2024年10月22日火曜日

ネパール 世界遺産を巡る旅 その3 ナガルコットとミニ・トレッキング

 

ミニ・トレッキング中後ろを振り返れば

3日目・4日目はカトマンズから、東の山麓にあるナガルコットに一泊しヒマラヤの展望を楽しんだ後、4時間のミニ・トレッキングで世界遺産史跡の一つチャング・ナラヤン寺院を訪れ、カトマンズに戻る途中でもう一つの世界遺産史跡のバクタプル見学の予定。

今回の旅行は西遊社ネパールと言う旅行社の協力を得て、この旅行社の現地ツアーと私達夫婦の希望を取りこんでカストマイズした旅程を作成しました。移動は旅行社の専用車と飛行機、ガイドはカトマンズ地区は前の回でご紹介したキランさんと言う日本語ガイド、その他は現地の英語ガイドだったり日本語ガイドをつけていただきました。因みにホテルは11泊の内7泊は自分で手配しました。

今回ご紹介するクラブヒマラヤ・ナガルコットに一泊し翌日ミニ・トレッキングのツアーは現地ツアーをそのまま利用しました。

午後2時にカトマンズを出発。

ナガルコットはカトマンズ市の東20㎞程のところにある丘陵地帯です。標高は約2,100m。カトマンズは約1,300mです。

カトマンズの隣町のバクタプルから更に東進し、山道を車で上って行きます。

1時間半ほど走るとかなり標高が高くなってきました。

2時間後にホテルの門に到着。

ロビーは写真の右上に見えている建物です。






写真がこのホテルの正式名称でナガラコットでは名門のホテルです。

旅行社のツアーなのでホテルのチェックインはガイドのキランさんがやってくれました。

この辺りにはホテルが幾つかありますが、現在も新しいホテルが建設中でした。




こちらが私たちの部屋です。バスタブ付でした。

十分な広さで、ベランダも広く最高の展望です。




窓が大きく取ってあるのもうれしい。

雲が無ければ、この方向にエヴェレストが見えるはずでしたが。




ベランダからの展望です。

雲よ飛んで行けと祈ったのですが。

少し部屋から展望を楽しんだ後、午後5時15分ホテルを出発し車でさらに上がったところにある展望台へ。




途中から雲が濃くなったので諦めていましたが、案の定何も見えず。

展望台は櫓のような鉄骨の建物で、急な梯子を上らなければならず展望する場所もとても狭そう。この櫓の周囲は展望を遮るに十分な高さの草木が生い茂り、上に上らない限り、天気が良くても、展望は期待できそうにありませんでした。

ホテルに向かう車中からほんの少し見えたので、車を降りて撮ってみました。






もう少し降りたところで、ヒマラヤと反対側の夕景を眺めました。

写真奥の方に見える小高い山の手前がカトマンズです。




こうなると楽しみは夕食だけ。

ビュッフェスタイルで、何故かビビンバやキンパが有りました。




結構混んでいて、誕生日パーティのようなグループや大ファミリー楽しんでいる方がいて賑やかでした。

食事は可もなく不可もなくでした。






翌朝の日の出は5時47分。4時半に起きて、5時15分頃屋上に向かいました。







5時半。地平線上は雲に覆われていて、この朝も期待できません。





雲の隙間にかろうじてヒマラヤの稜線が見えました。

この後も好転せず諦めました。




6時過ぎに屋上を後にしました。
写真は屋上からのパノラマ・ヴューです。




本当ならこんな景色が見えてたという写真を、ガイドさんから借用しました。

右から2番目のピークがエヴェレストです。






ホテルの屋根越しにもさらに西に延びるヒマラヤが望めたはずなのに。残念!

やはり10月初旬では少し早いようです。
ガイドさんによるとベストは11月から12月だそうです。





朝食後チェックアウトし8時半ホテルを出発。ここから5分程のところにある、トレッキングの出発地点へ。

これが今回お世話になったシバさんの車です。

トランクにスーツケースを残し、道路の反対側から出発。因みにネパールも左側通行です。

その前に問題です。車のナンバープレートの数字は読めますか。

拡大してみました。前日配車アプリでタクシーを呼んだのですが、数字が読めなくて見逃してしまいました。

この表はグーグル翻訳に出て来る書体です。同じ数字でも書体が違うと全く別の字に見えてしまいます。
2,3,0はなんとか読めますね。

因みに上の番号は6731です。



このミニトレッキングは4時間かけて、世界遺産の一つである、チャング・ナラヤン寺院まで歩きます。

殆どが下りで、中間地点のテルコットまでは舗装道路で田園風景を楽しみながら歩きます。後半は未舗装の林間を抜ける道をチャング・ナラヤンまで歩きます。こちらは上りもあります。

写真の一番奥の山頂が目的地のチャング・ナラヤンです。

写真に線を引いてみましたが、大体こんな感じのコースだったと思います。もっと曲がりくねりがたくさんありましたが。




稲の収穫まであと一歩?

