2025年7月29日火曜日

アラスカクルーズ その2ー ジュノー (Juneau)

 

ジュノーのメンデンホール氷河

3日目。この日の午前2時に時差の為、時計が1時間前に戻りました。分かっていたのに6時過ぎと思い、起きたらまだ5時過ぎでした。

この時間、既に日は上り始めていました。この日の日の出は午前3時54分。
因みに日の入りは午後10時1分でした。ほぼ白夜ですね。


7時半ごろ海を見ていたら、偶然に鯨が並走しているのを見つけました。

4回ほど出たり沈んだりしていました最後に写真のようにテールを大きく上げて潜ってしまいました。



多分左のGoogle MAPの赤丸の中と思われます。

その上の方に今日の目的地のジュノーがあります。

MAPの右斜め下の方に出港地のバンクーバーがあります。

ついでですが、翌日の目的地はジュノーから上に深い湾を入った一番奥にある町、スカグウェイです。

その翌日は左にあるグレーシャーベイ国立公園の湾(フィヨルド)に行きます。


こちらは8時過ぎに見えた氷河です。

もともとは海まで来いてたのでしょうが、今はかなり減退しています。




12時15分頃ジュノーに入港です。

外は生憎の雨。この航海中だけではなく、今回の旅行中に雨が降ったのはこの日だけでした。

写真中央にケーブルカー(TRAM)が写っています。後ろの丘の上まで行き、町を展望できるそうです。


ジュノー(Juneau)は今回初めて知ったのですが、米国アラスカ州の州都だそうです。私はてっきりアンカレッジが州都と思っていました。

但し町の大きさとしてはアンカレッジ、フェアバンクスに次ぐ3番目となります。人口は約3万2千人強です。因みに北緯は58度18分。この時期の日照時間が長い訳ですね。

この港には既に他のクルーズ船が入港していました。

そのうちの一隻ですが、わたし達の船と同様のホーランド・アメリカのユーロダム号です。

今回も数隻の船が同じようなコースを取っていました。プリンセス・クルーズやセレブリティ等。

13時頃、ツアーに出かける人たちや、町を散策する人たちが下船を始めました。





私達はホーランド・アメリカの販売するツアーではなく、このクルーズを購入した代理店のVacation To Go社から現地のツアーを購入しました。このジュノーではホエールウオッチングとメンデンホール氷河を見るツアーに参加します。代金はUS$219/人でした。

午後2時15分集合なので、ゆっくりランチを食べてから下船しました。こうしてみると圧巻ですね。1隻2,500人として3隻で7,500人!

下船して先ず記念写真。






集合場所はケーブルカー(TRAM)駅の前です。

先ず現地旅行社の担当スタッフに名前を告げ、受付カードをもらいます。

後は名前を呼ばれるまで待つことに。

雨は降って来るし、かなり寒い。でもみんな高まる期待に元気いっぱいです。



集合時間になってやっと係員に呼ばれました。

コースやバスのグループによって受付時にもらうカードの色が違います。

私達はオレンジグループです。



ドライバーに付いて行き乗車。

向かいにあるダグラス島との間の海峡に沿って、30分ほど北上します。

空港を過ぎて少し行った所にある港へ到着。

このハーバーからボートに乗り込みました。






沢山のボート。

このうちの何割かはホエールウオッチング用?

天気は迄曇り空。また雨が降りそうでした。



このボートに乗船。私達を含めて約20名ほどでした。





いよいよ出港です。白頭鷲(ボールドイーグル)が悠々と港の上で舞っていました。

ボートは結構なスピードでポイントに向かいました。


寒そうな景色。アラスカ感たっぷり。

道中スナックが配られました。帰船後開けたらこんなに沢山のお菓子が入っていました。

ここで船頭さんが話したジョーク。久々に晴れたある日、息子が私に聞きました。「パパ、空で輝いているのは何?」と。

つまりこの辺りは雨が多く、晴れる日は年間を通してもごく僅か。息子さんはその日まで、太陽と言うものを見たことが無かったというジョークでした。

後日訪れるケチカンは全米でも屈指の降雨量です。ロッキー山脈に当たった海からの湿った空気が大量の雨をこの海岸線にもたらします。その雨がアラスカに豊かな生態系が築いているとか。

一隻のボートの近くに鯨の潮吹きが上がりました。

近くを見ていると背中を出して来ました。

ボートと比べてもかなり大きい。



先ほども書きましたが、鯨はこうして3~4回、海面に出て来て最後に垂直に潜って行きます。

一度潜ると15分くらいは出て来ません。

左の写真は潜る寸前です。

ここには3頭のザトウクジラがいるので、10分もしないうちに次の鯨を見ることが出来ました。

私の狙いは鯨のテールを真ん前か真後ろから撮ることですが、なかなかその角度やタイミングでは現れてはくれません。

あちらのボートは最高のロケーションです。羨ましい。

こちらからは揺れる船の上で、ズーム最大ですから、どうしてもシャープな写真は撮れません。

一時間ほど船頭さんも頑張ってくれたのですが、これが精一杯でした。

それにしても必ず見えると言うのを信用していなかったのですが、10回ほど見ることが出来て大満足でした。



港に帰り、車に乗り換えメンデンホール氷河に向かいました。

中央奥に氷河が見えて来ました。ここでの観光時間は50分。この写真が5時12分。午後5時50分がバスとの待ち合わせ時間です。

どこまで氷河に近づけるのかな?


