2015年10月27日火曜日

台湾に行って来ましたー2日目(故宮博物院)

この台北旅行記は先の初日分と合わせて、4回のシリーズに分けてアップします。1日目、2日目、3日目、3日目・最終日編です。

この日の目的は故宮博物院で秘宝の数々を観ることでした。昨夜と同様MRTの淡水線に乗り、昨夜よりもう1駅先の士林駅まで行き、そこからバスかタクシーで博物院に向かうことにしました。

その前に朝食を取るため、まず台北駅から2駅目の雙連で下車。駅の北口を出ると、地下鉄の上は公園になっていました。その東側に添って延びる道路には朝市が立っていました。中央付近にお寺が在ったので、そこから延びた市場だったのかな?





マレーシアでは入手困難な美味しそうな柿を売っていたので、その場で食べるよう皮をむいてくれないかと頼んだのですが見事断られました。甘いよって言っていたけど、本当は渋かったのかな?それともお寺へのお供え用なのかな?





朝食は近くの豆漿の店で、台湾人の朝食を体験してみました。
私は甘くて暖かい豆漿(写真手前)、妻はしょっぱい豆漿(写真奥)、そして焼餅(小麦粉にねぎや油を加えて練り石窯で焼いたもの)に卵焼きと油條(棒状の揚げパン)を包んでもらいました(写真右)。
甘い方は普通の豆乳ですが、しょっぱい方は豆乳が固まりかけてトロトロしたものを底からかき混ぜながら食べるよう店の人に教えていただきました。中には油條の切ったものが入っていました。全部で80元(約300円)。
しょっぱい方の豆漿は好き嫌いが有るか分かりませんね。因みに妻は途中でギブアップでした。

駅に戻りMRTで士林へ。南口にでたら、目の前にタクシーが。近いので時間の節約にと、タクシーを利用しました。10分弱で博物院の地下1階入り口に到着。丁度120元(456円)でした。地下と言っても丘の傾斜面に建っているのでタクシーを降りたところは地表です。

入り口を入ると団体の音声ガイドの貸出カウンターです。


個人用はもう一つ上の階に、切符売り場と音声ガイドの貸出カウンターがあります。

地下の団体用音声ガイドの貸出カウンターの奥に無料のコインロッカーが有ります。私の担いでいたザックは持ち込みできないかもしれないのでロッカーに入れていくよう、団体客に付いていたガイドさんからアドバイスを受けました。10元コインを蓋の内側の投入口に入れロック。取りだすときにその10元が返ってくる仕組みです。

入場券は1人250元(950円)です。日本語音声ガイドが一人200元(760円)です。

音声ガイドは展示物のガラスの上に張られた番号を入力するとその展示物の説明を聞いたり、写真を見たりできるようになっています。3Dの表示のある展示物は360度回転させた写真を見ることができます。

団体客と同じようにまず3階へ。上から下へ年代を追って下がってくるのが良いそうです。



最初に301号室。ここには西周晩期(紀元前800年頃?)の作品が2点。鐘と鼎です。この部屋と次の302号室は順番制で尚且つ立ち止まって見ることが許されません。でも時間が早かったのと丁度団体の波が切れたのとで、301号室ではゆっくり立ち止まって見ることができました。

次の302号室も行列が出来てはいましたが、5分ほどの待ち時間で入れました。ここには有名な清代の肉形石(豚の角煮のように色づけされた石)と翠玉白菜(半分が翡翠の緑半分が白玉の白の玉石を利用して白菜を彫ったもの)が展示されています。写真はガイドブック(地球の歩き方)に掲載されたものです。
どちらも小さなものなのでゆっくり見たかったのですが、さすがにここでは立ち止まることが許されず、歩きながら見ることになりました。

他の部屋にも、もっともっと素晴らしいものもあったので、何でこの2つがそんなに有名になったのか不思議です。


その後、308→306→304→303→305→307→300と3階の全ての部屋を見て回りました。写真の撮影が禁止されているので、素晴らしい展示物の一部でもお見せできないのが残念です。