こちらでも農業は老齢化が進んでいるのか、老人がこのように籠を頭と背中で背負っている姿を良く見かけました。





振り返ったら、うっすらとヒマラヤの峰が見えてきました。








とにかく棚田が美しい。疲れた足を休めて見とれてしまいます。









突然ガイドさんが、後ろを指さしました。
先ほどよりかなり鮮明にヒマラヤが見えてきました。

右手がDorje Lakpaと言う、6,988mの峰と、その左奥がDome Blanc峰で6,830mです。

その左の木の右上に顔を見せているのが8,013mのShishapangma
という峰です。

こちらは少し東にあるLempo Ghangと言う峰で7,083mあります。

この様に進むにつれて見えて来る峰々が移ってきます。

これがトレッキングの醍醐味ですね。



道路沿いに目を移せば、ヤギに見つめられてしまいました。








標高が下がったので村々が大きくなってきました。

実に長閑な風景です。






キジバトの一種?










歩き始めて2時間。やがて道は登りになり、中間点のテルコットに到着。

後7㎞です。







ここまでは9kmでした。よって総行程は16kmとなります。

この碑の左側を降りたところに、一応トイレは有りますが、使用するにはかなり勇気がいる?



このお店の右側の道を入って行きます。






直ぐにこのような林間の山道になります。






道の両側に咲く小さな花を見ながら、しばらく歩くと左側に、田園風景とその先に、この後訪れる予定のバクタプルが見えてきます。






少し開けたところからの展望です。

写真の左奥がバクタプル(世界遺産の街)で、中央から右奥がカトマンズです。

この辺りの右側が開けている所では、雲がかかってなければヒマラヤの峰々も望めるそうです。残念ながらこの日は雲の中でした。
何度かこのようなヤギの放牧に出会いました。女性が一人で追っていたり、子供たちを含めた家族全員(?)で追ってたりしていました。
群れから外れたいたずら好きのヤギが土手を登ったり降りたり。









チャング・ナラヤンの町が近づくと、このようにトウモロコシを道路に干してあるのに出会いました。












中央下の黒いのは立派な水牛です。

日本では水牛と「牛」と言う漢字を当てますが、ネパールでは全く違う生き物とされています。

牛はヒンズー教の3大神の一人、シヴァ神の乗り物なので食べませんが、水牛は最も一般的な食肉です。

1時間半ほどで、チャング・ナラヤン寺院が見えてきました。
この頃から足がパンパンでつりそうになりました。






寺院の表門です。

この上り坂の500m程手前でドライバーが待っててくれたのは幸いでした。
苦労して車に乗り込み、靴を脱ぎ、ズボンをたくし上げてバンテリンを塗りまくりました。

そこからこの写真のところまでは車で移動。
助かった!

門の横にある世界遺産の碑です。












もう一歩も歩けないと思っていたのに、又もや上り坂です。

でも上りの方が多少楽だったので、何とか先に行く2人に遅れないようについて行きました。




店頭に並べられた様々なお茶。

グリーンティー、ローズティー、ジャスミンティー、ブラックティー、ヨギティーなどに混ざってネパールティーと言うのもありました。別の場所ではアッサムティーも売っていました。



山頂に写真のような二層の寺院が建っていました。
ネパール最古のヒンズー寺院のチャング・ナラヤン寺院です。

ヒンズー教三大神の一人、ヴィシュヌ神の化身のナラヤンを祀っています。

323年に建てられたものですが、今の物は1,700年代に再建されたものだそうです。

派手な色使いは少し興ざめ?

上の写真の反対側、つまり参道から入って来た裏側が正面です。

左の写真がその正面。





ヴィシュヌ神の乗り物のガルーダです。そう、インドネシアのガルーダ航空のガルーダです。

ちょっと美男子のガルーダですが、この寺院を建設した王朝の王様の一人が化身した物と言われています。









上のガルーダの左手に、ガルーダに乗ったヴィシュヌ神の祠が有ります。

これだけは1,700年前の彫刻です。

手前に写っているのは10ルピー札ですが、お札の真ん中にこの祠が描かれています。

しかしながら参拝客が赤い色付けしたり、風雨にもさらされる状態で放置されているようで、なんとも寂しい世界遺産です。

本来なら美術館等に保存されるべき物では?

写真の柱には当時の言葉で、この寺院の説明が書かれていますが、英語等の翻訳は全くありません。

私の我儘かも知れませんが、世界遺産になるような貴重な史跡の保存にはもっとお金をかけて欲しい。










こちらも先ほどのヴィシュヌ神程古くは無いですが、崩れてしまう前にきちんと保存してもらいたい。

午後1時を過ぎたので、次の目的地のバクタプルへ向かいます。

このバクタプルも世界遺産の一つです。

こちらは次回お伝えします。

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