先ず正面で記念写真。






違う角度で、わたし達夫婦で。

こちらからは氷河が流れ込む湾も見渡せます。




右手奥に滝が有るのですが、そこが最も氷河に近い地点になります。そこまで行くトレイルも有るのですが残り時間が限られている私たちは、最短のトレイルを歩くだけにしました。


この辺りがこの短いトレイル中一番氷河に近いのかな?





ズームで見るとこんな感じです。

これではダイナミックな氷河の崩落は期待できませんね。

地球温暖化の影響で、どんどん氷河が減退しています。


こちらが前出の滝。かなりの迫力です。

多くの観光客が近くまで行っていました。





最後にビジターセンターを少し覗いて帰路に着きました。




ホエールウオッチングや氷河の観光中、雨に合わなくとてもラッキーでした。

また降ってきそうなので、予定していたショッピングは止めて、記念撮影後乗船しました。



この日の夕食のメインディッシュです。
食べ終わって部屋に帰ると既に出港していました。(午後10時出港予定)

翌日はスカグウェイに寄港し、ホワイト・サミット・パス鉄道と言う山岳列車に乗りカナダとの国境に向かいます。

天候が心配でした。

その様子は次回お伝えします。




2025年7月25日金曜日

アラスカクルーズ その1ー バンクーバーからインサイド・パッセージへ

Glacier Bay 最大の氷河Margerie氷河

6月7日、ホテルからタクシーでクルーズ船に乗船の為、船の停泊するカナダ・プレースへ向かいました。
出港は15時ですが乗船手続きがどのくらい時間がかかるのか分からないので、早めの11時30分にホテルを出発。10分で駐車場の地下3階のバゲージ・ドロップオフに着きました。
写真はバンクバー到着日に撮影したもので、乗船のタイミングではないので閑散としています。
今回のクルーズはホーランド・アメリカを利用しました。アラスカ・クルーズに最も強いと聞いたので、こちらを選びました。その他にも多くのCruise Lines(クルーズを運営する会社)が運航している人気のクルーズ航路です。

今回はマレーシアから3夫婦で参加です。この写真はその中のW夫人が撮影した物を拝借しました。
バゲージドロップ、クルーズ船へのチェックイン手続きは簡単に終わり、出入国審査に向かいました。カナダ人、アメリカ人以外の長い列に並びます。

日本人は私達の他に日本からのグループツアーが1団体だけでした。

ここを抜けるのに小一時間かかってしまいました。
やっと乗船。

通路の窓越しにこれか乗り込む、ホーランド・アメリカのコニングスダム(Koningsdam)号です。

2016年に造られた99,500トンの船です。
乗客定員は2,650人、乗組員は1,036人。

これから7泊8日間お世話になります。
部屋はこんな感じです。

ベッドの向こうにソファとデスク。
通常はベランダがその向こうに有るのですが、 私達の部屋はベランダ付きですがObstructed view(障害物で視界が遮られた)です。
通常のベランダ付ルームよりかなり格安でした。
ベランダは右のドアから出ます。
これは後日写したものですが、こんな感じです。

私達は右舷前方の4041号室、Tさん夫妻がその隣の4043号室、Wさん夫妻が左舷仲程の4138号室。

予約時に空いている部屋を各自で選んだ結果こうなりました。

こちらが私たちの部屋のベランダ。衝立の向こうがTさん夫妻の部屋のベランダになり、顔を出せば話ができます。

Obstructedなので、椅子に座ると障害物、つまり救命ボートが少し視界を遮りますが、立つと全く気になりません。



トイレとシャワー。













その左手前の洗面台。

部屋の入り口を入って右側にクロゼット等衣類の収納スペースがあります。

荷物はベッドの上の棚なども使いすべて収納し、スーツケースはベッドの下へ。






荷物が届いていないので、先にランチに。

Lido Marketと言う、ビュッフェスタイルのダイニングルームに行きました。 私達もそんなに遅く乗船したわけではないのですが空席を見つけるのに苦労しました。

出港は3時ですが、ランチは乗船したらいつでも食べられます。

この船には9か所食事ができる所があります。クラスによって違ったり、有料だったりするレストランも有りますが、4か所は無料です。

写真は毎日部屋に配られるイベントのプログラムの様な冊子ですが、下のRestaurantで丸にSのマークが無いのがその無料の4か所です。

拡大しないと見えませんが、朝7時半から夜の11時半迄どこかで食事ができます。




こちらは同じ冊子ですが毎日の船内でのイベントが紹介されているので、乗客はこれを見てイベントに参加したり、プールで泳いだり、日光浴をしたり、カジノで遊んだり、クラブで友人とお酒を飲みながら団欒したりして毎日を楽しく過ごします。



