2015年4月27日月曜日

J&P MAGIC HOUSEでディナーショウ

 私たちの32回目の結婚記念日なので、どこか面白いところで夕食を食べようと色々な情報誌を探し、最終的にマジックショーの観られるJ&Pと言うバー&レストランへ行くことにしました。

 KL銀座のブキッ・ビンタン地区の一角にある、おしゃれなレストランやバーの並ぶチャンカッ・ブキッ・ビンタンのJalan Beranganという通りにこのレストランはありました。

 土曜日の夕方なので交通渋滞もなく、家から15分のドライブでブキッ・ビンタンに到着。モノレール駅の北側の交差点を過ぎて最初の通りを左折して入り、300mほどの左側にその店はありました。早く着きすぎたので、近くのホテルの駐車場に車を停めて辺りを散歩。ついでに足を延ばして10分程のところにある伊勢丹の入っているLOT10まで行き、伊勢丹デパ地下名物のアンパンを買って来ました。



写真はその途中にある、有名な屋台街のじゃらんアローです。

 6時30分の予約だったので15分前にレストランへ。なんとお客は私たちだけでした。4品と1ドリンクのセットメニューをオーダー。

 








まずは前菜の生ハムのサラダ。
 


次はミネストローネ。





 
メインはスズキのグリル。
 


この時点で7時15分ですが、いまだに別のお客がいないのでまるで貸し切り状態です。マジックの開演は8時から。私は既に2杯目のビールに手をつけていたので、後45分もあるのでもう1杯かなと思いながら最後のデザートを待っていたら、日本人のYUKIさんと言う方がテーブルへいらっしゃいました。ここでテーブルマジックを披露してくださいました。

 最初はカードを使った手品、そしてリングを使った手品と定番のマジックですが、目の前でやっているのに種が分からない。妻が32周年と書いたトランプをストックの中に入れたのに1番上にあったり、手元ばかり見ていたら、そのカードを歯でくわえていたりビックリの連続でした。
一番笑えたのは私の左手の上にトランプのストックをおいて右手で覆わせ1番上から選んでいたカードを取りだしたのですが、ここまでは普通。右手を外したらなんと左手の上にはトランプではなくプラスチックの板が乗っていました。これにはビックリ。妻にはカードかプラスチックかわからないのかと馬鹿にされる始末。でも分からないものは分からない。

 最後は1枚選んだカードを裏返してみたら、なんとHappy Anniversary と書かれたカードに変っていました。


続いてローソクが灯された妻のデザートが運ばれてきて、その皿にも結婚32周年のお祝いの言葉が書かれていました。この時の妻の驚きようは大変でした。「何でこんなの準備できてるの!?」と。 実はオーダーを取った後妻が手洗いに行っている間にウェイトレスが来て、今日は何か特別な日ですかと聞かれたので結婚記念日の話をしておいたのです。私自身もこんなサービスがあるとは思っていなかったので、妻同様驚きました。残念なのは予約時に私が苗字・名前の順で記入していたので、私の名前が入るべきところが苗字になってしまったことです。
 

デザートを食べ終わったら丁度8時。ステージを見るために私達の座っていた一番前の席を動かし椅子をセット。そちらに移動していたら日本人の若者の団体が到着。どうやら玄関口のテラスで飲んでいたようです。結婚式の流れかそのうちの1組の男女が「世界一の幸せ者」のタスキをかけていました。2人だけでステージを見る羽目になるのかと心配していたのですが、これでにぎやかになりました。
 




4人のマジシャン(そのうち3人は日本人で一組は双子の兄弟)によるマジックショー。30分ほどのショーですが観客も巻き込み、とても楽しいショーでした。色々と演出も考えられていて、最前列に座っていた妻やカップルの女性はかなり驚かされていました。何より良いのは距離が近いことです。



あっという間に終わってしまいましたが、楽しい時間を過ごすことができました。従業員の皆さんやマジシャンの皆さんの温かいおもてなしに、記憶に残る記念日となりました。
 

ここでは毎夜8時10時12時の3回公演だそうで、おそらく遅くなるほど客が増えるのかと思います。インターネットでの予約も可能です。行ってみたい方はKL J&P Magicで検索してみてください。