3階は主に玉石を使った玉器類と青銅器の展示です。新石器時代(紀元前5000年)の物もあります。紀元前5000年とは7000年前と言うことです。そんな時代に既に玉石を細工した飾り物などが作られていたとは驚きです。

この階だけで2時間半。2階に下りる前に、椅子に腰掛けたとたん足がつってしまいました。1週間に3回もゴルフに行って4時間以上歩いていても足がつるなんて滅多にないのに、なんでやね!今度来るときはアンメルツでも持ってこなくては。

続けて回ることは諦めて、1階のコーヒーショップで30分弱休憩。やっと痛みも引いたので2階へ。

この時一度ゲートを出るので、アミューズメント・パークのように手に判を押してもらい、再入場時に見せます。

2階は主に陶磁器と書画が展示されていました。

特に陶磁器は素晴らしく、唐の白磁や三彩(いくつかの色の釉薬を使ったもの)、宋の青磁、明の青花(西方から輸入したコバルトで下絵をかいたもの)など多くの名品が展示されていました。
すべてじっくり見ていたら何日かけても足りそうにありません。

書画は特別展なのかほとんどが、布教の為清にやって来たカステリヨーネという宣教師が描いた絵画でした。中国名を郎世寧と言い、彼によって遠近法などの西洋画の手法が広められていったそうです。

1階は仏像などの宗教関係の彫塑作品や家具類が展示されていました。流石にこの頃には疲れ果てていたので、ざっと見るにとどまりました。

展示物は周期的に何点かづつ入れ替えられているので、ガイドブックに載っているものがなかったり、張られている番号の音声ガイドがなかったりしましたがそれでも十二分に堪能できました。
音声ガイドを返却して地下のミュージアムショップでお土産を捜しましたが、これと言うものもなく絵葉書のみを購入。

表に出て丁度来たバスに乗ったのが3時でした。着いたのが9時少し過ぎでしたから6時間弱いたことになります。

10分強で士林駅前に。バス代は一人15元(57円)でした。







3時を既に過ぎているのに昼食を取れていませんでした。空腹感が半端ではなく駅前の食堂に飛び込みました。




台湾名物の牛肉麺(写真手前)、サバのつみれスープ(写真奥右),碗粿(写真奥)と言う説明のしようのない食べ物。簡単に言うと茶碗蒸しの卵を水溶き米粉に変えて蒸し、上からみたらしのような餡をかけたようなものです。具はエビ、ピータン、肉などでした。これで175元(665円)。

妻に言わせると軽い昼食は、そのあとのデザートの為だったそうです。再度雙連に戻りガイドブックに載っていた冰讃(ビンツァンと読む)と言うスイーツの店に、マンゴーカキ氷を食べに行きました。ここでは100元(380円)で凍らせたマンゴーをスライスして生のマンゴーをトッピングしていました。





やっぱり前夜の冷凍バージョンより格段に美味しい。時間も時間でしたがお客は我々を含めて日本人が3組いただけでした。
やっと美味しいマンゴーカキ氷にあり付け、満足してホテルに帰りました。


夕方6時に迎えに来てくれた台湾人の友人Aさんと101傍の新光三越の信義新天地へ。

A9館(写真の右側の建物)の8階にある欣葉と言う台湾料理のレストランで、こちらの友人たちとの会食です。







早く着きすぎたのでAさんの案内で何棟かのビルの2階の外を巡っている回廊を101まで歩いてみました。ここまでくると101が高過ぎて全貌を見ることはできませんでした。



夕方7時に7人の友人が集まってくれました。中には15年ぶりの方もいましたが、昨日の今日会ったような楽しい食事でした。2時間半があっという間に過ぎて再開を誓いその場を後にしました。Aさんに送ってもらい、ホテルに帰ってきました。

いよいよ明日は十分(シーフェン)、九份(ジョウフェン)。
何故か十分は普通の「分」で、九份は人偏の付いた「份」です。

この日雨にあったのは夕方食事に行った時だけ。翌日は台風の近づいている太平洋岸に向かうので、後1日何とか天気が持ってくれるよう祈りながらベッドに入りました。

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