2016年4月9日土曜日

オーロラを船上から見るクルーズ旅行ー4


クルーズ4日目の午前中のイベントは北極圏通過セレモニーです。船長の案内でデッキに出ると前方右舷の小さな島と言うか大きな岩の上に写真の様なオブジェが立っています。
ここが北極圏の境目で北緯66°33′です。








デッキにはシャンパンが用意されていましたがこちらは有料。船長がクジラの肝油を魚の形をしたスプーンで参加者一人一人に飲ましてくれ、記念にそのスプーンをくれます。肝油は決して美味いものではないので皆さんできるだけ嫌な顔をしながら飲んで、それを見ている人たちの笑いを取っていました。中には3杯も飲む豪傑も。




その後船内で北極圏通過記念切手を販売して消印を押してくれます。妻は絵葉書に切手を貼り、消印を押し、船長、機関長、コック長のサインを頂き、日時を入れて「北極圏通過!」と書き、船内のポストに投函しました。3月14日の消印ですが3月26日にクアラルンプールに帰宅した時には、ちゃんと届いていました。






北極圏通過後最初の寄港はサンネスショーエンと言う街です。このあたりは雨が降っていました。出港後すぐに望めるはずの7つの岩山が連なる、セブンシスターズも雨に隠れて見ることが
できませんでした。これはJTBのパンフレットにも載っていたので期待していただけに少しガッカリ。

写真はそのJTBのパンフレットを写したものですが、晴れていればこんな風にセブンシスターズが見えたはずです。


この日の2番目の下船はブロイオイスンと言う街ですが、ここも雨だったので私達夫婦は参加しませんでした。

翌日はノルウェー第3の街トロンハイムに寄港し多くの方が下船するらしく、1日早くお別れパーティが開かれました。この日は無料でシャンパンのサービスがあり、厨房とフロア係全員の紹介が有りました。
写真に写っているのは半数弱ですが、毎夕食に私達のテーブルを担当してくれた方たちです。
この夜のメインディッシュです。







クルーズ5日目早朝6時半過ぎにそのトロンハイムに着岸。出港時間は10時なので早めの朝食の後、みんなでタクシーに分乗して、ニーダロス大聖堂に向かいました。中世時代この辺りでは最大の街であったので、この大聖堂から道が広がったことを示す、0kmの石標が立っていました。ローマの道はすべてにつながるとか日本橋が東海道の起点であったのと同じです。
大聖堂はまだ開いていなく内部を見学できませんでしたが、荘厳な外観には圧倒されました。


ここからすぐのところに有名な跳ね橋が有ります。跳ね橋自体はそれほど感動させられるものではありませんでしたが、この橋からの展望は素敵でした。






橋の上から先ほど訪れた大聖堂が望まれたり、両岸に建つ倉庫跡を利用した建物が、川辺に写り、絵のようでした。










船に戻って気が付いたのですが、直ぐ近くの海上に小さな島が有りました。ムンク島と呼ばれているこの島の殆ど全域を使って僧院が立っていました。

この日の午後に何故か避難訓練。遅いだろう今頃やったって。今までのクルーズで経験したような統制感はなく、なんとなく始まり、なんとなく終わりました。救命具のつけ方を学んだだけで、どこに救命具が有るのかさえ、教えてもらえませんでした。もしこれで本当に必要な事態になったら、対処してくれるのか心配。





午後4時半にクリスチャンセンという美しい街に入港。写真を撮りまくりました。本当に寄港地の街並みがどれも美しく絵になる風景でした。










この日の夕方は、結構外洋を走ったので、妻は少し船酔いしてしまい、食事も食べれずダウン。これがそのメインディッシュです。









夜は長いので、私は一人でモルデと言う街で下船してみました。夜9時前と言うのに、街は閑散としていていました。開いているのはコンビニだけです。明かりのついているウィンドウを眺めるだけで早々に帰船しました。写真はそのウィンドウのひとつです。これが今この辺りで流行っているファッション?



夜少し晴れ間が見えたので、頑張ったのですが見られたのはオーロラらしき光と 真上にある北斗七星と 北極星位でした。また雲がかかってきたので部屋に帰って寝てしまいました。次の日K氏とN夫妻がおっしゃるには、12時過ぎから雲が取れて満点の星と人工衛星や流れ星、そしてレベル2程のオーロラも見えたそうです。船上で過ごす最後の夜だったのに、もう少し頑張ればよかったかなと少し後悔。





クルーズ6日目。いよいよこのクルーズも最終日です。この日は朝から快晴の素晴らしい天気です。
午前8時から下船の為の荷造りをして、スーツケースを廊下に出しました。

10時過ぎに見納めとなる沿岸の景色を見に5階に位置する船首の展望スペースへ。馬の鞍の形をした「ノルウェーの馬」島を通過。











やがて船はノルウェーで最も長くて(200km)深い(1,450m)のソグネフィヨルドの入り口を通過しました。ここは広すぎてどこが入り口か見極めることはできませんでした。翌日はこのフィヨルドの支流に当たる世界自然遺産のネーロイフィヨルドを小型船でクルーズします。







14時過ぎから2つの橋をくぐりました。













14時30分定刻に終着地のベルゲンに到着です。これで5泊6日の「フィンマルケン」によるクルーズは終わりです。
キルケネスからベルゲンまで約2,500kmの船旅でした。

この船はここでまたクルーズ客や一般客を乗せ、逆ルートでキルキネスに向かいます。

日本発のツアーでもどちらからのルートも売られているようです。北行きか南行きかによって、通過地の時間が違うのでどちらが良いか難しいところですね。私は初日からオーロラを見られるチャンスの有った南行きのツアーで正解だったと思いました。
また3月のコースを選んだことも、気温といいn日照時間が長いことといい良かったと思いました。

下船後荷物を受け取りバスで今夜の宿のラディソンブルー・ノルゲンホテルに向かいました。

ここから先、世界遺産のある町ベルゲンの観光、世界遺産のネーロイフィヨルドの景勝、登山列車のフロム鉄道とベルゲン急行でノルウェーの首都オスロ、オスロ市内の散策と続いて行くのですが、それは次回の最終回でご紹介します。


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