2016年3月30日水曜日

オーロラを船上から見るクルーズ旅行-1

 
3月10日から10日間の日程でノルウェー沿岸をフェリーで巡るクルーズ旅行に行って来ました。マレーシアでの生活と余り関係ないようですが、30度を超す南の国から雪で覆われた北極圏にオーロラを見に行くことができるのもマレーシアでの生活から生まれた余裕の賜物です。

参加したのはJTBで企画している「沿岸急行船で航く北極圏クルーズ10日間」というパッケージツアーです。本来は1月に予定されていたコースに参加したかったのですが、以前エーゲ海のクルーズでお世話になった添乗員のK氏が3月のコースに添乗されると言うので、今回の日程になりました。
今回は是非オーロラを見てみたいと仰っていたクアラルンプールの友人のF氏ご夫妻もお誘いしたので、11名の参加者の内4名がクアラルンプール在住者となりました。

成田を12時に飛び立ったフィンランド航空機は、フィンランド時間の15時過ぎにヘルシンキ空港に到着。時差は7時間なので日本時間で22時過ぎと言うことになります。約10時間のフライトでした。




残念なことに乗り継ぎのフライトまで、ここで5時間も待たされてしまいました。ムーミンショップやマリメッコなどの当地の有名なブランド店などを見たり、ビールと軽い食事をとったりしてもかなり長い時間でした。





20時半にフィンランド航空の国内便でサンタクロースの村として有名なロバニエミへ。1時間で到着。この先は北極圏です。ここからバスで今夜の宿のあるオーロラ観光やスキーリゾートとして有名なサーリセルカへ。予定では4時間でしたが、深夜であることと暖冬で雪が少ないこととで2時間40分で到着しました。K氏によればこれは彼が添乗した中では最速だったとのこと。

それでも宿泊ホテルのサンタズホテル・トゥントゥリにチェックインしたのは深夜1時。オーロラは勿論辺りを見て回る余裕もなく、即就寝しました。

翌朝ホテルのメインダイニングでおいしい朝食を取った後、8時過ぎにクルーズの起点キルキネスに向けて出発です。睡眠時間は4時間という強行軍。道中何度かトナカイの群れが道路を横切るのでバスが停車ました。

フィンランドとノルウェーの国境を越える手前でトイレ休憩。ノルウェーはビールが高いと言うので、私はここで現地の500mlの缶ビールを購入。3缶で9.57ユーロ(約1200円)ですのでフィンランドでも、日本と比べても高い。余談ですが北欧は物価がかなり高いそうです。因みに前日ヘルシンキ空港でのビールとサンドイッチで2,000円ほどかかり、マレーシアで暮らす私たちはビックリポンした。

写真のように道路を挟んで左右に延びる鉄条網が有るだけで、ゲートすらない何の変哲もない国境を過ぎると急に雪がなくなりました。北に向かってるのに何故?と思ったら、ノルウェー側はキチンと除雪されているとのこと。国の豊かさの相違?








真っ青な水面の向こうには真っ白な丘が続く景色に見とれているうちに目的地のキルキネスの港に到着。ノルウェー時間で11時過ぎでした。フィンランドとの間に1時間の時差ですのでフィンランド時間では10時過ぎと言うことになります。日本との時差は8時間です。こちらの時間に8時間を足すとノルウェー時間となります。

早速乗船です。船会社はHurtigruten(フッティルーテン)で船名はMS Finnmarken(フィンマルケン)です。クレジットカードを登録してチェックイン。船内では部屋の鍵にもクレジットカードにもなるパスを受け取り、K氏の案内で船内の見学。







このクルーズでは、海側窓付きとスイートの2つしか選べません。年金生活の我々は迷わず海側窓付きの部屋にしました。豪華客船とは違いかなり狭い客室でしたが、それなりに有効にスペースが使えるようデザインされていました。以前乗船したプリンセスクルーズでは、ジュニアスイートでも、スーツケースを置くスペースがなく、ベッド下に収納したのですが、この船は冷蔵庫の下に収納スペースが確保されていました。写真の荷物が置いてあるソファーは、背もたれを倒すとベッドになります。


部屋に荷物を置いた後、この船で初めての食事を。豪華客船とは違い、この沿岸フェリーでの食事は余り期待していませんでしたが、見事良い方に外れました。ノルウェーと言えば海産物。サーモンやタラ、イワシ、エビ、カニ、ムール貝といった料理に肉や野菜料理も充実していました。これから5日間この船上では、朝・昼がバイキングスタイル、夜がコースメニューが提供されます。アルコール類は有料。但しスイートのゲストには毎日ワインが1本付いています。普通船室のゲストは必要なら、ビールパッケージかワインパッケージを買うか、毎回オーダーベースで頼むかです。

12時半に出港していた船は16時にヴァルド(Vardo)に着岸。北緯70°22′32″です。

ここでは面白いイベントがあるとK氏に連れられて、皆で船を下りて見学。



なんと船のスタッフだけでなくお客さんまでも、この北緯70°を超える極寒の海に飛び込みます。10人を超す方たちが水着に着かえて次々に飛び込んでいました。見てる方が寒くなりました。


7時前から夕食を食べ始めました。この時にサプライズが。メインディッシュを食べ終えるかどうかというタイミングで、船長のアナウンスが有りました。なんとオーロラが出てるとのこと。デザートはそっちのけで皆デッキに走りました。私も部屋に帰りカメラと三脚を取って急いでデッキへ。そこではオーロラが時々刻々と形を変え場所を変えて動いていました。

この写真がオーロラが出始めたころです。
この時は30分程で消えてしまったのでレストランへ戻ると、もう次の組の人達が食べていたためデザートは部屋に持ち帰って食べました。午後8時半頃また出たというので再度デッキへ。ここからが凄かった。なんと午後10時頃まで途切れることのない素晴らしいオーロラショーでした。

焦っていたので三脚のセットに戸惑い結構いいシャッターチャンスを逃しはしましたが、何とか数枚は撮れました。船が振動するので星がぶれてしまい、少し邪魔ですがオーロラ自体はまずまず写っていると思います。


このブログトップの写真とこれからの5枚はその時のものです。。






















初日からこれほどのオーロラが見えたのは、非常にラッキーでした。K氏曰く5段階の4.5以上とのこと。K氏は毎晩起きていてオーロラが出たら我々を起こしてくれることになっていました。









キルケネスに向かうバスで確認した時はレベル1以上なら何でも起こしてほしいというのが殆どの方の依頼でしたが、この夜以降はレベル3以上でなければ起こさなくてよいとのことで全員が一致しました。それだけ皆さんこの夜のオーロラで堪能されたと言うことです。

興奮に包まれたまま、クルーズ初日は過ぎました。




この後、船はノルウェーの最北端を回りこみ西から南西に針路を替えて、世界最北の街の一つのハンメルフェスト、北極圏最大の街トロムソ、北極圏通過、中世の街並みが残るノルウェー第3番目の都市トロンハイム、そして最終寄港地のノルウェー第2の街で世界遺産のあるベルゲンまで30以上の港に停泊しながら向かっていきますがその話は近日中にアップ予定です。


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