前回はこのクルーズ船に乗り込んだ初日の夜に、素晴らしいオーロラが見えたところまでを書きました。今回は3回に分けて、その日以降の船上生活と寄港地での楽しみ、そして船上から眺めるフィヨルドの風景に触れてみたいと思います。少し長いのと写真が多いのでスマホで読まれる方は少しきついかもしれません。
クルーズ2日目の朝は曇りでこれぞ北極圏と思えるような冷え冷えとした景色の中を船は進んでいきました。最初の大きなサイズの写真とその次の小さなサイズの写真は船尾からその風景を取ったものです。
早朝なので誰も入っていないプールとジャグシが淋しそうです。前日の夜はこのジャグシに浸かってオーロラを見ていた人もいたようです。
朝食を終えた頃、ハーヴォイスンと言う街に入港しました。船に集まって来たのか、魚の群れがいたのか凄い数のカモメが飛びかっていました。雪を被った岩山をバックに建つ教会が印象的でした。いかにも冬のノルウェーの港町って感じです。
この船は定期航路船なので、通常のクルーズ船と違い派手なショーや大きなイベントはありません。それでも毎日1~2回、何らかのこじんまりとしたイベントが催されていました。この2日目はエナジーコーヒーとトナカイの肉の解体ショーでした。エナジーコーヒーとはコーヒーにシェリー酒としょうが液を入れたもので、寒空の下で飲むと体があったまります。つまみで出されたトナカイのソーセージも美味でした。
11時に世界で最も北にある町の一つハンメルフェストに到着。北緯70度39′48″で、前日のヴァルドより北になります。
ここでは3時間近く停泊するので、K氏の案内で下船して街でおいしい地ビールを飲み、昼食を取ることになりました。
まず港に隣接する北極博物館へ。無料です。写真の剥製は北極圏に住む動物たちです。
博物館を見学した後近くのピザショップへ。チョットした街には必ずあるピザショップですが、薄皮でクリスピーな生地と豪快にちりばめたトッピングが絶妙な組み合わせで、美味でした。またここの地ビールも良かった。
でも、さすがにノルウェーで高い‼ 妻はビールではなくソフトドリンクでしたが、2人で380ノルウェークローネ、約6,000円でした。フィンランドの通貨はユーロでしたが、ここノルウェーはクローネです。(日本で両替した時には2,000ノルウェークローネが31,200円でした。)
食後乗船時間まで各自で自由散策。私たちは街のシンボル的な教会を見に向かいましたが、時間が足りず遠くから写真を撮っただけでした。もう一組は聞き間違いからこの旅行中触れられ続けた奇行に走るのですが、その方々がこのブログを読まれるかも知れないので割愛します。でもこれで一気に皆さんの距離が縮まり、終始和気あいあいの旅行となりました。
写真中央の建物はコープ(生協)で、これもピザハウス同様、大きな街には必ずありました。
12時50分に出港した船は両岸に荒々しい雪のついた岩山の連なる狭い海峡を走って行きます。
フィヨルドを進んでいくと、僅かばかりの平地におとぎ話に出てくるような彩りの家々が点在していました。ここに住んでいる人たちは何で生計を立てているのか不思議でなりません。と言うのもこの村の先にあるオックスフィヨルドと言う港地着岸したのですが、漁船の数は知れたものだったので漁業だけではないように思われました。
航海が順調だったので船長判断でここから、通常ルートではなく、もっと狭いマウンテンフィヨルドを通ることになりました。寒いので船の前部にあるパノラマラウンジの窓越しに撮ったのと、日が暮れかかっていたのとで写真写りは良くないですが、毎面から聳え立つ1,000mから1,500mの連山は圧巻でした。まるでアルプスの谷間を船で走っているような感覚に捕らわれました。
この夜の夕食のメインディッシュ。
夕食後部屋に帰っていたらK氏から電話でオーロラが出たとのこと。午後9時半から11時まで見えていましたが、前日と比べると物足りなさが半端ではなくなっていました。普通はこの程度が見えると皆さん大満足とのことなのに。
深夜0時前に北極圏最大の都市トロムソに到着です。ここでは船が催すオプションツアーを利用しました。「ミッドナイトコンサート」と言うコースです。この船では20を超すツアーが用意されているのですが、私たちはそのうちの2つだけを選びました。この夜はその一つです。
下船後バス3台で対岸の街にある北極教会へ。夜景の写真の中央に浮かび上がっている大きな建物がその教会です。次の写真はその教会の内部です。
そこでこの船の乗客のためのコンサートが開かれました。女性歌手が鍵盤楽器奏者とサックス奏者と共に我々のために歌ってくれました。(写真撮影は禁止なのでお見せできないのが残念ですが。)
演目の殆どはノルウェーの伝統曲〈民謡?)ですが、この教会の音響効果と歌手の声量で感動的な時間を過ごせました。アンコールには「アメージングブルース」を熱唱。拍手が鳴りやみませんでした。帰りのバスに乗り込んだのは既に深夜の1時を過ぎていました。でもとても興味深いイベントでした。眠に就いたのは午前2時でした。
クルーズ3日目からは次回にご紹介します。
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