サイトが見つけられます。そのサイトで必要書類を作成、送信し、クレジットカードで決済すれば24時間以内に承認のメールが送られてきます。受付のメールでなく承認のメールを印刷して入国審査で提出すれば問題なく入国できます。

 荷物を受け取った後、スリランカルピー(LKR)に両替。100ドルが約14,380ルピーでした。マレーシアリンギットからは、10,000ルピーが約285リンギットでした。私が事前にクアラルンプールで両替したレートは10,000ルピーが310リンギットだったので、現地で両替した方かなり良いようです。尚日本円計算では、1ルピーが約0.75円として計算しました。これ以降の料金等の紹介はこのレートで行っています。

 この夜の宿は空港近くのAirport City Hub Hotel。無料の送迎バスで10分程のホテルです。到着は23時15分。裏寂れた田舎のはずれに、隠れ家のように建ったホテルでした。









朝食のブッフェはチョット淋しいものがありましたが、なかなか雰囲気のあるプチホテルでした。ロビーの前の樹に生っている実をスタッフが取って食べさせてくれました。ミニジャックフルーツだとか。ドリアンより匂いがなく、ジャックフルーツよりクリーミーでとても美味でした。







迎えに来た日本語のガイドと共に、8時半に車でホテルを出発。これからダンブッラ、シギリヤ、ポロンナルワ、キャンディと世界遺産を巡りコロンボへ帰ってくる4日間、同じ車と運転手そして日本語ガイドで回ることになります。因みに料金は450ドル+25ドル(銀行手数料)でした。

依頼していたガイドが前の週に血圧が上がり、ドクターストップがかかったので、急遽ガイドが変わっていました。心配していたのですが案の定チョット頼りないガイドで、450ドルが妥当かどうか考えさせられました。

途中トイレ休憩を入れて3時間半の道のりで、最初の目的地ダンブッラに到着しました。距離は150km弱です。

写真はその途中で車を停めて、ガイドがランプ―タンを買ってくれた時のものです。このような店(屋台)が、或る区間何十台も出ていました。丁度シーズンだったようです。マレーシアで食したものより大きく、ジューシーで味もしっかりしていました。







ダンブッラの街はずれに、世界遺産の石窟寺院があります。
この石窟寺院は巨大な岩山の上にあります。まず入り口近くに在る大きな黄金の仏像が迎えてくれます。この横から急な岩山を上ること20分ほど。









写真は石窟寺院に登る途中に取ったものです。左手遠くの地平線上にかすかに見える岩山が、翌日観光することになっている、もう一つの世界遺産のシーギリヤです。









山門の手前で靴を脱ぎ、20ルピーで預けます。裸足で寺院内に。

写真のように岩山を削った、石窟寺院が5つ並んでいます。残念ながら写真では最古に造られた第一窟が欠けていますが、奥に向かうほど新しくなっています。



第一窟は「神々の王の寺」と呼ばれ2000年以上前に掘られたそうです。写真の涅槃像は壁と同じ石で彫られていて、約14mあるそうです。










この涅槃物は金色に染められているのに、なぜか手と、写真の足の裏は赤く染められています。特に足の裏には蓮の花が描かれていました。ここに安置されている仏像の殆どは手が赤く塗られていました。これは紀元前5世紀ごろインドからきた王様の手が真っ赤であったことに由来しているそうです。(「地球の歩き方」より)



第2窟は「偉大な王の寺」と呼ばれて、5つの内もっとも大きな石窟です。ガイドブックによると幅52m、奥行き25m、高さはもっとも高い入り口付近で6mあるそうです。

ここには56体もの仏像が整然と並んでいてこれはこれで見ものですが、見事なのは壁や天井に隙間なく描かれた壁画です。仏陀の生涯や、教えにまつわる話、そしてスリランカの歴史などが描かれています。
写真は天井にある亀裂ですが、これは川とされています。写真を拡大すれば、周りにうっすらと魚が数匹描かれているのが分かります。
この川を流れた水は一か所から滴となって、その下に設置された甕に集められ、重要な儀式の際、僧侶が飲むそうです。
この水の水源は今でも不明だとか。
因みにダンブッラと言うのは、「水の湧き出る岩」と言う意味だそうです。

この後第3屈、第4屈、そして最後に第5屈と見て回りましたが、どれほどの時をかけてこのような巨大な石窟寺院を作ったのか、不思議でなりませんでした。
第5屈迄見終えたころには陽も高く上り、裸足で歩くには暑くなりすぎた石畳を駆け足で出口へ。


今回の旅行中、色んな場所で猿の集団に出くわしましたが、まず最初の遭遇がここでした。
母猿が抱っこした赤ちゃんが可愛いですね。










岩山を下りて、麓にある博物館を駆け足で見学しました。ここには日本を含むアジア各国の黄金の仏像が展示されたり、仏教がスリランカに伝道された歴史が展示されていました。
写真は、ペラヘラというお祭りの行列の模型です。仏歯寺のある町で行われるものが最大で、現在は今回訪れる予定のキャンディーと言う町で行われます。残念ながら数日違いでこの大祭を見損ないました。

この後昼食に向かいますが、これ以降は「その2」でご紹介いたします。





 

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