こちらはオープンデッキの様子です。

まだ船は出港していないのですが、もうプールで泳いでいる人たちもいました。






そのプールの向こうにはバンクバーのダウンタウンのビル群が。









こちらはパノラマで左舷側を写したものです。左手にコンベンションセンター、その奥にスタンレーパーク、そして対岸のノースバンクーバーが見渡せます。

海上では観光客を乗せた遊覧飛行の水上飛行機がひっきりなしに離着水をしていました。





ランチの間に、いつの間にか船は出港していました。

後ろの方に去っていくダウンタウン。




サイクリングの時に袂を通ったライオンズ・ゲート・ブリッジが見えてきました。







橋の下を通過。






部屋に戻って荷物の整理。ベランダに出ると町並みが遥か遠くになっていました。





船はバラード海峡を抜けてジョージア海峡へ。

部屋から遠くを見る分には救命ボートは全く気になりません。

本土側の山々はまだ残雪が。



刻々と山々が変わって行くので、見てても飽きません。








岩の上にはアシカでもいないか、海岸には熊でもいないかと双眼鏡やカメラのズームで目を凝らしましたが、見えたのはカモメだけでした。






午後7時。山頂が西日で白く輝き始めました。









どこかの町へ向かっている定期航路の船?









鋭く空に向かう山々。









何処へ向かうのか一羽のカモメ。









私達のディナータイムは午後8時半と遅い。予約をするのが遅かったため、こんな時間しか空いていませんでした。

しかし10時でも明るいことを考えるとこれで良かったのかも。

5時半等だったら、夕食後が長くて時間を持て余してしまったかも知れません。
船尾にあるレストランに向かう途中のステージの様子です。

もうかなり盛り上がっていました。






この夜の夕食の一部です。

前菜の小エビのコキュールとサラダ、そしてスープです。

メインは肉か魚。毎日アラスカ・テーストが何品か提供されます。

その後デザート。毎日これでは結果が見えてますよね。
最初の夜に乾杯。

ビールは勿論アラスカ・ビール。5種類ほどのアラスカ・ビールが楽しめます。






こちらはアルコールなしグループ。前々日バンクーバーに到着したT夫人は、時差ボケで体調悪くこの日だけ禁酒でした。

翌日は終日クルーズです。






ここから2日目です。
2日目はインサイド・パッセージと言う島々の間を抜ける航路です。

しかし今回は帰路にそのルートを取るようで、この日は外海を走りました。

こんな日は、それぞれ思い思いの時間を過ごします。

朝からプールで楽しむ人たち。

私達は最上階のデッキを散策しました。

進行方向を向いているので、髪の毛が総立ち?






こちらは反対側です。

海は丸く青い!







この日は11時半からメインダイニングでアラスカ・ブランチを楽しみました。








料理名を忘れてしまいましたが、どれも美味しかったです。








アクティビティは劇場で行われるアラスカの紹介に参加しました。

アラスカの気候風土や生息する動物の紹介が有りました。





こちらは3日後に訪れるグレーシャーベイに住む動物たちの観察ポイントの紹介。

どこで何が見えるか期待が膨らみます。






女性陣は3時からのアフタヌーン・ティーへ。









夕食の前に午後7時半からのショーを観ました。

私達の夕食時間は前にも触れましたが8時半からなので、40分ぐらいのこのショーを観て丁度良い時間になります。

毎夜この劇場では何らかのショーがあります。
この夜は、今回のクルーズ中2回あるフォーマルデイです。配布された冊子に「Tonight’s Attire: Dressy」と書かれています。

とは言っても超高級客船と違い、タキシードやカクテルドレスの方は余りいませんでした。私達もエーゲ海クルーズの時はタキシードで行ったのですが、その後はほゞセミフォーマルで通しています。
こちらはW夫妻。
そしてT夫妻です。









最後が私達です。









この日の夕食です。 こちらはスープと前菜です。








これがメインの料理の内の2品です。

毎日飽食。
船室に帰る途中のステージでは、ライブが。

既に10時近いのですが、ステージの周りにはまだ多くの乗客がビールやカクテルを飲んでいました。毎日こうして長い夜を過ごします。

それにしても皆さん良く飲む。飲料のパッケージを買っても十分元が取れそうでした。

結局乗船中一度も遊ばなかったカジノです。

翌日はジュノーと言う町に寄港予定です。

ホエールウオッチングと氷河の展望を楽しみましたが、その様子は次回お伝えします。