2014年9月16日火曜日

バトゥケーブと市内観光

前回の投稿でピンクモスクを紹介しましたが、今回の娘の滞在中にもう一か所初めてのところに行って来ました。市の北部にある巨大な石灰岩の岩山の鍾乳洞を利用して作られたヒンドゥー教寺院であるバトゥケーブ(Butu Caves)です。
この寺院はインド国外では最大のヒンドゥー教の聖地だとか。ゲートを入ると目の前に巨大な黄金の神像と急峻な岩山が目に飛び込んできます。
この神像は高さが42.7mもあり世界一高いムルガン神像だそうです。
毎年1月下旬から2月上旬にかけてタイプーサムと呼ばれるヒンドゥ教の大祭が行われ、世界各地から大勢の観光客が訪れるそうです。

無数の鳩が飛び交い電線にも沢山の鳩が泊まっていました。そのため電線の下の地面にはその電線の通りに糞が並んでいました。
糞を踏まないように、そして被らない様に参道入り口へ。
娘はショートパンツだったので、5リンギット、日本円で約160円払って巻きスカートを借りることになりました。3リンギットは返却時に払い戻してくれます。ヒンドゥ教も女性はお参りの時素肌を見せるのが禁止されています。


この入り口から272段の急な階段を上ります。途中、参拝者から食べ物を貰おうとたくさんの猿が集まっています。下手に手にお菓子などを持っていたら結構危険です。


中にはペットボトルを持って一生懸命飲もうとしているけど、ふたが開けられなくて往生している猿もいました。その横では歯を立てることに成功して、ボトルに穴をあけ中のものを飲むことに成功した猿もいました。


272段を上りきると風が鍾乳洞から吹き抜けてきて、意外と涼しく感じました。


振り返るとKLタワーやペトロノスタワーが意外と近くに望まれ、こんな近くにこのような鍾乳洞があるのに驚きました。









鍾乳洞は結構広くコンサートホールのようでした。天井にはところどころ、吹き抜けの穴があり、そこから陽が差し込んで思ったより中は暗くありませんでした。おそらく写真に写っているライトがなくても十分に歩くことができたでしょう。










このホールを通り抜けさらに一段上がったところに寺院があります。ここは天井が丸く抜け落ち、円形に青空が切り取られていて崖の緑との対比が美しい。寺院の建物はそれほど大きくなく、こじんまりとしたお寺でした。



崖の木々の間にも猿がたくさん生息しキーキー鳴き叫び、空間は鳩が飛び交い、まるで原始の世界に迷い込んだようです。

 この鍾乳洞の入り口脇にはダークケーブと言うのがあり、ここはガイド付きで鍾乳洞ツアー(有料)ができるそうです。


下山後私たちはクアラルンプール駅に向かいました。イギリス統治時代にイギリス人の設計家によって設計された美しいムーア様式の駅舎です。KLセントラル駅ができるまでは、クアラルンプールの中央駅でした。

この向かいには駅舎と同じ設計家の手による、火山岩の外壁を持つマレーシア鉄道公社ビルがあります。



道路を挟んだ向こう側には国立モスクがあります。12時から3時までは休館なので訪れる際には注意が必要です。私達も15分ほど待たされてしまいました。
ここでも女性はローブの着用が必要です。男性でもショートパンツならローブが必要となります。


外観からわかるように、このモスクは近代的でドーム型モスクとはかなり異なった趣です。
この近くにはイスラム美術館もあり、ちょっとした観光スポットになっています。
この日の観光はこれで終了しました。

ピンクモスク

以前の投稿でクアラルンプールの隣街のシャー・アラムにあるブルーモスクを紹介しましたが、今回はプトラジャヤと言う新首都タウンにあるピンクモスクをご紹介したいと思います。


シャー・アラムはクアラルンプールの南西約25kmに位置していて、クアラルンプールを含んだセランゴール州の州都ですが、プトラジャヤはほぼ同じ距離の南方に位置し、マレーシアの首都機能をクアラルンプールから移転するために作られた新しい街です。

プトラジャヤ湖に沿って行政機関やモスクなどがきれいに配置された大変美しい街です。その中心がプトラ広場で広大なロータリーとなっていて、北に首相府、西にプトラモスクがあり、そこから南に一直線に延びるペルダナ通りには財務省や外務省などが立ち並んでいます。

