2023年4月24日月曜日

オーストラリア と 南太平洋クルーズの旅 その2-メルボルンにて

 

Great Ocean Road-Razorback
メルボルンに到着して2日目はグレート・オーシャン・ロードのツアーに参加しました。
TさんがGo Westと言う現地のツアー会社でいいツアーを見つけてくれました。Tさんご夫妻の宿泊しているホテルはピックアップしてもらえるのですが、私たちのホテルはピックアップ対象になっていなかったので、Tさんの交渉の結果、隣のHoliday-Inn なら良いとのこと。ところが前日下見に行ったら何とそのHoliday-Innが閉店してるではありませんか。
再度連絡して頂いたら、閉店していてもそこへ来てくれることに。どうもそこは車通りも少なく丁度良い停車場の様で、翌日の私たちのペンギンツアーもそこからでした。予定の7時20分ごろバスが到着。ほかに2組がここから乗車。中型バス(大型ミニバス?)が満員でした。
ここが最終ピックアップで、バスはそこから一路西南に向かうことに。
運転手兼ガイドのマーガレット嬢が当日の行程を説明してくれました。先ずグレート・オーシャン・ロードの入り口でサーフィンで有名なトーキー(Torquay)の町へ向かいました。
心配していた天気の方も、ところどころ晴れ間が見え始めました。反対車線は通勤ラッシュで渋滞していました。
1時間半ほど走るとトーキーの郊外へ到着。そのまま町には寄らずビーチへ向かいました。
朝早いことと、低い気温の為かサーファーは数人しか出ていませんでした。

近所に住んでいると思われるお年を召されたご夫妻が水着で海から上がってきたのにはびっくりしました。

私達はパーカーを羽織っても寒いのに。

ここでツアー会社が準備した軽食とコーヒーで軽い朝食を取りました。

3種類のパウンドケーキ。私はクルミとレーズンの2種類を頂きました。

写真の奥の方にはゴルフ場が有ります。
左手がビーチで、大きなトイレもあるので、皆さんここでトイレをすまし次の目的地へ。



次にメモリアル・アーチと言う場所に向かいました。
途中は多くのHoliday House(別荘)が建っていました。すべてオーシャン・ビュー。メルボルンの人たちだけではなくシドニーなどの人たちも所有しているとか。
写真はそれらの別荘の中でも異彩を放っている建物です。傾斜に一本の支柱で建っており上から専用のブリッジを渡って行くようになっています。

この建物のすぐ先に目的のメモリアル・アーチが有ります。
このオーシャン・ロードは第一次世界大戦終了時に帰国した3,000人の元兵士たちにより作られました。33万人が参戦し6万人が死亡16万人が負傷というオーストラリア史上最悪の戦争だったそうです。
最初は有料道路でここに料金所が有りました(1922年~1936年)。その後火事や嵐での破壊や道路の拡張などで今のが4代目だそうです。

この左手がビーチです。
タスマン海からの風が荒々しく波を吹き飛ばしています。







反対側がオーシャン・ロードです。

この先200㎞この海岸線に彼らが道を造ったことになります。政府も彼らに十分な給料と住まいを提供したそうです。

この先々の町は、以前は海上からの移動しかできず、この道路の恩恵は計り知れないものが有ります。


これがこの日私達を乗せて走るバスです。

車内WIFI付ですが、あまり接続状況は良くありませんでした。





次にグレート・オーシャン・ロードで最も人気のリゾート地ローン(Lorne)へ向かいました。

途中トイレ休憩したローン手前の海岸です。

見事に形成された岩。どうしたらこんな長方形になるのでしょう。

ここでは一枚しかご紹介できませんが、違った形の奇岩もたくさんありました。

11時ごろローンの町を通過。この町は4月のイースター時には住民の何倍もの観光客であふれかえるそうです。私たちは車窓からこの町を眺めただけで次の目的地へ。

ケネットリバーへ到着。11時15分でした。

メルボルンから3時間弱。

これからこの看板の後ろの方に見える丘に登りコアラを捜します。




坂の途中で見かけた美しい鳥です。
King Parrot(王様オウム)と呼ばれる鳥の様です。
頭から腹にかけて赤く、羽根は緑、背中は青。
とてもきれいな鳥です。





所がコアラが見つかりません。ガイドも一緒になって捜しますが、結局見つかりませんでした。
でも見つかったとしても高いユーカリの木の上では、物足りなかったことでしょう。コアラは翌日動物園までお預けです。

丘の上からみたタスマン海です。いつの間にか青空が広がっていました。


いつの間にか12時です。おなかも空いてきたので、次の目的地のアポロ・ベイへ。
この町もローンの町のように賑やかな海沿いの町でした。
道路沿いに多くのレストランが並んでいます。時間が30分も取れないので、混んでいるレストランは避けて、写真のフードコートに入りました。



