カックー仏塔群 |
早朝5時半、外のにぎやかさで目が覚めました。どうやら昨夜レストランにいた欧米人の団体がホテルを去って行ったようです。
朝食は私達2人だけでした。
ビュッフェの料理は限られていて、朝食は今一つでした。
朝食後に少し散歩。
昨日より天気がいいので湖にくっきりとバンガローが写っていました。
こちらはホテルのすぐ裏に住んでいる住人です。
商売の準備かな?魚を洗っているようでした。
部屋からメインロビー方向を見たところです。
タクシーのドライバーとちょっとした行き違いは有ったのですが、予定通り9時に出発できました。
実は驚いたことに、ドライバーと車が変更になっていました。昨日は若いドラーバーで英語も片言でしたが、この日のドライバーはかなり話せました。料金は変わらないことを確認。
水田の中のガタガタ道を走り抜け、湖東岸の幹線へ。 と言っても片道1車線の道ですが。
ガイドブックによるとこの道を左折して湖沿いを北上し、ニャウンシュエの街を抜け、その北のシュエニャウンへ向かい、そこからタウンジーと言う街でカックーへの入域料を支払い、ガイドを雇うとなっていました。ニャウンシュエから片道2時間。
途中に昨夜飲んだワインのワイナリーが有るので、そこへ寄ってもらう予定でした。
ところが何と車は右折して湖に沿って南下しました。
どうやらルートは北回りと南周りの2つあるようです。後で分かったのですが、入域料も不要だったし、ガイドも雇わなかったということは、このドライバーは少数民族パオ族の出身でガイドも兼ねていたようです。
写真は右折してすぐに出会った牛にまたがる少年です。
水田の横にはニンニク畑が広がっていました。この辺りのニンニクは殆ど中国へ輸出されるそうです。
ドラーバーによると昔は湖はもっと広かったそうですが、中国へ送る木材を伐採したため、湖へ流れ込む水量が激減し、湖がだんだん狭くなっているそうです。
しばらく行くと道端を牛の群れが。のどかな農村風景です。
可愛い目で見つめられてしまいました。
左の写真の細い植物は何だか分かるでしょうか?右側の高い木はパパイヤですが、その下に生い茂っているのは、何とタバコです。
タバコと言っても日本で栽培されているような、大きな葉っぱの野菜状の物ではなく、細い幹が2m程伸びた木の葉です。
写真はドライバーが摘んできたのですが、普通のタバコの葉の1/3も無いほど小さな葉でした。
教わらなければこれがタバコだとは気が付かなかったでしょう。
ドライバーが取って来てくれたのですが、違法かもしれないので、写真を撮った後畑に戻しました。
ホテルを出て20分ほどの所で車を止め、砂糖工場へ。
昔ながらの製法でサトウキビから黒糖を作っていました。
ドライバーは料理用にかなりの量を買いましたが、私たちは食べる機会もないのでパス。見学だけにしました。
砂糖工場から10分ほど南下したところに有る交差点を鋭角に左に折れて東北方向に向かいました。
ここからは湖周辺の土壌とは異なり赤土のむき出した山地を走りました。
収穫後のトウモロコシ畑や、スキンローションに使用するホワイト・マスタードなどの畑が点在していました。
ところどころ広大な果樹園が有りましたが、これらは何とアボカドでした。ミャンマーはアボカドの産地としても有名だそうです。
聞くところに寄ると10個で70円位だそうです。安い!