2015年4月26日日曜日

Kampong Bharuウォーキングツアーに参加しました。

こちらの日本語新聞で、「ガイド付きで無料のウォーキングツアーでKL(クアラルンプールの略)を巡ってみませんか」という見出しを見つけ、早速そのうちの一つのツアーに予約をいれました。
私達夫婦が参加したのは、ジャラン‐ジャラン@カンポンバル カルチュアルガイデッド ウォーキングツアーと言うコースです。

カンポンバルと言うのは、直訳すると「新しい村」と呼ばれる地域です。120年前に開発されたので、今はとても古い街並みとなっています。Kampong Bharuと表記されていますが、現在のマレー語ではKampung Baruとなります。位置的にはKLのシンボルである、ツインタワーやKLタワーの北西になります。

 





集合時間の4時15分前に、カンポンバルにある最古の英国式クラブ「Kelab Sultan Sulaiman」で受け付け開始。参加者は私たちのほか、オーストラリア人の男性と中国系の若い女性の4人だけでした。ガイドはJaneさん。とても分かりやすい英語を話す方です。

 カンポンバルは今から120年ほど前にクアラルンプールにマレー人を増やすために、220エーカーの土地をマレー人に分け与えて作られた地域で、7つの村からなっています。ここに住む資格は、マレー語を話すこととイスラム教徒であることだけだったので、マラッカやペナンは勿論のこと、スマトラやジャワからの入植者も多かったそうです。正式にはマレー農業入植地で英国によって管理されていました。

 
そんな説明を受けながらクラブを出た私たちは、まず近くの高床式の伝統的マレースタイルの家に行きました。この家は1921年にKLの一つの英国学校の校長によって建てられました。写真のように青色の壁は色々な撮影の為に後で塗られたそうです。マレー風家屋の特徴は高床式のため玄関には階段があること、窓の高さがご夫人が座った時の肩の高さに合わせてあること、通風孔が屋根に設けられていることなどだそうです。元々KLは2つの川の合流するところに作られた街なので、昔から洪水が多く、高床にする必要があったそうです。

 



次に出発点のクラブの北側に回り、クラブ付属の競技場に行きました。ここには以前のクラブハウスが再現されています。中はギャラリーになっていて当時の写真の数々が展示されています。



ここで初めて気が付いたのですが、ここからはKLタワーやツインタワーが間近に見えました。この競技場の東側には、男子校があったそうですが、今は産婦人科の病院になっているそうです。

 

向かいの中学校の壁面に描かれた落書きを横目に見て、フードストリートへ向かいました。












Jalan Raja Muda Musaと呼ばれる通りの両側には、ホーカーズと呼ばれるフードコートやいろいろなマレー料理の店が軒を連ねています。

魚を焼いている写真は、この通りに西から入って直ぐのところにあるホーカーズです。奥には40種以上の料理が入った容器が並んでいます。緑(種々の野菜)や黄色(カレー味?)、そして赤(唐辛子)と色とりどりです。ここから好きなものを選び料金を支払います。

nasi lemakと書かれた看板のお店はスマトラから入植してきた女性が、ここから流行らせたとされているマレーの代表的な料理のナシレマ(Nasi Lemak)のお店です。






夕方の5時過ぎとあってまだ閑散としてしていましたが、ガイドのJaneさんは我々に色々なものを試食させてくれました。写真の赤いジャケットを着たのがガイドのJaneさんで、試食を交渉中。


この写真で揚げているのはバナナです。これも食べてみました。街角でよく見かけますが食べたのは初めて。でも味は想像した通りのバナナの天ぷらでした。






こちらはJaneさんの出身地であるクアンタン州の料理を出すお店のデザートコーナーです。ここでも色々試食。
 

途中の横町にあったマレー建築のなかでも大きい部類に入る建物は、1913年に建てられたものを第二次大戦後の1949年に改築したものです。マレー人は大家族なのでこのような家は横に拡張されていくそうです。
よってこの家も横に長くなっています。
 








 
カンポンバルの土地は入植した時に登記されていて代々受け継がれていきます。家族が増えるとそれだけ利権者が増えるため、再開発するにも全員の同意を得ることが難しく、なかなか近代化できないそうです。
 唯一今着工されているが元々ナイトマーケットの有った区画で、大きな商住複合の施設が建てられるそうです。更地になった建設用地に入れてもらいツインタワーの写真を撮りました。このアングルでツインタワーを取れるのはここだけかな?それも工事の始まる前の今だけかもしれませんね。

 