この他にピザを頼み4人でシェアしました。







次に向かったのがここから30分足らずの所にあるマイツ・レストと言う温帯雨林の森をウオーキングです。
800mのルートを30分かけてガイドと共に歩きます。






ユーカリやブナ、シダ類が鬱蒼と茂っていてまさにジュラシック・パークの世界です。

出だしは生憎の雨で傘を差し、泥濘に足を取られないように慎重に歩きました。









これらの植物の先祖は1億年前に恐竜が闊歩していた頃に生えていたそうです。

また写真の看板は2億5千年まえから1億6千500万年ごろのゴンドアナ大陸で、その後一番右端がオーストラリア、その左が南極、その上がインド、その左がアフリカ、一番左が南アメリカ大陸になって行きます。



こちらは3本の異なる木が一つになった物です。

写真が私たちのガイド兼運転手のマーガレットさん。

右の木はユーカリの大木です。オーストラリアには900種を超えるユーカリが生えているそうです。








切り倒されたユーカリの大木。ガイドさんと比較するとその太さが分かりますね。

この森林のウオーキングで十分なマイナスイオンを吸収できた気がしました。









最後の展望ポイントでガイドさんが引用したのは、"Yesterday is history, tomorrow is mystery, today is a gift, that’s why it is called the present." と言う有名なフレーズです。
日本語にすると「昨日は過去のこと,明日は謎,今日は贈り物,だから今日はプレゼントというんだ。」presentは現在と言う意味と贈り物と言う意味が有るのでそれにかけています。
よって今現在を大事に生きましょうというメッセージだと思います。




これからいよいよグレート・オーシャン・ロードの代表的景観を誇る12使徒へ向かいます。
時間は午後2時15分。約1時間のドライブで到着しました。駐車場には多くのバスや車が停まっていました。人気のほどが分かります。
写真の地図のように、海岸沿いに幾つかの岩が建っています。



残念ながらどこからどこまでが12使徒なのか良くわかりませんでした。

とりあえず展望台へ行ってみることに。







展望台には既に多くの人がいました。前が開くのを待って取った1枚です。午後に来るとちょっと逆光気味になることに気が付きました。

これが良くテレビでお目にかかる奇岩群です。

ちょっと離れたところから見ると、こんな感じでした。

少し遠いのとかなり上からしか見えないので、思ったより感激が薄かったように思いました。










反対側は日が当たって断崖と海とのコントラストが最高でした。

いつまでもここに居たかったのですが、次の目的地に向かいました。






次に訪れたのは12使徒より西に少し行った所にあるロックアード・コージ。余り期待していなかったのですが、私はこちらの方が12使徒より面白かった。
行く途中にガイドが話してくれた、難破した船の生存者2人が送った数奇な人生に余計に興味をそそられました。
ロックアードとはその船の名前です。



この浜辺にたどり着いたそうです。
ここは海辺まで降りられるので、見上げる絶壁や、2つある洞窟を間近に見られます。

ロックアード号は1878年にロンドンからメルボルンに向かった移民船の名前で、54人の船員と乗客が乗っていました。助かった2人は18歳の水夫と17歳の乗客の娘でした。さて2人はどうなったでしょうか。興味のある方はネットででも調べてみてください。


これらの岩々もそのうち12使徒のようになっていくのでしょう。

ここには3ルートあります。これが一番西側で、東側に2ルートあります。

写真は真ん中の入江です。







こちらが東側を見た景観です。Razorbackと言います。(ガイドブックではラゾールバックとなっていますが痩せ尾根やナガスクジラを意味するレーザーバックと読む方が良い気がします。)

写真の奥の方から12使徒が始まるのでしょうか。



午後4時40分ごろロックアード・ゴージを後にしてメルボルン方面に向かいました。12使徒を通り本日最後の観光ポイントのギブソンステップへ。
ここは10分のみしか時間が有りませんでした。
折角ビーチまで降りられるので私達4人は果敢にも駆け足で階段を降りました。




ビーチから見上げた奇岩です。

12使徒でできなかったことがここでできたので大満足でした。






但し問題はあと5分で降りて来た階段を上らなけらばならない事です。

この高さです。ヒーヒー言いながらなんとか残りの皆さんに迷惑掛けることなくバスに乗車しました。
帰りはオーシャンロードではなく内陸側を走るルートを取りました。



どこまでも広がる牧草地と畑の間を快適にドライブ。









走ること1時間10分ほどでコーラック(Colac)の町に到着。この辺りではかなり大きな町です。
時間は既に午後6時20分。夕食を調達に。最初はレストランで食べる気だったのですが、時間が30分しかなく開いている店が少なかったのでイートインは諦め持ち帰りにしてバスで食べることになりました。



私達が選んだのはアジアンフードの店。と言うか、まるでマレーシアでした。









私達が選んだのは肉まん、チャー・クイ・テャオ・シーフード、ミ―・ゴレン・シーフード、これに水でA$35でした。どれも私たちがマレーシアでいつも食べている物になってしまいました。
量が多く結局どちらも食べきれませんでした。
食後いつの間にか眠ってしまい、午後8時にガイドの声で目が覚めました。午後8時20分に乗車した元Holiday-Innと言うか、私たちのホテルの隣へ到着。最初に降ろしてもらえました。少しコンビニで買い物をしてホテルへ。
充実した一日でした。


0 件のコメント:

コメントを投稿