クアラルンプールから空港に向かう途中に位置しているので、今回は帰国する娘を送りがてら妻と3人で訪れてきました。目的はピンクモスクと呼ばれているプトラモスクの見学です。
高速道路を下りて、新しくて美しい住宅街を抜けプトラジャヤ湖にかかる白く輝く吊り橋を渡ると左手にピンクに輝くモスクが見えてきました。道を間違えたおかげで湖畔にたどり着き、遊歩道から見たモスクはまるで湖に浮かぶようでした。



元の道に戻りプトラ広場に。駐車場の心配をしていましたが、この広大な広場には十分な駐車スペースがあり一安心。ロータリーの中心には国旗と州の旗がそよ風にはためきその向こうに、緑のドームを冠した首相府が堂々と建っていました。


首相府の左手に目的のピンクモスクが。首相府とともに1999年に建てられた6階建てのモスクです。横にそびえる尖塔(ミナレット)は高さ116mもあるそうです。
妻と娘はモスクの入り口でお決まりの肌を隠すためのローブを着用。この日は晴天で気温も上昇したため、二人ともすぐに汗が噴き出してきたようでした。強い逆光でローブ姿の二人をお見せできなく残念です??? 




ドームの入り口で靴を脱ぎ礼拝堂の中へ。と言っても信者でない我々は、礼拝の場所までは入れません。



ここは今まで見たブルーモスクや国立モスクよりは少し小さいのですが、美しさでは一番かもしれません。
妻と娘は暑さに我慢できず、早々と入り口に戻りローブを脱いでいました。

私はモスクの南側の日陰で涼をとりがてら湖畔の撮影に。吊り橋の右手に王宮が望めました。







入り口を出て右に数十メートル行ったところからエスカレーターで湖畔に下りることができます。
ここにはスーク・プトラジャヤというフードコートがあり、レストランやお土産屋さんがあり、マレー料理や軽食が取れるようになっています。



湖畔からは後ろにモスク、そして前方には湖越しに政府機関の建物群や王宮そして吊り橋等が眺められ、絶好の写真スポットになっていました。
アイスクリームを食べながら汗の引くのを待ち、プトラジャヤの観光を終えました。
なお、この近くからクルーズ船が発着し湖上からプトラジャヤの景観を楽しむことができます。今回は時間がなかったのでこのクルーズは次回の楽しみにとっておこうと思います。

2014年9月10日水曜日

ホーチミン駆け足旅行ーその2

ホテルは朝食付きではなかったので、市内観光の準備をして8時過ぎに出かけました。ベトナムの朝食と言えばなんといってもフォー。
米粉で作った平打ちの白い麺にあっさりスープ。具は鶏肉とか牛肉などを好みで選べます。昨夜の生春巻きもそうですがたっぷりの香草やもやしが添えられて出てきます。こんなに葉っぱを食べるのかってくらい、こちらの方は好きなんですね。たくさんのフォー専門店があるのですが、私たちは有名チェーン店のフォー24(Pho 24)へ行きました。3人で約20万ドン(日本円で約1000円)でした。
ここからベンタイン市場まで歩き、広いマーケットを一巡り。途中 妻と娘は靴を売っている1軒で危うく騙されるところでした。安い値段で誘われ、良いのがあったので買うつもりで値段を尋ねたら、なんと10倍近い額を言われビックリ。安いのは一部の安物だけで履けそうなものはすべて高額で、ここで買うメリットは皆無でした。その間私はベトナムコーヒー用のステンレスのフィルターを250円で購入。
歩き疲れたので近くのコーヒーショップ”チェングエン(Trung Nguyen)”で、本場のベトナムコーヒーを飲もうと思い入ったところ、狭い店の中は超満員。やっと席を見つけ、20分ほど休憩。こんなに濃いコーヒーを皆どんだけ飲むのでしょうか。因みに一杯150円ほどです。

ここから統一会堂へ向かいました。途中先ほどの市場の裏手にあるサイゴンと言うお店で買い物。チョットこじゃれた小物が置いてありました。

統一会堂に着いたのが12時少し前。なんとここはお昼休みがあり、11時から13時までは閉館していて中に入ることはできませんでした。
その裏手にある戦争証跡博物館もなんと12時から13時半までお昼休み。ガイドブックをよく見れば書いてあるのに、大失敗でした。



