2019年6月6日木曜日

ミャンマーへ行ってきました‗5日目 インレー湖

  
 インレー湖の漁師さん
午前7時半にホテルをチェックアウトし、昨日と同じ運転手の車で空港へ。この日はバガンからインレー湖へ飛びました。
 
 朝食後にバガンのホテルのレストランを出て空を見上げるとたくさんの熱気球が上がっていました。昨日は一つも上がらなかったのに。1日ずれていてくれたら、寺院群の上を漂う熱気球の写真が取れたのに。残念。

定刻より15分も早く離陸した飛行機は、30分弱のフライトでヘーホー空港へ着陸。 たった30分のフライトでしたが、軽食が提供されました。

 荷物を受け取る前に、国内線にも関わらず入国管理の検査が有りました。パスポートの確認だけですが、なんでだろう? (後で分かったのですが、ここはゴールデントライアングルへのゲートウェイで、密入国や密出国を防ぐためだそうです。)




バガン同様外に出ると差配師がいて、行く先を訪ねてきました。

 私たちの宿はインレー湖東岸の中ほどにあるのですが、直接タクシーで行くと60,000チャット(約4,200円)かかります。

 どうもそちらはお勧めではなく、湖北岸の町ニャウンシュエまでタクシーで行き、そこからボートでホテルへ向かうことを勧められました。

 トヨタ製の新しいミニバンで25,000チャット(約1,750円)でした。

空港を出発して40分程で、ニャウンシュエの街の入り口にあるインレー湖へ入る観光客の検問所へ到着。ここで入域料1人15,000チャット(約1,050円)を支払いました。










写真は街中で見かけた寺院です。








街を通過して検問所から約10分ほどでボート乗り場に到着しました。

 
車を降りる前に翌日のチャーターの交渉を行いました。

 最初は45,000チャット(約3,150円)と言っていたのですが、翌日の目的地カックーに行くには、原住民族のガイドが必要なのと、ホテルまで車で迎えに来ることで、最終的に70,000チャット(約4,900円)で手を打ちました。

 ついでに空港に向かう翌々日に、私たちのボートの到着時間に合わせてボート乗り場に来てもらうことにしました。こちらはこの日と同じ25,000チャット(約1,750円)です。


 左の写真がボート乗り場です。沢山のボートが待機しています。

 ここでも差配師がボートを手配してくれました。



 




 こちらは待合室です。

 まだ11時前だったので、一旦ホテルまで行ってチェックインし、荷物を置いてランチと観光、その後ホテルまでそのボートをチャーターすることにしました。

 ガイド無しなので35,000チャット(約2,450円)とのこと。こちらもタクシー同様、翌々日のホテルからボート乗り場までも同じボートで15,000チャット(1,050円)で予約しました。

 時間の確認を差配師とタクシーのドライバーで確認してもらいました。

写真のようなボートで出発。

 湖迄20分近く河を下り(南下し)ました。乗り込んだときはそれほどでもなかったのですが、時間とともに寒さが身に応え始めました。

 湖に出ると遮る物もないので、船が切る風をまともに受けます。ヤンゴンが最高気温38度だったので、半袖シャツと薄いウィンド・ブレーカーしか持ってきていない事を後悔しましたが、時すでに遅しでした。



 標高は約900m。山岳地帯の寒さを軽く見てしまっていました。

 写真の左隅に傘が写っています。これは雨が降っているのではなく、前席に座った妻が防風の為に差したものです。全く効き目はなかったそうですが。










寒さに震えながらしばらく行くと、右手より小舟が近づいてきて漁をするところが間近に見られました。

 ところがこれが曲者。何のことはない「マネー!マネー!」とチップの要求。持っていた1,000チャット(約70円)を渡したら、舌打ちをされてしまいました。

 今回のレポートの最初に掲載した写真のように、この後本物の漁師たちを何回も見ることができたので、近づいてくるボートは無視すべきでした。

やがて左側の岸辺に水上バンガローの群れが見えてきました。

 これが今回お世話になる「Golden Island Cottage Thale-I Hotel」です。もう少し南に下がったところに同系列のホテルが有るので、新しい方のこちらは「GIC-2」と呼ばれているようです。

 ボート乗り場を出て約45分でホテルの船着き場に着岸。


ホテルのスタッフ数名が楽器を演奏しながら出迎えてくださいました。

 この時期はホットシーズンではないので、ホテルはガラガラでした。

 12時前なのにチェックイン後すぐに部屋へ入ることができました。中央のメインロビーから左右にウィングが伸びていて、等間隔に水上コテージが建てられています。



私たちは湖から向かって左側のウィングのほぼ中央のコテージでした。(写真の右側手前から9棟目)










部屋はこじんまりとしていて湖畔のバンガローって感が十分でした。

 写真はバンガローのベランダからメインロビー方向を見たところです。








荷物を置いて、着られるものをすべて来て、待たせておいたボートへ。

 ところがここで船頭がブランケットを出してくれるではないですか。「こんなものが有るなら、最初から出してよ!」と妻が叫んでいました。

 しばらく南下すると湖の南端近くに或るナンパンと言う大きな街に入りました。とは言っても陸上ではなく、ほとんどが写真のように水上に立った建物に住んだり商売をしたりしています。



