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ジョン・ホプキンス氷河を望むパノラマ |
今回は世界遺産の一部、グレーシャー・ベイ国立公園内でのクルージングを中心にお伝えします。
前日午後7時半にスカグウェイ(写真の右上の赤丸)を出発した船は、Lynn Canal (リン水路)を南下し、対岸の半島を回り込み北上しグレーシャー・ベイへ。
早朝湾の入り口にあるビジターセンター辺りで、公園のレンジャーが乗船し、湾内航海中船内放送を通じてガイドをしてくれます。
こんなに晴れ上がるのは珍しいそうで、とてもラッキーでした。
残念。
30年ほど前にモンタナ州のグレーシャー国立公園で、数頭ののマウンテンゴートを間近で見たのですが、夏だったのでこれほど毛がふさふさとしてませんでした。
航跡が有るので、何かが泳いでいると考えズームしてみました。
この後数十頭は見つけることが出来ました。
私達の船はジョン・ホプキンス氷河を見た後、そちらに向かいます。
この湾には一日に二隻までしか大型客船は入れないように厳重に管理されています。
こんな好天は珍しいらしく、船のスタッフの数人が横で写真を撮っていました。
これは氷河を見る為だけではなく、このタイミングで振舞われるビーンスープの為でもあります。
勿論私達も美味しく頂きました。
温まった!
氷河が黒く見えるのは、氷河によって削られた両岸の岩が氷の流れに伴って表面に出て来た為らしいです。
この写真に写っている海は1892年、今から134年前までは氷河に覆われていたそうです。この年数で数キロメートルも氷河が減退したことになります。
後ろに見えている急峻な峰々は、手前がMt. Salisburyで3,658m、奥がMt. Quincy Adam'sで4,161m、その奥の方にMt. Fairweatherが
4,669mです。
海抜0mから一気に富士山くらいかそれ以上に高い山が聳え立っているので、迫力満点です。
周りが高い山々なので氷河がそれほど大きく感じませんが、一番先端で高さは何十メートル有るのでしょうか。
先端の壁をフェイス(Face)と言うそうです。
かなりの迫力です。
暫く先端の崩落が有るか待っていたのですが、船長も諦めて次のマージェリー(Margerie)氷河に向かうとのこと。
今度はじっくり氷河の先端を観察しました。
今にも崩れて来そうなのに。残念。
3~4頭の集団もチラホラ見かけました。
ラッコはカムチャッカ半島からベーリング海にかけての北極圏内に多数いたのですが、ロシアにより良質の毛皮を狙った乱獲で激減し、今ではこの辺りに僅かに残っているだけだそうです。
前方から先に入っていたプリンセス・クルーズの船が向きを変えこちらに向かって来ました。
奥の方に巨大な氷河が見えています。グランド・パシフィック氷河です。この先何十KMにもなる大きな氷河です。
船の上からでは豆粒ほどですが、双眼鏡やカメラのズームでしっかり確認できました。
こちらはズームなし。どこにいるか見えますか?
中央の水辺にかなり大きな熊とその前方に少し小さい熊が。親子でしょうか。
遠くから見るのは可愛いけれど、こんな大きな熊には出くわしたくないですね。
こんな所までヨットで来てる!
お目当ては勿論氷河先端の崩落。
こんなに氷の塊が海に浮かんでいるのだから、かなり頻繁に崩落しているのではと期待しましたが、今回は残念ながら見ることは出来ませんでした。
1907年までは、この時の船の位置までこの氷河が来ていたそうです。
カモメと言うより鷲ぐらい大きい?
餌を求めているのでしょうか。かわいい顔をしてこちらをずーっと見ていました。
障害物の有る部屋だからこそ、止まったカモメと氷河を同時に見ることが出来ました。
しかし小型の観光船はすぐ近くまで行っていました。凄い迫力でしょうが、このタイミングで氷河が崩落したら沈没の危険も有りそうです。
このボートと比べるとフェイスの高さが実感できますね。
瞬間的に方向を変えられない大型船が、氷河近くまで行けない理由のひとつですね。
崩落こそ見ることはできませんでしたが、氷河をたっぷり堪能することが出来ました。
いた!
ベランダから移り行く景色を楽しみました。
このホーランド・アメリカのどの船でも催されるそうです。
ノルウェイジャンとセレブリティの船です。
ファンネル(funnel, 船の煙突)マークにNCLと書かれているのがノルウェイジャン、Xが描かれているがセレブリティのクルーズ船です。
写真は上記のセレブティの船で、サミット号です。
セレブリティは前回南太平洋のクルーズで利用しました。
リピは無いかな?
ケチカンには翌朝7時着岸予定です。
降雨量がアメリカでも群を抜いて多い町です。
晴れることを期待。
次回はケチカンからバンクーバー入港までをお伝えします。このクルーズの最終回です。
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