この時間あたりから、空が急に黒くなり始め雷雨の予感。このところ毎日夕方に激しい雷雨が来るので一応傘は持っていますが、本降りになると傘など何の役にも立たないので、急ぎ足で次の目的地へ。住宅地の庭になっている色々なフルーツを無断でもぎ取って試食しながら、カンポンバルのイスラム教のモスク 、Masjid Jamek Kampong Bharuへ。残念ながらこのモスクは目下改装中で中に入れず、外からの見学だけでした。

 


このモスクへを過ぎると色々なハーブ製品の店が続きます。その先に今度はヒンズー教の一派、シーク教のモスク, Gurdwara Tatt Khalsaがあります。これは1922年に建てられたKLでは最古のシーク教寺院で、東南アジアでは最大だそうです。日曜日には、自身の宗教に関係なく参観ができ、ベジタリアンフーズのランチが振る舞われるそうです。
ここから先はRaja Bod ウェットマーケーットです。夕方から多くの屋台が店を開き、種々の野菜、果物、肉、お菓子などを売っています。

 お菓子の試食やココナッツジュースの試飲などをしながら散策後、ホテルThe Regencyでアンケートを記入して散会。午後7時30分過ぎでした。

 






これだけのツァーが無料で体験できるなんて驚きです。スポンサーはKL City HallとVisit KL。




英語が分からないとチョットつらいかもしれませんが、先日は20人ほどの日本人の団体も来たそうです。KLに住んでいるマレーシア国籍の方よりKL通になるかも。このブログを読んで是非行ってみたいと思った方は、03-2698-0322に予約を入れてみてください。

2015年4月7日火曜日

蛍を見に行って来ました。

 
F1を観戦に行った翌日、妻と娘の3人で蛍見物に行って来ました。クアラルンプールの北西、マラッカ海峡に面した街、クアラ・セランゴールと言う街の郊外に1年中蛍の見られる所があります。
クアラルンプールの市内から観光客用のツアーも出ている、有名な観光スポットの一つです。
 
行けば分かるだろうと、下調べもせずガイドマップも持たず渋滞の都心を抜けて約2時間のドライブ。4時ごろクアラ・セランゴールの街に着きました。蛍は暗くならないと見えないので、どこかで時間を潰さなければなりません。蛍見物ツアーとセットになっている灯台を見に行くことにしました。
セランゴール川の河口にそびえるブキット・マラワティ(Bukit Malawati)と言う丘の上に、この灯台は建っています。周りには大砲が海に向かって沢山置かれていました。灯台兼要塞です。


ここの名物は、猿。2種類(黒いのと茶色いの)の猿が大きな群れを作っていて、我が物顔に道路やガードレールの上を歩いています。写真でもお分かりのように、親猿は真っ黒なのになぜか子猿は黄金色です。可愛いー!


 


5時になったので、取り敢えず船着き場を探しに行きました。結構迷ったのですが、セランゴール川の南側を川と並行して走っている道沿いに入り口を見つけました。 ここはカンポン・クアンタンと言う、手漕ぎの4人乗りボートが出ます。1艘50リンギット(約1800円)です。(他にもエンジン付きの船が出るところもあるそうです。) ところが駐車場に車は停まっていないし係員もいません。良く見ると7時30分からとなっていました。
 

6時前だった夕食を先に食べることにしました。妻がネットで調べて、River Viewと言うレストランが有名だと分かりました。ところがこれが見つからない。やっと私のタブレットに入っていた地図のアプリで発見。行ってみるとなんとシャッターが下りていました。隣のJeti Seafoodと言うレストランが開いていたのでそちらにしました。
 

この頃から空が黒くなり稲妻が走りだし、猛烈な雨が降ってきました。 これでは蛍見物どころではありません。速く通り過ぎてくれることを祈りながらの食事でした。




 写真はカニ料理です。3人で2匹を注文しました。メニューに値段が記載されていないので心配でしたが、3人で5品頼んで80リンギット(約2800円)でした。因みにカニ料理は30リンギット(約1000円強)でした。とても美味しくてこの値段は信じられませんでした。


 




 ここで蛍の船着き場を尋ねたら、この2軒のレストランの間から7時半に出るとのこと。雨も小やみになって来たので、確認してもらったら、予定通り出るとのこと。3人で58リンギット(約2000円)と少し高めですが、船が着くまでレストランでお茶を飲みながら待っていられたのでラッキーでした。
 