ブランケットを掛け少しは寒さを防げるようになりましたが、それでも冷え切った体は元には戻りません。

 早く暖かいものを体に入れたいのに、最初に着いたのが蓮の茎の繊維で糸をよって作った布製品を売っている工房兼お土産屋さん
 

写真はこの工房で下船する前に写した妻の姿です。大げさではなく、本当に寒かった。









こちらがその工房です。

 蓮の茎から糸を紡ぎ、その糸を使って布を織っていました。










お店は結構洒落ていました。

 普通こういった店でお土産を買ったりしないのですが、私は長袖が必要なので最初にここに連れてきてもらい助かりました。

 蓮の茎の繊維は絹の価格の7倍もするそうで、手が出ませんでした。絹では暖かくならないので結局私は綿シャツを、妻はスカーフを購入しました。2件で38US$(約4,200円)でした。決して安くないのですが、これで寒さを防げるなら・・・。



13時半にやっとレストラン着。朝食が6時半だったので、非常に遅いランチとなりました。












迷わず暖かい麺料理を注文しました。さすがにビールはパスです。












写真はレストランの前にある寺院の仏塔です。

 写っているボートは観光客用のボートらしいのですが、一般の住民の足も、同様にボート(水上タクシー)です。

 食後今度は近くの木工製品の工房兼お土産屋に寄った後、この日の目的の一つのファウンドーウー・パヤーへ向かいました。

 お土産屋から15分程で到着。


既にたくさんのボートが泊まっていました。思っていたより立派な寺院でした。

 ボートを降りて寺院の敷地に入る前に靴を脱ぎます。

 階段を上って本堂へ。






写真はその本堂です。

 中央の壇上にご本体と思われる仏像らしきものが祀られていました。

 金箔を貼られすぎて、原型をとどめていないほど丸々と太ってしまった4体の仏像と球体のご神体(?)でした。





 元々は右のような形をしていました。




こちらが現在の形です。どれだけの金箔を貼ったらこのように変形するのでしょうか。

 この仏像には男性しか金箔を貼ることは許されていませんでした。ところが今は柵がめぐらされ男性さえ近づくことはできなくなっていました。






このパヤーが有する黄金のボートの艇庫です。

 船首に有るのはカラウェイと呼ばれる伝説の鳥だそうです。

 1年に1度、9月から10月にかけて3週間にわたるインレー湖の筏祭り(ファウンドーウー祭り)には、先ほど触れた仏像がこの船に乗せられ湖上を走るそうです。ガイドブックを見ると大勢の信者たちが、たくさんのボートに乗ってこの船を取り囲みお祈りをしている写真が掲載されていました。

 インレー湖は9月から12月頃にかけてが観光に良いシーズンだそうです。但し気温はもっと低いので防寒具は必須なようです。


 次の目的地の前にまたもやお土産屋さんへ。どうも観光用のボートは例に漏れずお土産屋さんと結託しているようです。

 左の写真はそのお土産屋さん近くにあった仏塔群です。翌日はこの数十倍の規模を持つカックーに行く予定です。



このお土産屋では首長族の女性たちが、機織りしていました。銀製品のピアスをお土産に買い写真を撮らせてもらいました。











船頭がキャッスルに行くと言っていたのですが、着いたところは木造の大きな建物。

 これが1844年に建てられたガーペー僧院でした。








シャン、チベット、バガン、インワ時代の異なったスタイルの仏像が30余数広い板の間の本堂に祀られていました。










仏像の違いを見るのも楽しいのですが、その仏像が座っている台座の細工に驚かされました。




















 ミャンマーでは他の観光地にあるようなご当地Tシャツが見当たりませんでしたが、ここでやっとインレー湖をデザインしたTシャツを発見。お土産に1枚購入。6,000チャット(約420円)でした。

左の写真は僧院の横にある水上菜園です。

 この頃からやっと日差しが戻り、少し暖かくなりました。









こちらは入り口の桟橋に停泊中の観光ボートです。

 水上菜園の中を走る水路を抜けて帰路に。









途中の湖上では大勢の漁師が漁を行っていました。

 写真では少し小さいですが、水平線上に5艘の漁船が写っています。








  このレポートの一番最初にご紹介した写真もこの時に取ったものです。
湖にはたくさんの水鳥がえさを食んでいました。











16時15分にホテルへ到着。またもや演奏でのお迎え。

 ロビーに着くと今度は暖かいお茶をいただきました。朝欲しかったな~。









部屋へ戻る前にホテルから陸地に向かってみました。

 すぐ裏には小さな森が有って、たくさんの大型野鳥(サギ類かな?)が飛び交っていました。







水面にかけられた通路を進むと数件の民家とゲストハウスのような小さな宿が1軒。

その先から車が通れるような未舗装の道路が水田の中を東に延びていました。








何もなさそうなので部屋に戻り、夕食まで時間を過ごしました。

 写真は部屋に戻る途中にバンガローを取ったものです。








部屋の備品を見ていたら何と湯たんぽを発見。

 水を入れてコードをつなぐとお湯になるタイプでした。湧いた後コードを外し使用できるようです。

 この夜の必需品でした。

 湖の西岸の山々が雲に覆われていたので、夕日は諦めました。西向きの部屋なので、湖を染める夕焼け風景の写真を撮りたかったのに残念。









夕食はまたボートを借りてどこかに出かける元気もなくホテルで取ることに。メインロビー横のレストランで。

 今夜の客は私達だけかと思っていた、後から欧米系の団体客が十数名来て賑やかになりました。

 レストランのスタッフが可愛い。





写真はこの夜頼んだ料理です。メインはインレー湖の魚でした。

 このインレー湖近くのワイナリーで造られたワインを含めて33,000チャット(約2,310円)。そのうちワインが15,000チャット(約1,050円)。よって料理は2人で1,300円弱と言うことになります。安!






写真がベッドメークされた部屋です。なかなか感じがいい。

 湯たんぽを準備したり、日記を書いたりしながらその夜を過ごしました。


 次の回はインレー湖の東方にあるカックー遺跡観光とインレー湖畔の丘の上にあるワイナリーのご紹介をします。

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