アボカドは植えてから3年ほどしてから、実をつけるそうです。収穫期は冬。
紫色の花はブルーダイアモンドと言うそうです。
こちらがそのブルー・ダイアモンドの実です。結構大きい。
アボカドと同じくらい見かけたのはマンゴーの木。3月のこの頃は花をつけたばかりでした。
峠の上にかなり大きな集落が。
山間部の谷間には青々としたネギやニンニクの畑がありました。
1時間10分ほどで、大きな看板のある場所でドライバーが車を停めました。
看板はこの奥の貯水池は日本のODAによって造られたことを紹介しているものでした。
この辺りは今は枯れ地が多いのですが、シーズンの10月過ぎにはカラフルになるそうです。
ホテルから1時間40分でカックー仏塔群の入り口に到着。
この遺跡は12世紀に当時の王が住民たちに各家庭ひとつずつ仏塔を寄進するよう命令したのが始まりだそうです。
中央に聳える白い塔は紀元前に造られたものを整備したものだそうです。
まず写真のゲートで靴を脱ぎ裸足になります。
右手にある管理事務棟へ行き入場料を払います。
入場料は1人3US$(約330円)又は5,000チャット(約350円)です。
これが管理事務所に飾ってあった仏塔群の上空からの写真です。
左が入り口です。
2,500近くの仏塔がこの限られたエリアにびっしりと立っている様が良くわかります。
いよいよ仏塔群の中に入っていきます。
左の写真は、上の写真の中央を左から右方向に一直線に伸びた通路を、左側から右方向を眺めています。
ここからしばらくは、仏塔の一部の写真を堪能してください。
ピンクの仏塔も。
迷路の様に不規則に並んだ2,500もの仏塔に圧倒されます。
青空に向かって伸びる仏塔群。
尖塔の先に釣り下がった金具が風に揺れて、風鈴のような音が響き渡ります。聞こえてくるのは、その音だけ。
それぞれの仏塔には細かい彫刻が刻まれ、いろいろな動物の石像が仏塔を守るかのように配置さえていました。
上のように円推形のものや、左の写真のように多角錐のものも。 特にこの仏塔の壁は見事です。
大きさの違いは家の財力の違い、形や色の違いは部族の違いによるものだそうです。
数枚の写真だけでは、感動をお伝えすることができなくて残念です。
約1時間後、仏塔群を後にすることに。
11時45分だったのでどこで昼食を取るかを決めることに。
仏塔群の前には大きなレストランが有るのでここで食べるか、インレー湖迄戻って食べるかです。まだお腹が空いていないのでインレー湖畔の丘の上にある「レッド・マウンテン・エステート」と言うワイナリーで食べることにしました。
ドラーバーはそのワイナリーに行くのは予定に入っていないと言ったのですが、何とか説得して了承してもらいました。追加料金はなし。
カックーを離れる前に市場に立ち寄りました。唐辛子とソラマメを購入。2点で1,000チャット(約70円)でした。
写真はその2点を買ったお店です。
来た道を帰ることになりました。
写真はお昼の休憩を取っているニンニク農家の家族です。
ニンニク畑に水路から汲んだ水を撒いている農夫さん。
山間部にあった小学校です。隣に先生の宿舎が建てられていました。
1時間20分ほどでホテル前を通過し、農村から市街に。
ここから先には有名なホテルが軒を連ねています。
左の写真は韓国人の経営するカフェだそうです。何と派手な。
2~3分行ったところを右折し、丘を登っていくと目指すワイナリーが有りました。
写真は入り口のゲートです。
このワイナリーは前夜飲んだエーターヤー・ヴィンヤード(Aythaya Vineyard)より新しくできたワイナリーだそうで、まだ10年ほどしか歴史がないそうです。
ブドウ畑の上にまず工場があり、その周りにレストランとティステイングハウスが有りました。
妻は1滴も飲めないのでレストランへ。私は1人でティスティングへ。
左の写真はレストラン横の展望テラスです。インレー湖の湖面が輝いていました。
こちらがティスティング用の建物です。
周りは当然ブドウ畑です。背の低いワイン用のブドウが整然と並んで植えられていました。
写真の4点セット(赤は2013年物でピノ・ノワールとシラー、白は2016年物x2)で5,000チャット(約350円)でした。
ここはミャンマー人が経営しているそうです。エーターヤーはドイツ系だそうです。
試飲後妻に合流しランチ。2人でクラブサンドイッチとスパゲッティーをシェア。コーヒーx2で形10,000チャット(約700円)でした。
食後工場内を見学。大きくはないけど新しい設備の揃った工場でした。
ここを出たのが3時。途中ひまわり畑が点在していました。油を採るそうです。
ドライバーが車から見える色々な植物を紹介してくれました。
インド豆、肝臓病に効く薬、タマリンド、ジャックフルーツなどの果物類、・・・・。
どうやら田植えも終わったようです。このような田植えなどは女性陣や子供たちがお金で雇われるそうです。
記憶が定かではないですが、成人女性で1日5,000チャット(約350円)、子供で3,000チャット(約210円)だったかな。
ホテルに着いたのが3時45分でした。
妻が部屋でマッサージを受けている間、私はベランダで。マッサージは1時間10,000チャット(700円)でした。
湖の上の空は久々に晴れ上がり、さすがに直射日光を浴びると暑い。
こちらはベランダから見たパノラマです。
写真中央のボートの向こうに見えるとがった屋根の建物は前日訪れたガーペー僧院です。
期待していたのですが、西の山々に雲がかかってきた為、夕日は余り良くありませんでしたが、それでも前日と比べると大違いでした。
空を見上げると巣に戻る水鳥の群れが。
夕食は今夜もホテルのレストランで。インレー湖の魚をメインに。今日はカレー味でしたが、盛り付けに笑ってしまいました。今夜も飲み物を含めて20,000チャット(約1,400円)の夕食でした。この値段でこれだけ食べられるなら、わざわざ外へ出かける必要はないようです。
こちらはミャンマーのビールの銘柄の一つのマンダレー・ビールです。
左の写真はオリオン座です。分かりますか?
翌日はヤンゴンへ戻り、市内観光です。
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