2017年2月18日土曜日

パンコール島とダマイ ラウトーその1

 昨年10月にGrouponで見つけ、購入していたバウチャー(2泊3日朝食付き、ガーデンビュー、デラックス ダブルルーム、2人分で380リンギット、日本円で約1万円)を使い、同バウチャーを購入していた友人のT夫妻とDamai Laut(ダマイ・ラウト)に在るSwiss Garden Beech Resortに2泊して来ました。本来の目的はこのホテルのゴルフ場でプレイすることでしたが、時間があるので近くのパンコール島にも行ってみました。 
 
  2月14日(火曜日)の早朝6時半にT夫妻をピックアップし、E35(高速35号線)経由でE1(高速1号線)の115番出口へ。ここからE1を北上。130番出口手前のパーキングでトイレ休憩後 130番出口を出て一般道の58号線へ。30分程走ったあたりでガソリンが少なくなっていることに気が付いたのですが、行けども行けども周りはパーム椰子畑でガソリンスタンドらしきものが全く見えません。燃料計の針がEmptyに近づいて行くのでハラハラしていた頃にやっと1軒のスタンドが。何とかガス欠にならずに済みました。
 今回の教訓1は給油はマメにしましょうでした。余談ですがこの後Manjung(マンジュン)やLumut(ルムッ)の街を通過するのですが、この辺にはこれでもかというほどスタンドがありました。必要な時になくて不要な時に在るという典型的な例ですね。
 パンコール島に渡るにはルムッと言う、湾に面した街に在るJetti(船着き場ーターミナル)からフェリーに乗ります。
 駐車スペースはこの船着き場周辺の路上にも沢山あるのですが、安全性と暑さ対策を考えて近くのパーキングビルに入れました。 結果的には大正解で駐車料金も6時間停めて2.8リンギット(約70円)でした。このパーキングビルから屋根の付いた通路を通って約100mでターミナルです。島に宿泊するならここに停めるべきかな。






  写真の建物がフェリー乗り場の入り口です。この写真には写っていませんが、建物手前の広場の右手に在る乗船券売り場で乗船券を購入しました。往復で1人14リンギット(約360円)です。最近までは10リンギットだったようで、券に印刷されている10リンギットの文字をマーカーで削除し、14リンギットのスタンプが押されていました。10:30のフェリーに乗船しました。






ルムッの港を出たフェリーは湾内を西に向かいます。写真はフェリーの客室です。左手には大きな造船所があり多くの軍用艦が停泊していました。右手の岬の北側にはその夜の宿泊予定のSwiss Gardenがあるはずですが気が付きませんでした。20分程で湾を出ると針路を南に取ります。右手一杯にパンコール島が広がっています。客室の窓が汚れていて写真をうまくとることができませんでしたが、島のこちら側にはビーチも平野もなく、民家の多くは海上に立ち並び、多数の中型漁船が直付けされていました。

ルムッを出て30分で最初の寄港地のSungai Pinangに到着しました。たくさんの乗客が下船するので心配になり、尋ねたところ、私達の目的地は次の港でした。そこから5分でPangkor Village(パンコール村)に着岸。


 ターミナルの出口には大勢の客引きが待っていて、声をかけてきます。私達の当初の選択にはタクシーの利用が入ってなく、自転車かバイクで島を一周することにしていたので、客引きは無視しました。


余談ですがこの島のタクシーはすべて写真のようにピンク色しています。分かりやすくていいですね。ガイドブックによると料金は初乗り10リンギット(約260円)で決して安くありません。









ターミナルの正面の道を挟んだ反対側にレンタ・バイクの店がありそこの店員が声をかけてきました。彼が言うには自転車で一周なんて坂が多くてとんでもないとのこと。Tさんは日本ではバイクに乗っていられたので不安はないのですが、私と家内が二の足を踏んでいると、私の車を貸してあげるとのこと。
 勿論保険は入っていないし、オンボロでマニュアル車。心配でしたが結局その好意をお受けすることに。勿論お礼にバイク2台レンタル分差し上げました。因みにバイク1台のレンタルは1日30リンギット(約800円)です。

 この14万キロ走っている車でのドライブは心配ではありましたが、マニュアル車歴の長かったTさんの運転で島内観光スタートです。心配だったクーラーも思いのほか効いてきて炎天下の中、快適に移動できました。
まずパンコール村から南に細い道を走り、5分ほどのところにあるガイドブックにも紹介されていた歴史の岩に向かったのですが、その先の海岸に見えていたモスクが気になり、まずそちらに寄りました。