まだお腹は空いてなかったのですが、とりあえず予定していた人民委員会庁舎裏のリートゥチョン通りにあるフォンライ(Huong Lai)と言うベトナム料理のレストランにランチに行きました。ここは日本人がオーナーでストリートチルドレン、いわゆる貧困母子家庭の子女たちを採用し育て上げて使っています。彼らはここで仕事をしながら学業に励んでいるそうです。
店の内装も落ち着いていて、何より味が日本人向けなのが良かったです。値段により3種類のセットメニューが用意されているのも旅行者にはうれしいことです。そのセットメニューも何種類かの料理を選べるので、私たちは3人でそれぞれ違ったものをオーダーしシェアしたのでいろいろな料理を楽しむことができました。ビールなどの飲み物をいれて3人で約3500円ほどでした。尚今日はSaigon Specialと言うビールを飲んでみました。
ここで少しゆっくりした後、ドンコイ通りに戻り、その始点(終点?)の聖マリア教会へ。赤煉瓦の外壁を持つゴシック建築の建物です。フランスの建材をつかっているとか。ここも3時までは中に入れないので外から写真を撮り隣の中央郵便局へ。


19世紀末のフランス統治時代に建てられた貴重な建築物だそうです。特にその天井はアーチ型に作られていて歴史を感じさせられました。
今も現役の郵便局なので、妻は叔母や友人に出す絵葉書を購入。外の出たらなんと雨。傘を持ってないのでここでしばらく雨宿り。妻と娘はその時間を使って絵葉書を書き窓口へ。
待っても止みそうもないので、小降りになったのを狙ってホテルへ向かいましたが、また途中から土砂降り。4時から妻と娘はホテルのスパを予約していたので、これ以上時間は無駄にできないため、結局タクシーを拾い時間前に無事ホテル着。2人は着替えてスパへ。私はやることもなくタブレットでSling Boxをつなぎ日本のテレビ番組を見て時間をつぶしていました。
すっきりして戻って来た2人と近くのレストランへベトナム料理を食べに出かけました。今夜は近くのレモングラス(LEMONGRASS)にしました。サトウキビに巻いたエビのすり身とかビーフとマンゴサラダ、大き目のアサリのような貝のサティソース蒸し等など6品と飲み物等で約7千円ほどでした。
満腹のおなかを抱え帰路へ着きました。2人がウィンドウショッピンッグしている間に私はフックロンでベトナムコーヒーの豆を購入。

地元のスーパーを見たかったので3人でパークソンの4階へ。クアラルンプールと比べてビールが非常に安い。ほぼ三分の一ほどの値段でした。ここでもコーヒー豆を売っていたので、買っていなかったハイランズとチェングエンの豆を購入。
ホテルへ帰ってスーパーで買ってきたアサヒビールを寝酒に。


三日目の朝は、妻と娘がホテル傍の地元で話題の老舗フランスパン店パタシューで買ってきたパンで朝食とし、9時半にチェックアウト。タクシーで空港へ。
写真はバイクに3人乗りの親子。ちゃんと運転者の前にベビーシートが取り付けられています。時には4人乗りも。



写真は私たちが乗った機体です。なんとまー派手な。




上空から見たホーチミンの街は淡い色調で落ち着いて見えます。

また巨大なメコン川の河口三角州地帯は何本もの大きな川が海に向かって流れ込んでいました。



飛行機は定刻通りに運航され無事クアラルンプール着。
ところが扉がなかなか開かない。
10分ほどして機長のアナウンスが入り、なんと到着ゲートを間違えてしまったので空港と交渉中とのこと。そんなの有り?
5分ほどしてやっと飛行機から出られたのですが、今度はゲートのターミナル側の扉がロックされていて出られない。ところが後ろの方にいたお客の2人が人波を押しのけやってきました。私たちは前の方にいたのですが、その前に出ようとするのでムッとしたのですが、なんと彼らがロックされた扉を開けたのにはビックリ。どうやらラッキーにも偶然地上スタッフが乗り合わせていたようです。これでやっとクアラルンプールに到着です。でも着いたゲートがP15、一番遠いゲートでした。どうせ間違えるなら、もっと近いところに停めて欲しかった。入国管理まで15分以上も歩くことになりました。最後の最後まで楽しませてくれた旅行でした。

