海外ロングステイヤーにとってパスポートの更新は、なかなか厄介なものです。更新処理が厄介なわけではなく、パスポート番号の変更に伴う種々の登録の変更が必要になるからです。
海外でロングステイを楽しんでいる方々の中には、一度は更新が必要になる方もたくさんいらっしゃると思います。
私も例外でなく今年の12月で有効期限が切れてしまいます。国によってはパスポートの残存期間が6か月以上ないと入国できい国もあるので、余裕をもって4月に更新しました。
更新手続きは、クアラルンプールの日本大使館で行いました。申請から新パスポート受領まで4日間（申請後中3日）でした。以前駐在していた他の国で更新した際は結構時間がかかったのですが、最近はスピードアップされているんですね。残念なのは今年の4月1日から手数料が90リンギット（約2,340円ー1リンギット26円計算で）値上げされ、590リンギット（約15,340円）になっていました。3月中にも更新する時間はあったのに、残念。
さて新パスポート受領後に必要な処理は何が有るのか、思いつくまま挙げてみました。
緊急性の高いもの
１．MM2Hビザの変更
２．運転免許証の変更
３．車の登録証の記載事項変更 （こちらはおそらく売却時迄必要ないかも知れません）
４．銀行口座の登録変更
５．マレーシアで作ったクレジットカードの登録変更
緊急性は低いがいずれ変更しなければいかないもの
６．マレーシアで作った航空会社のアカウント情報の変更
７．コンドミニアムの賃貸契約書
８．電話会社の登録
９．その他パスポート番号を登録しているメンバーカードや種々の契約書の変更
１．MM2Hビザの変更
まず最初に行ったのがMM2H（Malaysia is My 2nd Home)ビザの更新です。これは以前「新パスポートへMM2Hビザの移行」（http://udepix2kl.blogspot.my/2016/01/mm2h.html）でご紹介しました処理を行います。以前のブログは私の妻のケースでしたが、今回は私と妻のビザの処理を行いました。
新ビザはMM2Hの承認レターに記された有効期限（最初のビザ発行から10年間）迄申請しました。妻のビザの期限は夫のビザの期限で決まってきます。前回妻は今年の11月まで有効なビザをもらっていたので、その期限内に延長の処理をすればよかったのですが、もう一度移民局に来るのは面倒くさいので、私のビザの移行（Transfer)と妻のビザの延長（Extension)を同時に行いました。前回同様事前に準備していた書類と、新旧パスポート（妻の旧パスポートは不要）、写真1枚を窓口に提出。受付後2時間ほど待つよう指示されたのですが、結局20分程で会計に呼ばれました。1人分630リンギット（1年90リンギット）x2人分を支払い。数分後に別の窓口で7年弱のビザが発行されました。
２．運転免許証の変更
手続きはJPJ（日本の免許センターと陸運局を合わせたようなところ）と言う役所で行います。ここで免許証の延長処理と次項でご紹介する車の登録の記載事項変更を行えます。
JPJのサイトで調べたところ、私のBukit Jalilのコンドミニアムから最も近いJPJの支所はCherasと言う街に在りました。ナビアプリのWAZEでJPJ Cherasで検索したところ、JPJ Cheras Bandar Sri Permaisuri でヒットしました。開けてみると正式名はJabatan Pengangkutan Jalan Cawangan Bandar Sri Permaisuriで自宅から20分程のところでした。Garminなどのナビの座標は（N03.10284, E101.70877)です。
この建物の右側の道路を挟んだところに、有料ですが広い駐車場が有ります。
私たちは8時前に着いたので、右側の道路を進みショップロットの切れたところにある空き地に駐車しました。勿論無料です。
窓口は7時45分から13時まで、ランチタイムを挟んで14時から16時30分までです。金曜日はお祈りの為ランチタイムが12時15分から14時45分までになるので要注意です。
GF（日本では1階）の入り口を入ると、ガードマンが寄って来て何をしたいか尋ねてきました。パスポート更新に伴う免許証の更新と車の登録の変更だと言うと、親切に受付にその旨を伝え必要書類をもらってくれました。記入後整理番号券を渡され１F（日本では2階）へ行くよう指示されました。
早朝の為5分程待っただけで順番が来ました。窓口に提出するのは、
１．先ほど記入した申請用紙 （名前、新旧パスポート番号、住所、サインのみ記入）
２．新旧両パスポート
３．両パスポートの写真のあるページのコピー
４．新パスポートのMM2Hのビザのコピー
５．免許書用サイズの写真1枚 （私は免許書の写真を使うことができたので不要でした。）
コピーを持参しなかった場合は、同じフロアにコピー・コーナーが在って1枚0.3リンギット約8円で取ってくれます。
免許証の有効期間はパスポートの期間で決まってきます。但し最長5年で6年目の誕生日までの期間となります。1年30リンギットなので150リンギットを支払いました。妻は1年以上前にパスポートを更新していたのですが、この時一緒に処理しました。受付を終えて椅子に座って待っていると、数分後に1番奥の窓口で新しい免許証が発行されました。すべてに要した時間は40分弱でした。
次にGFに戻り、再度受付で車の登録書の記載事項変更申請用紙と整理番号券をもらい、申請用紙を記入していると、もう順番が来ていました。窓口に提出したのは、
１．記入済み申請用紙 （名前、新パスポート番号、車の登録番号、サイン）
２．新旧パスポートのコピー
３．車の登録証 （通称ピンクシート）
目の前で係員がピンクシートに記載されているパスポートナンバーを二重線で訂正し、スタンプを押して処理終了です。私名義の車と妻名義の車の2台分を変更して15分も掛からず終わりました。
余談ですが、ピンクシートが無くなると聞いていたので窓口で尋ねたところ、次回のロードタックス（道路税）支払い時に変更可能とのことでした。
まだ9時前だったので、ここからMid Valleyに向かい銀行へ。銀行へ登録しているパスポート番号とコピーの変更を行いました。
続いてAEONクレジットカードのサービスセンターに行ったら、改造の為か閉店していました。AEONの2階にあるAEONカードのサービスカウンター隣にあるクレジットカードのKIOSKで処理していただきました。ついでにAEONカードもパスポート番号を変更してもらいました。
帰宅後エアアジアのアカウント情報の変更を行いました。
その他にも多数のメンバーカードでパスポート番号を登録しているものがあるのですが、それは緊急性が無いので追々やっていくことにしました。
長々とご紹介しましたが、パスポートを更新すると最低でも次の処理が必要になります。
以上。
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