2015年10月28日水曜日

台湾に行って来ましたー3日目(野柳・十分)

朝起きてカーテンを開けて外を見たら、まだ雨は降っていない。激しい雨なら中止にしようと思っていましたが、雨具を持って急いで出発。
台北鉄道駅のホール(写真)を抜けて南口へ。そこから西に200m程行ったところに、国光客運バスの西Aターミナルがあります。ここから台湾の北端の金山行のバスが出ています。


写真はバスターミナルのロビーです。




この日最初の目的地は金山と基隆の中ほどにある野柳地質公園です。運賃は1人96元(365円)。台北市内や基隆市内で結構停車するので、約1時間半かかりました。

帰りのバスの停車場が分からなかったので、丁度バスを降りた場所の道路を挟んだ反対側に在った交番で聞きました。お巡りさんが親切にそのバス停まで連れて行ってくれました。

確認後海に向かって歩き始めました。坂を下ると目の前に何故か懐かしさを誘う漁港の風景が飛び込んできました。イカ釣り船なのか集魚灯をたくさんぶら下げた漁船が港をギッシリ埋めていました。






そこから半島に向かうと直ぐに広い駐車場を備えた公園入口に着きました。
野柳地質公園は写真の地図のように細長く突き出した岬です。


ここは海岸に広がる奇岩が有名なのですが、日本ではそんなに聞いた事がない場所だったので、きっと閑散としているのだろうと思っていたら、なんとその広い駐車場は団体バスで満杯でした。

右側にマリンパークが有り、その左側に公園入口があります。
入場券を1人80元(304円)で買ってゲートを入ります。ハーフ40元と有ったので何だろうと思ったら児童用の値段でした。


大勢の人について遊歩道を歩くとすぐ右側に人だまりが有りました。入ってみると、この公園を紹介するパンフレットには必ず紹介されているキュートな王女や女王の頭が有り、順番で写真を撮っていました。

私達も並んで撮ったのですが、直ぐにそれは模造品だったことに気が付きました。本物はその先の海岸にありました。


展望台から望むと数多くの奇岩が並んでいます。思っていたより数倍も感激しました。

早速下に下りて間近に見ると、自然の力に驚かされました。

もっと海寄りのところには写真のように、浸食途中の岩も数多くあり、何百年後にはこれも何らかの形をした奇岩になるんだろうなっと思えました。









茸岩やキャンドル岩、キュートな王女などが手前の奇岩群の中に。

左がキャンドル岩。







右の縦撮りの写真がキュートな王女。














女王頭や仙女のサンダル、地球儀、マリンバードなどがその奥の奇岩群にありました。

左の写真が女王頭を後ろから見たものです。木道に写真待ちの列ができているのが分かりますか?右側の赤い帽子の係員がきちんと順番を守らせています。どこかの国とは違いますね。

これが仙女のサンダルです。右下の方に写っているのが地球儀です。

台風の影響で風が強かったのですが、雨が降ることもなく約1時間半散策を楽しみました。






入り口とは別の出口を出るとそこはお土産屋さんが立ち並ぶ通りになっています。干物やスルメなどの海産物や貝細工も数多く売られており、日本の観光地と変わりありませんでした。

私たちは何も買うことなくバス停に戻ってきました。バスを待っていると客待ちのタクシーの運転手がやって来て、行先を訪ねてきました。十分に行くと言ったら、料金表を見せ1400元(5320円)とのこと。バスで基隆に行ってそこから電車を乗り継ぎ十分に行くには4時間かかると言います。タクシーだと1時間。近くにいた中国系の観光客に相乗りしないかと誘いましたが断られてしまい、結局時間をお金で買うことにして1110元(4180円)で合意しました。バス代電車代が1000円としても3000円の余分な出費になりました。

十分には1時間どころではなくなんと30分で着いてしまいました。だまされた感が倍増。
予定より2時間以上早く着いたので、後で余った時間で予定になかった滝を見に行くことにしました。

まずここに来た第一目的のランタン上げに挑戦しました。既に線路の上ではたくさんの観光客が次々にランタンをあげています。


線路沿いに並んだ店の中ほどで、ランタンを買うことにしました。ランタンには数色あり、単色のものと、異なる4色を組み合わせたものが有ります。各色はそれぞれ異なる運を表します。例えば赤は健康運、ピンクは幸福運、xxは金運、yyは仕事運のように。あらかじめセットされた組み合わせの中に私達の望むものがなかったので、まずは健康と、赤色単色を選びました。単色は150元(570円)、4色の組み合わせは200元(760円)です。


写真は書いている途中で列車が来たため、皆一時退去した時のものです。この線はディーゼル車が走っています。十分の駅近くではこのようにまるで路面電車のようです。

何せランタンは4面有るので目一杯願い事を書きました。
健康に関係のない、子供たちの良縁やゴルフのスコアアップまで。妻は大好きなピンピンコロリ(死ぬ間際までピンピンして、死ぬときはコロリと行くこと)と言う言葉も。


その言葉が仇となったのか、それとも願い事を書き過ぎてランタンが耐えられなかったのか、はたまた雨が降ってきたためか、私たちが上げたランタンは、10m程上がったところで急に傾き、ろうそくの炎がランタンに着火。なんと燃えながら線路に落下。あっという間に灰になってしまいました。まさにピンピンコロリでした。これが私達の運命と受け入れざるを得ませんでした。でも殆どのランタンが高く上がり空の彼方に消えていく中で、華々しく散った私達のランタンは特筆ものでした(よね?)


写真左は上げた直後。

右の写真の奥の方で煙をあげているのが私達のランタンです。















駅前の屋台でチャーハン入りチキンを食べて昼食として、小雨の中傘をさして十分瀑布へ向かいました。





レンタバイクもあるのですが、雨が降っているので歩きました。バイクで行くほどのこともなく15分程で公園入り口に。

右の写真は途中で見つけた面白い看板です。「びます駅を呼」って一体どういう意味だ?中国語を見ると「タクシーをお世話する事務所」ってところですね。





この滝はガイドブックでは有料となっていましたが現在は無料でした。

新しく作られた木道を下って行くと滝の音が聞こえてきます。階段を下りきったところに展望台があります。






上流の川の流れはそんなに早くなかったのですが、目の前の滝にはかなりの水流があり、落下する水のしぶきがこちらまでかかってきそうでした。

滝の上の方には駅近くで揚げているランタンが浮かび上がって来ては上流の方へ飛んで行ってました。写真を拡大すれば雲の中の黒い点がランタンだと分かります。



帰りも同じルートを帰ったのですが、川沿いに遡って川の反対側の駐車場に出る道もあるようです。もっともそちらは団体バスばかりが停まっているようでした。
いつの間にか雨も上がり、のんびりしていたら、予定していた列車に遅れそうになり、途中からはダッシュでした。
次の目的地の九份に行くため上りの電車に乗り、瑞芳まで向かいました。運賃は1人19元(72円)。この平渓線は名前の通り渓谷に添って走り、目を楽しませてくれます。
十分から瑞芳はそんなに距離はないのですが、途中駅の停車時間が多く40分かかります。 ここからバスで九份に向かいますが、この続きは次の回にしたいと思います。

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