2014年9月9日火曜日

ホーチミン駆け足旅行ーその1

久々の投稿です。8月末に娘がマレーシアに遊びに来たので、妻と3人でベトナムに行くことになりました。娘の休暇の関係上二泊三日の駆け足でホーチミン市に行って来ました。
エアアジアで航空運賃は往復1人2万円弱、約2時間のフライトです。クアラルンプールとの時差がー1時間。こちらの方がかなり西に位置しているのに1時間遅くなります。東京からだとクアラルンプールとの時差がー1時間に対し、ホーチミンはー2時間となります。これはマレーシアはボルネオ島の時間も考慮してこの時差となっているためです。そのためクアラルンプールは朝は7時にならないと明るくなりません。オッと話がそれました。時差の話はここまでにしてベトナム旅行に戻しましょう。
エアアジアは今年の5月に開港したKLIA2という空港を利用します。新しくて良いのですが、ゲートまでの距離が長く、重めの手荷物を持っているときなどは大変な思いをします。今回はLターミナルの4番ゲートで比較的近場でラッキーでした。
快適なフライトでホーチミンに到着したのが正午。荷物を受け取る前にターミナルの銀行でとりあえず300US$を両替。なんと6,345,000ドンになりました。大変なお金持ちになった気分です。外に出ると日差しも強くこの頃のクアラルンプールよりかなり暑く感じました。タクシーは言われたとおりに並んで待っていたら、次々と横取りされてしまい、多少イライラ。
ミニバンタイプのタクシーで今回の宿のパークハイアットホテルへ。有名な市民劇場の隣にあるこのホテルまで、30分足らず。いきなり14万5千ドンと言われ、どのお札を出せばいいのか困っていると、ベルボーイが私の財布の中から適当なお札を抜いてくれました。一応出かける前に、友人から”0”を2つ取って2で割れば大体の日本円になると教わっていたのですが、とにかくお札の数字の”0”が多すぎ、1万なのか10万なのかはたまた100万なのか、一瞥しただけではわかりづらく、結局滞在中に慣れることなく終わってしまいました。
チェックイン後部屋へ。キングサイズベッドの部屋にエクストラベッドを入れてもらい3人で宿泊。

ランチがまだだったので、早速市内に出かけ、フランスパンを使ったベトナム風サンドイッチのバインミーを売っている有名店のニューランへ。
ここで食べられるものとばかり思っていたら、この店は製造販売のみ。この時期はこの店の月餅が有名なのか、多くの人が並んで買い求めていました。仕方ないので近くのコーヒーショップ、それもベトナムコーヒーの店ではなく、マレーシアでもよく見かけるコーヒービーンズでコーヒーを買いテラステーブルで、バインミーを食べました。Subwayのサンドイッチに近いけど、独特のレバーペーストが効いているのが特徴的でした。
この後、川岸近くのマジェスティックホテルからスタートしドンコイ通りをブラブラ。写真のマジェスティックホテルは河岸沿いの大通りの反対側から撮ったものですが、信号機もなくうろうろしていたら、兵士か警察官のような方が車を停めて私たちを渡れせてくれました。ここだけではなく全体的に信号機が少なく感じました。

レタイントン通りまでドンコイ通りのウィンドウショッピングを楽しみ、ここで左に折れて写真の人民委員会庁舎からパスター通りに出て再度ウィンドウショッピング。







ホテルを出る前に今夜の8時からの市民劇場でのショーを予約していたので、グエンフエ通りにあるラップ&ロールで名物の生春巻きで早めの夕食を取りました。ビールは地元の333。写真の黄色い天ぷらのようなものはベトナム風お好み焼き(?)のバインセオです。バインミーやバインセオのバインは粉を使った料理のことだそうです。


夕食が終わりレストランを出た頃から雨が降り始めたので、急いでホテルに戻りホテルの傘を借り隣の市民劇場へ。
 
毎週日曜日の夜だけしかやっていない、竹の竿や竹細工の大きな笊かごを使ったアクロバットの
AO SHOW。
VIP席はウェルカムドリンク付きで70US$。チョットお高いが2泊しか滞在しないのにこのショーを見ることができてラッキーでした。男女合わせて15・6人の出演者が舞台狭しと飛び回り、ユーモラスな動きで観客を引き込んでました。撮影禁止のためショーの写真を撮れなかったのと、1時間と時間が短いのがチョット残念。公演の終わった後は出演者が観客と写真を撮るサービスもありました。混んでいたので私たちは遠慮しました。
真っ直ぐ、と言っても隣ですが、ホテルに帰り、1日目が終了しました。