 干潮だったので陸地に立っているようですが、潮が満ちれば水上モスクとなるようです。陸地側のゲートをくぐると写真の様な橋がモスクまで伸びています。橋の右手の岩では島の女性が岩ノリを取っているのか、黙々と岩を引っ搔いていました。












 中に入ると海に抜ける風が涼しく、外の熱気が嘘のような空間でした。まだ建築中で未使用なのか、内部はとって美しく、この中にいるとまるで時間が止まってしまったかのようでした。











ここから先ほど通過した歴史の岩へ。ここもそうですが次のオランダ要塞も1690年頃に征服者のオランダにPerak(Ipohが州都のPerak州)が反乱を起こしたことを記念して1743年に作られたようです。

 この岩にはオランダの高官の子供が虎に食べられてしまったという悲劇を絵と字で刻んでいます。実際には反抗した住民の犯行ではないかと言うことらしいです。



  100メートルほどパンコール村に戻ったところにオランダ要塞があります。写真奥の要塞からは間近に海を臨めることができます。手前に見える大砲は模型か、海に向かって据え付けられていました。
 要塞の建物自体は建造と破壊が繰り返されたようで、今では2面のレンガの壁の一部が残っているだけです。





 一度パンコール村まで戻りそこから西へ向かい、5分ほどで反対側の海岸に突き当たります。その少し手前で道は大きく右(北)に向かいます。この辺りから左手に高級ホテル宿泊者のみ訪れることができるプライベート・アイランドのラウ島を望みながらテロッ・ニパー(Teluk Nipah-ニッパー湾)に向かいました。パンコール島の西側はその東側と違って広いビーチが連なっています。とはいえビーチとビーチの間にはかなりの坂があり、自転車で来なかったことに感謝でした。

途中には写真の様な展望台が所々にあるのですが、別に特別な展望が開けるわけではなく、意味不明でした。その上階段の幅が足より狭く上り下りが大変でした。
 またその横にはシンガポールやインドネシアそしてクアラルンプールなどと書かれた方向を示す標識が立っているのですが、その方向も?です。







二パー湾の手前のトータスベイです。きれいなビーチなのですが平日とあって誰もいません。
 私たちはここでしばらく童心に帰って、木陰につってあるロープのブランコや、その樹に登って遊びました。








お昼になったのでニパー村に在る、Trip Advisorで人気のお店を探しましたが、なかなか見つかりません。もう直ぐニパー湾を過ぎてしまうところ、つまりニパー村の北のはずれにその店はありました。写真の手前が3位のNipah Deli Steamboatでその向こうにあるのが1位のDaddy's Cafeです。






当然1位のDaddy's Cafeへ。
写真はビーチ側からDaddy's Cafeを見ています。写真の左には屋根で覆われた席があります。私たちはその日陰の席に陣取りました。


 何はともあれビールで乾杯。日陰から光輝くビーチと青い海、涼しい風にあたりながら飲むビールのおいしいこと。まさに至福の時です。




写真左の島はメンタンゴール島です。右の小さな島はギアム島です。干潮時にはビーチの一部からそのギアム島に歩いて渡れる浅瀬があります。写真を拡大してみれば左奥の方に2人で歩いている様子が見られます。








写真は我々の頼んだ食事の一部です。左がチキンチョップ、右がシーフードチャーハンです。











このビーチは先ほど紹介したタートルビーチよりかなり広く、また人出も多くありました。特に欧米人が多いようで、炎天下で体を焼いていました。やけどしなければ良いけどなどと勝手に思いました。










 2時間ほどここでまったりした後、時計回りに島内観光を続けました。島の東側は急な坂が多く、ここでも自転車やバイクでなかったことに感謝。

最後に訪れたのはフーリンコンと言うお寺です。漢字で書くと福臨宮です。こんな小さな島にこんな立派な中国式のお寺が在るのにびっくりです。この島の住民はランカウイ島などと違ってほとんどが中国系の人々だからです。ヨーロッパの列強の植民地政策で中国本土から連れてこられた人々の末裔なので、祖国への思いがこんな立派な寺院を建てさせたとガイドブックに書かれていました。
屋根の突端には十二支が飾ってあります。



また寺院の周りにはミニチュアの万里の長城が造られています。流石に暑いので登頂は諦めました。

 これでこの島の殆どを見て回ったので、パンコール村に戻り車を返却しました。フェリーは30分ごとに出ているので、時間まで商店街を見て歩き、15時30分のフェリーでルムッへ。

ルムッの港から今回の宿のSwiss Gardenまでは車で30分程でした。 ここから先はその2で紹介します。






 

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