小雨と稲光の中を船で10分位走ったところから減速。雨の為普段よりはかなり少ないとのことでしたが、結構光っていました。他のグループに付いていたガイドが、娘に蛍を取ってくれ手の上に乗せてくれました。本当はだめだそうですが、初めての経験に大興奮。離した蛍が今度は私の肩の上に止まりました。真っ暗なので写真を撮れなくてお見せできないのが残念です。

 猿と戯れ、安くておいしい海鮮料理を楽しみ、蛍によるイルミネーションを見ることができて満足のいくドライブでした。

2015年4月2日木曜日

2015 F1 マレーシア グランプリ観戦

毎年F1(Formula 1)の第2戦はマレーシアで開催されています。今年は3月27日から3日間、クアラルンプール空港に近いSepang Circuitで行われました。
今年は日本から長女が観戦に来たいと言うので、こちらに来て初めてF1を見に行くことになりました。

土曜日(2日目)はフリー走行(練習走行)と予選を見に行きました。写真のようにメインゲート前の仮設遊園地もガラガラで、これで盛り上がるのかと心配したほどでした。

あいにく予選が始まったころから黒雲が広がり、猛烈な雷雨となりました。このため2次予選の時間が短縮され、選手によっては運不運がありました。最終予選は雷雲が遠ざるのを待って約30分程遅れて開始。翌日のスタート順(グリッド)が決まりました。


最終日の日曜日は、いよいよ決勝です。前日は初めてだったので、要領が分からずメインゲート前の駐車場に入れたら、なんと3日間通しの料金で200リンギット(約7,000円)も取られてしまいました。

私の買ったFスタンド席の料金は3日間で210リンギット(約7,300円)です。ところがメインゲートに行ってみると、Fスタンドは歩いて行けるような距離ではないことが分かり、車を移動することにしました。

交渉した結果、200リンギットは返してもらい、Fスタンド近くの駐車場へ。こちらは1日単位ですが30リンギット(約1,000円)。これなら納得できます。

よって日曜日は直接その駐車場へ車を入れて、頻繁に回ってくる無料の循環バスに乗って、買い物のためメインゲートへ行きました。前日と違って大変な混みようでした。

写真はHONDAのコーナー。日本人客で一杯でした。

気温35度、路面温度60度近いとのことで、缶ビールを15リンギット(約500円)で買って、Fスタンドへ戻りました。

Fスタンドはちょうどメインゲートの反対側にあります。かなり見晴らしが良く、スタンド前の直線だけではなく、最終コーナーからスタート(ゴール)ラインを含めた約半周が見渡せます。第一コーナーでのせめぎあいこそ、オーロラビジョンでしか見えませんが値段(7、300円ほど)を考えれば悪くない席でした。因みに一番良い席は、Maybankのカードを使えば20%割引で、それでも46、000円ほどします。


いよいよ15時から決勝です。56周か2時間の早い方で決着が付きます。

前日は空席が目立ったメインスタンドも決勝のスタート時には満席です。2個点いている赤ランプが5個点いて消えるとスタートです。




車が3台写っている写真はスタート後第一周目の最終コーナーで争っている1番スタートのハミルトン、2番目のベッテル、3番目のロズベルグ
(メルセデス)です。









この後直ぐ事故があり、セーフティーカーが先導を始めました。この間は他の車を追い越すことはできません。この時間を利用してピットに入りタイヤを替えたのは1番スタートのメルセデスのハミルトンです。しかし2番スタートのフェラーリのベッテルはそのまま走りました。

結局この判断が明暗を分け、走り続けたベッテルが、その後2度のタイヤ交換をしても、リードを保ち優勝しました。ベッテルのフアンである長女は大満足でした。
レースが終わって、ウィニングラン中、ファンのスタンディング・オベーションを受ける優勝したベッテルです。







このウィニングランが通り過ぎると、女性も含む多くの観客が金網を
乗り越えてコースを横切り、表彰式の行われるメインスタンド方面へ駆け出して行きました。確かにここからはバスで行ったのでは間に合わないので、表彰式を生で見る唯一の方法ですが、私達はとてもまねはできませんでした。

帰りの渋滞を心配していましたが、通常通る空港へ向かう道ではなく反対方面に出たらスムーズに帰ることができました。

妻は初めての観戦でしたが、娘が詳しく説明していたのですこしはF1の面白さが分かって来たようです。これでは来年もまた観戦に行くことになりそうです。